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【国立天文台】 過去記事 ; 2月9日、""観測成果 、夜空に浮かぶ太古の目""

2019-02-09 22:57:10 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…


① ""観測成果 、夜空に浮かぶ太古の目""

2016年7月25日 (ハワイ現地時間)

国立天文台などの研究者からなる研究チームは、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (HSC) が撮影したデータの中から、2つの遠方銀河が手前にある別の銀河によって同時に重力レンズ効果を受けている、極めて珍しい重力レンズ天体を発見しました (図1)。見た目もユニークな天体で、研究チームは古代エジプトの神聖なる神の目にちなんで「ホルスの目」と名付けました。銀河の基本的な性質や宇宙膨張の歴史に迫るための鍵となる貴重な天体です。

(図1: 「ホルスの目」周辺の擬似カラー画像。「ホルスの目」を拡大して見る (右図、視野 23 秒角 × 19 秒角) と2つの異なる色をしたレンズ天体があることがわかります。内側の円弧状天体は赤っぽい色、外側のリングは青っぽい色をしています。さらにその周辺に点状のレンズ像が複数見られます。中心のオレンジ色の天体が距離 70 億光年 (赤方偏移 z=0.795) のレンズ銀河で、これが背景銀河からの光を歪めています。背景に示されている広視野画像はこちら。「ホルスの目」のみを拡大した画像はこちら。また「ホルスの目」において各銀河に対応する像を図示した画像はこちら。(クレジット:国立天文台))




遠くの銀河から来る光はその手前にある別の銀河によって大きく曲げられることがあります。「(強い) 重力レンズ効果」という現象です。重力レンズ効果が起こるのは稀なことで、通常は手前の銀河によって背景にある1つの銀河が効果を受けます。しかし、理屈上は複数の背景銀河がレンズ効果を受けることがあってもおかしくはありません。そのような現象が実際に見つかれば、銀河の基本性質や宇宙膨張の歴史に迫ることができ、科学的に非常に有用です。しかしながら過去に発見された例はほとんどありませんでした。

今回すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ HSC のデータから新たに見つかったのは、そのような貴重な重力レンズ天体です。背景銀河が2つあるからか、この重力レンズ天体は非常に面白い見た目をしています。複数の点に加えて、完全なアインシュタインリングや円弧状の天体があり、さらに中心には重力レンズを引き起こしている銀河もあります。これらがうまく並んで切れ長の「目」のような形をなしています。古代エジプトの神聖なる神の目に似ていることから、研究チームはこれを「ホルスの目」と名付けました。

研究チームが「ホルスの目」の画像を詳しく調べると、異なる色をした2つのリング状・円弧状の天体がいることがわかりました。これは重力レンズ効果を受けた背景銀河が、1つではなく2ついることを強く示唆しています。重力レンズ効果を引き起こしているレンズ銀河本体は、距離 70 億光年 (赤方偏移 z=0.795、注1) にあることがスローン・デジタル・スカイ・サーベイの分光観測で分かっていました。しかしながら背景銀河の赤方偏移は未知だったため、研究チームは南米チリにあるマゼラン望遠鏡で新たに観測を行いました。その結果、2つの背景天体の距離 (赤方偏移) を測ることに成功し、それぞれ距離 90 億光年 (z=1.30) と 105 億光年 (z=1.99) にいることが初めてわかったのです (図2)。

(図2: 重力レンズ天体「ホルスの目」を形作る銀河の位置関係を模式的に示した図。手前 (距離 70 億光年) にある銀河が背景にある2つの銀河 (距離 90 億光年と 105 億光年) の光を歪めています。(クレジット:国立天文台))




研究チームのケニス・ワンさん (国立天文台) は次のように述べています。「私たちの分光観測によって、背景銀河について非常に興味深いことがわかりました。背景銀河が別の距離にある2つの異なる銀河であったことをきちんと確認したことに加えて、遠い方の背景銀河からわずかに異なる2つの赤方偏移が得られました。もしかしたらこの銀河は衝突合体の過程にある銀河のペアなのかも知れません。」

