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大石邦子「バスは行く」を読んで

2024-08-19 04:38:41 | エッセイ

鮫川村の関根政雄さんからのお誘いで、13年前の震災で被災した気仙沼や石巻を巡る震災遺構や伝承館の学びだった。

関根さんとは私も草創期から知っており、全国骨髄バンク推進の連絡協議会県南支部長で、白血病で苦しむ人々への骨髄移植のため30年近く奔走してきた。

だから、力持ちの男性や障害者が参加し、いわき市に移植で元気になった若い夫婦が住んでおり、奥さんは気仙沼出身のとしえさん。

震災半年前に、裏磐梯のホテルでバンクの全国大会があり、としえさんのお母さんとお姉さんも気仙沼から参加された。

そのお母さんと気が合い、大会会場を抜け出し、階段下の空間で話が止まらくなり、苦し紛れに当たり散らした亡き母への後悔を泣きながら訴えた。

そのお母さんは、「病む子を励ます母は、恨んでもいないし、母が子を許せないことなんて何もないのよ。としえも本当に辛かった。

でも分かってね。親というものは、この子が生きていてくれるっていう以上の、親孝行なんてないの。生きてくれることなのよ・・・」

そう言って、私の手を握りしめてくれた、あのお母さんがお父さんお姉さんが半年後の震災津波に飲み込まれてしまうなど、どうして考えられただろう。

そのお母さんたちの墓参が出来るのだ。15人のバス旅行。あっ、誰かが墓地を指さした。

13年間の願いを彼は聞き入れてくれたことに感謝します。写真はYahooより、気仙沼の安波山。

関根さんはボランティアの神様、塊りみたいな人ですね。いや!すばらしい感動しました。

 



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