じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

今日も 修行だぁ~!!!

2016-06-08 20:15:22 | 日記的雑談
造園科の0yaziであります。
造園技能士の修行中の駆け出しであります・・・相撲で言えば序二段、です。
そろばんで言うと10級か9級でありましょうか?
まっ、ナンであれ見習いに入ったばかりの修行の身であります。

造園科と申しましても覚える事は多義に渡る、でありまして、フランス語やドイツ語は言うに及ばず無用なんですが、造園業界用語を覚える事や、一番困っているのが樹木の名前が覚えられずに何時まで経っても分からない事なんであります。

そんな訳でして還暦過ぎてからの修行の道しとても険しく長い道のりであるなと思うのであります。
で、クラスメイトには一番若手だと高校出たての18歳などが居る訳なんですが、これはそもそもが造園屋の息子でして既に親父の元で下働きなどの基礎がある訳であります。
そして若さと言う柔軟性を武器に、まるで吸い取り紙のように先生の教えを吸収しちまう訳であります。
なので分からない事や理解できなかった事は最若手の鈴木君にこっそりと聞きに行く訳です。
すると鈴木君は自分の父ちゃんよりもずっと爺ちゃんに近いクラスメイトの窮地を救うべく、熱心に教えてくれるんであります。
しかしオッサンどもが頼りにしている鈴木君には大きな弱点がありまして、座学の時の先生の話しが子守唄に聞こえちまうと言う、若い者にありがちな欠点も持ち合わせている訳であります。
造園科に18歳の生徒と言うのは前代未聞らしく学校側でも相当議論されたそうですけれども、造園会の次世代をになう若手の育成と言う事で許可されたとの事であります。

で、本日、草刈り中にボソッと「腹減ったなぁ」と漏らしたら、自分の席の前の娘さんが休憩時に教室に走って行きおにぎりを持って来てくれた訳です・・・「おっさん、お腹空いたんでしょ?おにぎり食べなぁ~」と、くれた訳であります。
いや、聞けば私の娘と同じ歳でありまして・・・そっかぁ~娘さん、どんな因果か知らないが造園屋を目指すのかぁ・・・一つ面倒を見てやるか、と言う気になっちまった訳であります。
いや、ナンとなれば、この娘さん、どこかおもしろい子でして、刃物の研ぎ方とかホントに無頓着でして、おおっと、そこはぁ~と、思う事しきりな訳であります。

余談ですけれども、他の生徒の刃物を扱う姿を見ていると、同じ駆け出しの生徒同士なんですけれど、扱った事は無いんだろうなぁ・・・と、しみじみ思う訳です。
で、草刈り鎌なんて物は刃物ではあるけれども包丁やはさみなどとは一線を画する物でして、そんなに丁寧に扱うモノでは無いと思うんですけれども、一旦刃物の研ぎ方を教わったら型通りに切れ味抜群まで研ぎ澄ます訳です。
しかし、鎌ですから、ナニを引っ掻くか分からないし、ザックザックとスピード命で刈り進む訳ですから少しノコギリ気味くらいが丁度良いと思うんですけれども・・・まっ、研ぐ訳です。
私しゃガキの頃腰に砥石と水の入った竹筒をぶら下げ、鎌を研ぎ々薮の刈り払いをやっていたもんですから、その辺のアレはナニな訳であります。


私が手がけたクジャクヒバ スケスケで剪定完了


奥の背の高いヒバ 込み合って重そうです


手前剪定完了 奥剪定前


ヒムロヒバは ギッツら掴んでバヅバヅ切んのね

と、言う事で、本日の実習は「クジャクヒバの剪定」と「ヒムロヒバの剪定」でありました。
どっちも「ヒバ」ナンですけれども木の姿も葉っぱも、そして剪定の仕方も全然違います。
学校のクジャクヒバは樹高が低いんで梯子を掛けずに手で毟って新芽を摘み取ります。
そして手で揉んで古い茶色い枝や摘み取った芽を払い落とします・・・すると平らになったと思った面から又飛び出すヤツが出て来るのであります。
それも手で摘み取って行きます・・・地味な作業をズーッと繰り返し、ヨッシャァ~となったら鋏で枯れ枝と見た目の良く無い余分な枝を鋏んでいく訳であります。
しかし、コレが中々思い切って透かして行く事が出来なくて、自分ではこんなもんだろうと思っても先生が鋏を入れるとまだまだ切れちまうのであります。
いや、ホントに・・・えっ!!!それ、切っちまうの?と、言う感じで大胆に落とすんですが、出来上がってみると見事なバランスで透かしている訳であります。
まっ、クジャクヒバは柔らかいんで手で揉むにも摘むにもたいして苦にはならないモノでありました。

で、次の「ヒムロヒバ」でありますが、これは少し高いんで梯子をかけました、が、本日の先生は実戦思考でありまして、労働安全衛生法だかなんだかで規定されている、高さ2m以上の高所作業には云々、とか言うのは現場と同じようにするので強制しませんから、と・・・梯子を倒れないようにロープを取るなどもしなくて良いのでスピード感を持ってやる・・・と、トコトン実戦向きな訳であります。

で、ヒムロヒバなんですが、ヒバと言う名の割には杉に似てるんじゃないのぉ~?と言う感じの葉っぱでして、コレが密に込んでまして剪定も厄介なのであります。
しかし、こっちはむんずと掴んでバッサリと鋏で刈り込む訳でして早いと言う点では手摘みよりは断然楽チンではありました・・・が、しかし、むんずと掴んでバッサリ切る・・・その枝の束の中に自分の指など入れちまいそうな感じでして、先生にもその点は何度も注意を受けたのであります。
で、随分刈り込んだと思って先生に見て頂きますとぉ~・・・「足んねぇなぁ、全然足りねよ」と、ダメを押される訳であります。
しかし、切り過ぎれば後の祭り・・・見習いのそのまた下の修行者にはこんな感じが良いと思うんであります。

と、言う事で、本日はヒバの剪定だったんですけれども、ヒムロヒバは一本やり終える事が出来ませんで、残念でありました。

いや、本日もまた眠さ一杯でありますので・・・おやすみなさい、と。



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