ところで、この非常に稀な重力レンズ天体「ホルスの目」は、天文学者の研究室ではなく「授業」の最中に偶然見つかったものです。すばる望遠鏡を運用する国立天文台ハワイ観測所は大学生向けの「すばるの学校」を毎年開催していますが、「ホルスの目」が見つかったのは2015年9月の「すばるの学校」でのことでした (図3)。

研究チームのリーダーで「すばるの学校」の講師を務めていた田中賢幸さん (国立天文台) は「受講生として参加していた出塚杏沙さん (京都大学) と一緒にHSCの画像を調べている時に、輪っかのような形をした銀河に偶然出くわしました。それはすぐに重力レンズ天体とはっきりわかるほど見事なものでした。こういった稀な天体が見つかるのは、空の広い領域を観測できる HSC と、遠くの銀河からの光を高解像度で検出できるすばる望遠鏡ならではの成果です」と語っています。

すばる望遠鏡では現在、HSC を使って空の非常に広い領域をいまだかつてない精度で観測する大規模なプロジェクト「戦略枠プログラム」を実施しています。「ホルスの目」が見つかったのも、この大規模観測で得られたデータからでした。

HSC「戦略枠プログラム」の観測はまだ 30% しか終わっていません。今後もデータを取得し続けます。このデータから、今回のような重力レンズ天体がさらに 10 個ぐらい見つかることが期待されており、銀河の基本物理や過去数十億年にわたってどのように宇宙が膨張してきたのを探ることができます。夜空に浮かぶ太古の目が、宇宙の歴史を紐解くのに一役買ってくれるのです。

(図3: 2015年9月に国立天文台三鷹キャンパスで開催された「すばるの学校」での実習の様子。(クレジット:国立天文台))




この研究成果は、アメリカ天文学会の天体物理学誌『アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ』に2016年7月25日付で掲載されました (Tanaka et al. 2016, "A Spectroscopically Confirmed Double Source Plane Lens System in the Hyper Suprime-Cam Subaru Strategic Program")。論文のプレプリントはこちらから入手可能です。また、この研究成果は、科学研究費補助金 JP15K17617、JP26800093、JP15H05892 のサポートを受けています。

(注1) 最新の宇宙論パラメータ (H0=67.3km/s/Mpc, Ωm=0.315, Λ=0.685: Planck 2013 Results) に基づく距離です。距離の計算について詳しくは国立天文台ウェブサイト「遠い天体の距離について」をご覧ください。


【国立天文台】 2月8日 ; ""アルマ望遠鏡、巨大赤ちゃん星のまわりで塩を発見""

2019-02-09 22:36:09 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

(巨大な赤ちゃん星オリオンKL電波源Iの想像図。中心に赤ちゃん星があり、そのまわりをガスと塵の円盤が取り巻いているようすを描いています。星の近くの青白く光っている部分が、今回アルマ望遠鏡によって塩が見つかった領域です。
Credit: NRAO/AUI/NSF; S. Dagnello)




2019.02.08

① ""アルマ望遠鏡、巨大赤ちゃん星のまわりで塩を発見""

  アルマ望遠鏡が地球からおよそ1500光年離れた若い星を観測し、その星を取り巻くガスの円盤の中に塩(塩化ナトリウム)が含まれていることを発見しました。年老いた星の大気中では検出されたことがありますが、若い星のまわりで塩が発見されたのはこれが初めてのことです。今回の発見は、ガスと塵の雲の奥深くで生まれる星のまわりの化学反応を理解するうえで重要な成果といえます。

(オリオンKL領域の近赤外線画像(ジェミニ望遠鏡で撮影)に、アルマ望遠鏡が観測した塩化ナトリウムからの電波の分布を合成した図。塩化ナトリウムが星を取り巻くリング状に分布していることがわかります。
Credit: ALMA (NRAO/ESO/NAOJ); NRAO/AUI/NSF; Gemini Observatory/AURA
)




 米国立電波天文台ジャンスキー・フェローのアダム・ギンスバーグ氏らの研究チームは、アルマ望遠鏡を使ってオリオン星雲の中にある巨大な原始星「オリオンKL電波源I(アイ)」を観測しました。そして、一般的な食塩の主成分である塩化ナトリウムや塩化カリウムが放つ電波をとらえました。

