じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

傷口には傷薬を

2016-06-22 19:58:08 | 日記的雑談
いや、本日も造園科の授業で終日汗を垂れ流した一日であった訳です。
私の読みでは本日は雨で座学と踏んでいたのに・・・雨どころか日差しが有ったりして、空梅雨ですか?今年は。

まっ、外で汗をかくのは大好きなんでアレなんですけれども、本日の先生は手厳しくて昨日の先生とは逆の張りつめた雰囲気の一日になる訳であります。
いや、先生の思惑は痛い程分かるんです・・・たった半年でナンとか使えるところまで持って行きたいとの思惑から厳しいんだと言うのは十分承知なんですけれども・・しかし、我も人の子、しかも還暦過ぎの半ジジイ・・・それなりに社会的なナニもアレして来た事も有った訳でして頭ごなしに「小僧」扱いされると顳かみに血管が浮き出ると申しましょうか、ピキピキと神経に電気が走っちまったりする訳であります。
まっ、そんな時には聞こえなかった振りをして我が道を行く訳ですが、そうすると先生の覚えが目出度く無くなっちまって後で無言で手直し・・・ソレも一枝切る毎に説明とも付かない文句を言われる訳であります。
その木は木蓮なんですけれども、アンナに詰めたら来年は花は咲かないよ・・・これ、ホントです・・・我家の木蓮で実証済みですから。

で、食い違う最大のポイントは、先生と生徒の間にどう仕立てるかの話し合いが無く適当な指示で仕事に掛かるからなんだろうと思う訳です。
いや、勉強としての実習なら時間の事とか考えずにじっくりと技術を磨けば良いと思うんですけれども・・・そんなに鈍いとお客に呆れられるよ、とか言われちまう訳です。
じゃぁ、これは料金ナンボの仕事なんだぃ? で、お客の要望はどの程度の刈り込みナンだい? と、私しゃ聞きたくなるんですけれども、まっ、聞くだけ無駄だなと思うんで止めています。

こんな事言うと生意気至極なんですけれども・・・オラ、丁稚じゃねぇし、ここは学校で貴方は給料をもらって教える義務が有り、私しゃ学ぶ権利が有るのだけれどもねぇ・・・ソレが成り立たないと言う事は、アンタぁ~仕事になっていないと言う事なんだがねぇ~、ナンて事は思っても居ませんよ。
ナンて言うんでありましょうか? 先生は叩き上げの職人なんでやっぱしそう言う教え方しか知らないと思うんです・・・それも相当柔らかくやっているつもりだと思うんです。
しかし、私のように今時の教育のメソッドに馴染んじまっている者にはチョットだけナニだと思う訳です・・・と、まぁ、書いている程には気にしてないんですが、ネタだと思って下され。

で、本日は樹木の傷薬の作り方やらを教わりまして、昨日、思い切り良く切り落としたヒマラヤスギの切り口に塗布して来た訳であります。
その薬の名前は・・・「トップジンMペースト」であります。
いや、高いもンじゃありませんでホームセンターで400~500円で売っている物であります。
まっ、成分の97パーセントが酢酸ビニールと言う事で、接着剤に殺菌剤が入ったもののようであります・・・なので衣服などに付くと絶望的に落ちません。


並んでいる薬品はキンチョール・虫除け・キンカン等


痛々しい生木の傷口


トップジンに墨汁を入れた物を塗布


乾くと傷口が目立たなくなります

アレです・・・先生の企業秘密だと言う、トップジンに墨汁を少し要れて薬品の明るい色を変えちまうと言う裏技を教わった訳です。
しかし、この技は民家の樹木では使って良いが公共事業での伐採の時にはしっかりと仕事の後が目立つように原液の色で塗るようにとの技も伝授された訳であります・・・やっぱし実践派なんですね。


剪定前のモミジで見本を示す先生


仕上げるとここまで透かされます

と、言う事で、本日は色々な木をそれぞれが様々に刈り込んだり透かしたりした訳であります。
まっ、僅か一月なんですけれども、そろそろそれぞれの個性が剪定にも出始めまして・・・私は思い切り良く行く方の最右翼、で、刈り込み過ぎとか透かし過ぎとか言われる毎日となっております・・・基地外に刃物の典型でありましょうか? ハサミを持つと切りたい衝動が停まらなくなっちまう訳でありまして、アッと気がつくと殆どトラ刈りとか、良くても5分刈りになっちまっている訳であります。

只今8時26分・・・窓の外から聞こえて来るのは静かな雨音・・・明日の天気はドーなんでしょうか?
晴れれば松の木の剪定であります・・・が、雨だと眠たくなる座学・・・造園の歴史とかであります。
少しお疲れモードなんで坐学も好いカモと思う今夜であります。

九時前ですが、そう言う訳で布団に入りますんで、皆様、おやすみなさい、と。



コメント (5)
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