ブログ仙岩

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輝く心の花言葉を持つ厄介なカタバミ

2014-05-29 10:49:35 | 日記
カタバミやスイパなど幼少時道端に咲いている葉をもぎ取り噛むとクエン酸や酒石酸を含むので酸っぱい味がする。カタバミ科の多年草で全世界に分布している。茎葉は緑色または紫紅色で春から秋にかけて黄色の五弁花をつけ、ホウセンカと同様に遠くへ種を飛ばすロケット発射台に取り付けたロケットのような実をつける。

この種子をつつむ外側の皮は大きくならず、内側の皮は細胞分裂で種子と合わせて成長しやがて、圧縮が限界に達し内側からはじけ、人の手が除草(根が深く伸びて厄介)で触れると外側の皮を破って反転遠くへ種子が飛び散る。更に、袋の中に充満していた粘着物質が種子と一緒に飛び散って人の靴や衣服に付着、最新型のロケっても顔負けのシステムで子孫を反映している。

カタバミの名は夕方遅くうす暗くなると、ハート型の三枚葉が閉じ、真上から見ると中心から正三角形の頂点まで線になり、側面から見ると片側が欠けて見え食べられた「片喰み」と呼ばれることからで、放射冷却により熱を逃がさないために、葉ばかりでなく花も閉じる。特に日中でも冷え込むと花を閉じてしまうが、夜の葉は軒下や他の植物の下になると閉じない。葉花は閉じたり開いたりと常にエネルギーや資源の節約に励んでおり、テレビをつけっぱなしで寝てしまう人や水を出しっぱなしで洗い物をする方には耳が痛い話しであろう。

このように倹約家のカタバミは「黄金草」の別名を持っているが、コガネムシは金持ちだのような本当の金持ちということではないらしい。


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