「塩化ナトリウムは死にゆく星の外層部でしかこれまで見つかっていなかったので、若い星のまわりで塩が見つかるとは思っていませんでした。これが何を意味するのか、私たちはまだ完全には理解できていません。とにかく、この星のまわりの環境が特殊だということを示しているのだと考えています。」とギンスバーグ氏はコメントしています。

宇宙にある物質の成分分析をするためには、いろいろな分子などが特有の周波数で放つ電波(輝線)をとらえる必要があります。輝線の強度や周波数は、その物質が存在する場所の温度や密度などによっても変わります。

 ② アルマ望遠鏡の観測では、塩化ナトリウムが放つ複数の輝線がとらえられました。その分析から、塩化ナトリウムが分布する場所が、絶対温度でおよそ100ケルビンから4000ケルビン(マイナス175℃からプラス3700℃)という極端に温度差のある環境であることがわかりました。温度分布を詳しく調べることで、生まれたばかりの星が放つ光によって周囲がどのように温められるのかという謎にも迫ることができます。

「アルマ望遠鏡で得られたデータには、塩化ナトリウムや塩化カリウムの分子が放つ60もの輝線が含まれていました。これは衝撃的でもあり、ワクワクする結果でもあります」と米国立電波天文台のブレット・マグワイア氏は語っています。

研究チームは、星を取り巻く円盤の中で塵の粒子が互いに衝突し壊れることによって、塵に含まれていた塩化ナトリウムや塩化カリウムが飛び出してきたのだろうと推測しています。つまり、塩があるところをつきとめれば、星周円盤の広がりがわかるというのです。

「この手の観測を行うと、星のまわりの円盤とその近くから噴き出すガス流からの電波が混じってしまって区別がつかなくなる、ということがよくあります。しかし今回は、塩を見つけることができたおかげで、円盤の広がりを明確にとらえることができました。そして、円盤の動きや質量も見積もることができるのです。これは究極的には、中心にある星のようすを理解することにもつながります。」とギンスバーグ氏は語ります。

若い星のまわりで塩が見つかったことは、宇宙化学の観点からも面白いといえます。塩には、ナトリウムやカリウムといった金属元素が含まれているからです。もしかしたら、他にも金属元素を含む分子が存在しているかもしれません。もしそうだとしたら、星が生まれる領域に含まれる金属の量も測定できるかもしれないのです。「これまで、こうした研究はまったくできていませんでした。宇宙を漂う金属元素は、たいていの場合は電波を出さないからです」とマグワイア氏はコメントしています。

塩が見つかったのは、中心星からおよそ30~60天文単位(1天文単位は地球と太陽の間の平均距離で、約1億5000万km)の場所でした。研究者の見積もりによれば、ここにある塩の総量は100億kgのさらに1000億倍、あるいは地球の海の質量と同じくらいとされています。

 ③ 「次の一歩は、他の領域で塩や金属元素を含む分子を見つけることです。見つかれば、原始惑星系円盤の目印として塩がとても有用だということになりますし、見つからなければ今回の天体がとても特殊だということになります。現在構想が進んでいる次世代電波干渉計ngVLAは、塩の研究に適した波長と高い感度とを併せ持っていますから、原始惑星系円盤の研究がさらに大きく進むと思います。」とギンスバーグ氏は期待を述べています。

今回の観測対象となったオリオンKL電波源Iは、オリオン大星雲で非常に活発に星が生まれている場所に位置しており、これまで何度もアルマ望遠鏡の観測対象となってきました [1] 。長年この天体を観測してきたコロラド大学のジョン・バリー氏は、「この天体はおよそ550年前に母体となったガス雲から秒速10kmの速度で飛び出したと考えられます。そして他の星と近接遭遇した際に衝撃波が発生し、これによって円盤内の塵の粒子を砕かれて塩化ナトリウムなどの分子が飛び出した可能性があります。他の巨大な赤ちゃん星のまわりにも普遍的に塩があるのか、あるいは塩は劇的な過去の証拠なのか、これから調べたいと思っています。」と語っています。

