いや、本日はいろんな意味で当たっちまいました。
まず、天気で当たっちまいまして、終日土砂降りで有りました。
終日ですぜ・・・一日中土砂降りの雨の中で植木屋の仕事は初めての経験でありました。
何事も初めてと言うのはアレなんですが、昨日までとは打って変わって気温が低く25度くらいしかなかったので合羽を着ての作業が苦にならなかったのは大助かりで有りました。
まっ、25度もあれば十分汗はかくので中から蒸れて服はびしょ濡れなんですけれどもね・・・それでも雨に打たれ続けるのはあまりにも過酷でして合羽を着続けた次第で有ります。
しかし、地下足袋は普通の木綿のものなのでしっかりと濡れまして、家に帰って靴下を脱いだら足が白くふやけていたのには笑っちまいました。
で、序でに言うと手袋も水を通すんでグショ濡れでして、やっぱしふやけてシワシワの真っ白けで有りました。
いや、松に手間取りまして、予定では午後3時には松を終えているはずだったんですが3時半まで掛かっちまったのが本日の敗因で有りましょうか?
何となれば、12尺の脚立に伸長175センチの自分が立ってやっと天辺に手が届く高さの松でして、しかも、これまでの手入れが枝を落とさない主義だったのか、やたら込み入っている松だったので有ります。
いや、こんなんじゃ古葉引きだけで日が暮れちまうと思った自分は無許可で整枝に入りまして枝をボソボソと切り落として透かしたわけで有ります。
で、自分の松の仕上げはほぼスケルトンが常なんですが本日は随分と濃い目に葉を残した剪定になったので有ります。
まっ、料金もそれなりなのでこの仕上げでも「料金以上ニタリ」ではあります。
で、もう一本小さめの松があったんですが、これは何でこんな形なのか意味不明でして、これも枝抜き整枝剪定で有りました。
いやいや、松の剪定でこんなに枝を落とすってのは何年も手入れのされていない木でしか有りえないんですが、一昨年切ってあると言うのが信じ難い暴れようで有りました。
そんなわけで思いの外手間を食い、割り増しをもらわなくては合わない仕事になったんですが、相棒の盛さんが他の雑木をさっさとやっつけてくれたので、自分は松を二本とイトヒバとツゲを丸めただけでありました。
あっ・・・ツツジの刈り込みもやりましたけど、隠れた蜂の巣がありましてアシナガバチの襲来があったのであります。
しかし、本日は雨足が強くアシナガバチの飛行能力は著しく落ちていて刈り込みバサミで叩き落とせるほどに遅かったのであります。
なので都合4匹を叩き落とし、蜂の巣は踏み潰して私の完全勝利となった次第であります。
しかし、蜂は難儀でありますね・・・植木屋が来なければ静かに子育てなどして隠れていたはずなのに。
心の隅では申し訳ないと手を合わせた自分でありました。
いや、お会計の時にどーしても疑問だった「この庭は誰が切っていたのか」をお家の人に尋ねたわけであります。
私の勘では家のご主人とかお年寄りが趣味で切っていたのかと思ったわけですが、一昨年まで個人の植木屋さんが来ていたとのこと・・・私ゃ魂消ました。
正直に言ってこれが植木屋と名乗る者の剪定とは信じられないわけでして・・・どーなんですかね? 見よう見まねで切っていたんでありましょうか?
いや、少し知っていれば怖くて松など触れないはずなんですが、完全にわからないので怖くもなかったのかと言ったら失礼ですかね?
で、多分このお宅は年に一度定期的に呼ばれることになると思うんですが、本日かなり枝を落として整枝したので次は楽だと思うんであります。
いやいや、イトヒバなんて透かして枝を見せつつ、その先に垂れる糸状のヒバの葉が風流なんですが、枝が多すぎて透かせないわけで、ここも枝を抜いて空かすことから始めた次第であります。
で、仕上げのゴミ掃除が雨で思うようにできず、家の人に勘弁してもらって試合終了したのが6時半でありました。
朝の八時から昼飯休憩を30分ほどとった他はお茶の一服も飲まずに動き続けてやっと終わられたんですが・・・出来は七分であります。
完璧に仕上げるなら諭吉に応援を頼み、二日掛けないと無理であります。
で、道具も切りっ葉も軽トラに積みっぱなしであります。
まっ、錆びては困る鋏類は家に持ち込んで坊錆しましたが他の片付けは雨が上がってからであります。
いや、マジで疲れました。
風呂でタオルを絞ろうとしても既に握力が限界でして力が入りませんでした。
只今9時20分であります。
明日はバイトであります・・・まっ、午後二時半までなので気楽なんですが、明日の朝を快適に起きるためにはさっさと寝ないとダメであります。
と、言うことで、私の1日はハードでしたがそこそこ良い日でありました。
皆様におかれましては盆休み突入の人もいるかも知れない土曜日の今日・・・如何お過ごしでありましたでしょうか?
そーですか、それは良かった・・・では、明日も良い日でありますように。
おやすみなさい。