14万4千人 12
神の民を備える使命
黙示録の終わりの方を見ると、最後の時代に救われるのは14万4千人だけだと思われるんですけれど、たとえば15章を見ますと、獣とその像に打ち勝って刻印を受けなかった14万4千だけが、天において讃美をすると思われがちです。また20章を見ると、獣とその像に打ち勝ってその印を受けなかった人たちだけが、天において裁きの座にキリストと共に座ると思われがちです。最後に救われるのはそういった14万4千だけであると思われていますけれども、聖書でそのような描き方がなされているというのは理由があるのですね。この地上歴史最後の時代に最後の業を、役割を担う人たちに神様はここで焦点を当てておられるのですね。
主の日は盗人のように 9
アメリカは、獣の刻印の患難の寸前にいます。アメリカだけでしょうか。日本はどうでしょうか。皆さんは日本経済の今後について、どのような考えを持っていますか。経済の専門家たちには、ここ1、2年の間に、この日本は国家的に破産するのではないかという人がいます。日本は、ひと頃、全世界を驚かせた国ですね。日本人の作った完璧で質の良い製品は、世界中どこに行っても喜ばれました。人間重視の経営システムが、とてもうまく機能していました。一生懸命の精神、多くの国々で、この日本の精神は研究の対象となりました。日本の急成長に対して、多くの国々がやきもちを焼きましたね。そういった中でどんなことが起こりましたか。1980年代に円の価値が上がりました。そのことによって日本の製品が高くなりました。輸出が難しくなってきました。それと重なって、不動産の暴落が起こりました。経済学でいう、「失われた20年」の日本となってしまいました。こういう不況を乗り切るため、日本政府は力を尽くしました。
その頃、日本政府は経済を活性化しようと一生懸命努力して、商品券まで国民に配ったことがありましたね。しかし、その政策は長く続きませんでした。ヤクザがそれをコピーして使ったとか、そういうことがありました。商品券まで配ったその理由は何でしたか。それを使いなさい、消費を増やしなさい、という意味でしたね。しかし、日本人の独特な気質というのは、節約ですね。この商品券をお金に変えてまで、預金しました。そのために、市場にお金が回ってきません。そういった時代もありましたね。