 ★ 論文・研究チーム
この観測成果は、Ginsburg et al. “Orion SrcI’s disk is salty”として、2019年2月7日付の米国の天文学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル」に掲載されます。

この研究を行った研究チームのメンバーは、以下の通りです。
Adam Ginsburg (National Radio Astronomy Observatory), Brett McGuire (National Radio Astronomy Observatory/Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics), Richard Plambeck (University of California, Berkeley), John Bally (University of Colorado), Ciriaco Goddi (Leiden University/Radboud University Nijmegen), Melvyn Wright (University of California, Berkeley)

【ロイター】 2月7日09:47分、""木城ゆきとのSF漫画実写化「アリータ」、米で世界プレミア""

2019-02-09 21:11:18 | アニメ・漫画・ゲーム➡日本の文化を社会を変える!そして世界も…

(講談社プラチナコミックス)




(SF漫画実写化「アリータ」)




2月6日、木城ゆきと氏(写真)のSF漫画「銃夢」(ガンム)を実写映画化した「アリータ:バトル・エンジェル」の世界プレミアが5日、米ロサンゼルスで開催された。会場にはロバート・ロドリゲス監督、製作・脚本を手がけた ☀ ジェームズ・キャメロン氏のほか、木城氏も出席した。5日撮影(2019年 ロイター/Mario Anzuoni)
 ☀ 超大物です。


① ""木城ゆきとのSF漫画実写化「アリータ」、米で世界プレミア""

2019年2月7日 / 09:47 / 2日前

Reuters Staff

 [ロサンゼルス 6日 ロイター] -

 木城ゆきと氏のSF漫画「銃夢」(ガンム)を実写映画化した「アリータ:バトル・エンジェル」の世界プレミアが5日、米ロサンゼルスで開催された。会場にはロバート・ロドリゲス監督、製作・脚本を手がけたジェームズ・キャメロン氏のほか、木城氏も出席した。

大戦後の世界でくず鉄の山から発見された300年前のサイボーグが「最終兵器」として生まれ変わり活躍する物語を、コンピューターグラフィックス(CG)を駆使して描く。

制作費は約2億ドル(220億円)。映画の脚本は2004年の「アバター」以来となったキャメロン氏は「確かに巡洋戦艦並みの巨額予算で、大きな賭けだ」と認めた上で、「観客動員数が多ければ、間違いなくあと1本は続編を作る。3部作を予定している」と明かした。

プレミアには主演のローサ・サラザールやクリストフ・ワルツ、ジェニファー・コネリーらも姿を見せた。

米国では2月14日、日本では同22日に公開予定。

 ※ 実写映画化した漫画・アニメで結構、興行的にコケるものも多いので、絶対に
  成功して、日本アニメの実力を示して欲しいです。




【ロイター】 2月9日08:05分、""看護婦コスチュームのロボットが医療書類を運ぶ""

2019-02-09 20:50:49 | 最先端技術 ; (金融)工学、 医療、新技術/新サービス、新製品 :ロボット…

(看護婦コスチュームのロボット)




① ""看護婦コスチュームのロボットが医療書類を運ぶ""

  2019年 02月 9日 08:05 JST

  Photos of the week

 A robot wearing a nurse costume carries medical documents at Mongkutwattana General Hospital in Bangkok, Thailand

 看護婦コスチュームを着ているロボットは、バンコク(タイ)のMongkutwattana総合病院で、医療書類を運んでいます。

【ロイター】 2月9日08:05分、""印象的な一枚の写真、戦線近くの破壊された家でピアノを弾く兵士達""

2019-02-09 20:28:40 | 音楽&ダンス; シンガー:ダンサー・作詞家・作曲家、jazz・クラシック…

(戦線近くの破壊された家でピアノを弾く兵士)




① ""印象的な一枚の写真、戦線近くの破壊された家でピアノを弾く兵士""

Photos of the week

2019年 02月 9日 08:05 JST

Members of the Ukrainian Armed Forces play the piano in a destroyed house near their position on the front line

 (訳) ウクライナ軍の兵士達が彼らのいる戦線の近くの破壊された家でピアノを弾く。

 ※ どんな思いでどんな曲を弾いたのでしょうか?