このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

世界経済の厳しい見通し ③

2021年10月21日 | 政治・経済
(中国経済の現実と“超巨額”の財政赤字について)
「中国の経済(GDP)が日本の二倍を超えた」ということを言ったのは何年も前ですけれども、「統計操作で、現実は超えていなかった」ことも分かってはきています。しかし、さらに中国は、次にバブルのお金をつくり出しているのです。今、これをやっています。

日本もお金を“ダブダブ”にはしていますけれども、中国のお金も、これまたビットコイン系の変化形がいっぱいいろいろと出てきており、さらには、外国のそういう「虚業(きょぎょう)としての金融業(きんゆうぎょう)」のようなものからも、“偽金(にせがね)”をさらに盗(ぬす)んでくるという“偽金を盗む業者”のようなことを、人民解放軍主体でいっぱいやっていると思われます。

したがって、世界経済は、どこかの時点で機能不全に陥(おちい)って“破裂(はれつ)”するのはほぼ確実だとは思っています。これが機能しなくなったら、立て直すのは大変だろうなと思っています。

“実際の価値をお金が反映していないもの”が横行しているということです。そういうふうになっているので、軍事での実際の戦闘シミュレーションもありますけれども、マネー戦争でも虚々実々(きょきょじつじつ)の駆け引きが行われていて、「何が本当か、何が嘘か」が分からなくなっています。

特に、アメリカも、ものすごい財政赤字であり、その財政赤字は軍事力にものすごい予算を使っているためです。けれども、確かに、重商主義、それから帝国主義の時代のように、他国の、価値のあるものを生産する国を占領することによって、最終的には、その「軍事力」が「経済力」に転化することは可能なわけです。

イギリスが強かったときには、インドをも支配していて、紅茶とかコショウとかをいっぱい取っていたし、そういうことができたわけですが、アメリカは、そういう唯一の軍事力によって他国を占領できるので、万一、国が財政赤字で破綻(はたん)しそうになったときには占領すればよいわけです。ほかの国を占領すれば、その軍事力にかけたお金を回収できたのです。

中国が同じことを今やっているわけで、「“中国に従うものども”だけで世界がつくれる」というふうになろうとしています。経済的には成功しているはずはないのですが、最終的に「軍事力」を「金」に換(か)えようとしているところです。

だから、南シナ海、東シナ海、その他の海底油田や海底にある鉱物資源等を勝手にどんどん開発して取っていこうとしているし、尖閣(せんかく)あたりにも、“ウロチョロ”している理由は、やはり、「地下に海底資源があるのではないか」と言われています。石油もあるかもしれないし、それ以外もあると思われているので、このあたりも自分のものにしたい気持ちを持っているということは、あるのだと思うのです。

だから、軍事力をあれだけ増強していますし、実体経済を伴(ともな)っていませんから、本当は赤字で、最低でも日本の財政赤字の六倍が中国にはあるはずです。実際、六倍では済まないのではないかと見ているのですが、十倍以上かもしれず、もしかしたら、十倍などというものではなくて、“百倍以上の財政赤字”はある可能性があるのです。

ただ、あらゆる統計が全部いじられているので、そう簡単には分かりませんが、「やっていること」と「実際に入るべき収入」を計算してみると、どう見ても、ものすごい巨大なブラックホールのような財政赤字ができているはずです。

これについては、「一帯一路(いったいいちろ)」を完成させて、途中のアジアの国から産油・資源国、そして、ヨーロッパのほうまで攻め取っていって、かつてヨーロッパの国がアジアやアフリカや南米にやったことを中国がやって、取ってしまえば財産が増えるということで、“帳消し”にできるという構想を持っているはずだと思うのです。

ですから、アメリカと中国という二つの国が、違う手法ながら、実はその軍事力を「財政赤字の担保(たんぽ)」に換えているというところがあるわけです。

---owari---
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 世界経済の厳しい見通し ② | トップ | 世界経済の厳しい見通し ④ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

政治・経済」カテゴリの最新記事