生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

風間虹樹〈宇宙の人生構造〉(2層立体作品)の展示のご案内

2017年09月09日 11時18分11秒 | 美術/絵画
2017年9月9日-1
風間虹樹〈宇宙の人生構造〉(2層立体作品)の展示のご案内

       風間虹樹〈宇宙の人生構造〉(2層立体作品)の展示のご案内
                                   2017年9月9日



 下記のGALLERY wks. 立体展にて、風間虹樹製作の〈宇宙の人生構造〉が展示されます。

 ご覧の通り、空中または空気体のなかで、各絵画個体は、組み合わせ自由です(自由度は垂直と水平の2軸x360度)。
 感性を開放しましょう。
 設計上の意図は、たとえば下記の通りです。

   ・物体を関係的に配置したシステム絵画である。
   ・諸関係を物質化宇宙にした絵画立体である。
   ・計量枠組みは、空間三次元連続体・多次元巻き込み型時間離散体である。

 けれど、現物の前では、あなたの感性が第一主人公です。
 ご楽覧のほど、よろしくお願い申し上げます。


◇ GALLERY wks. 立体展 ◇

会期:2017年9月 11日(月)-16(土)、
        18日(月)-23日(土)、
        25日(月)-30日(土)。
時間:12:00-19:00、土曜と最終日は17:00 まで。
会場:GALLERY wks.
   大阪市北区西天満3-14-26 中之島ロイヤルハイツ 1103
   最寄り駅:南森町駅
   電話: 06-6363-2206






























作品記述 description of the work
 床置きおよび台置き立体作品と、それらの層的空間を貫通する板棒作品から成る。
 これらの関係体(=システム)として、〈宇宙の人生構造〉として顕現している。

風間虹樹 2017年9月製作

〈宇宙の人生構造〉     
 [人生模様型木彫立体絵画]   一式   20萬圓

 構成作品[い]
 ・〈人生宇宙〉         一式   12萬圓
  ・人型木彫立体絵画(2個体で一組)
  ・下敷き平面絵画      
  ・螺旋巻き立体絵画     
  ・台座

 構成作品[ろ]
 ・〈宇宙人生〉         一本    7萬圓
   [板状立体彫刻絵画]

 構成作品[は]
 ・〈ピクト星人〉        一個    2萬圓
   [下敷き平面絵画付き彫刻木]

・構成作品の[い]、[ろ]、[は]、はそれぞれ単独でも、ご購入が可能です。

風間虹樹の絵画〈あらゆるいのちたちに、乾杯!〉と〈花いのち〉/第63回全関西美術展/大阪市立美術館

2017年07月07日 22時50分52秒 | 美術/絵画
2017年7月7日-2
風間虹樹の絵画〈あらゆるいのちたちに、乾杯!〉と〈花いのち〉/第63回全関西美術展/大阪市立美術館

 風間虹樹の絵画

  〈あらゆるいのちたちに、乾杯!〉 S100菱形(229x229cm)
  〈花いのち〉           F100縦長(162x130.3cm)

/第63回全関西美術展/大阪市立美術館/天王寺駅 のご案内

 


 風間虹樹〈あらゆるいのちたちに、乾杯!〉/洋画部門は、第2室の洋画部門の入ってすぐ左の壁に一つだけ展示されていました。




















 風間虹樹〈花いのち〉/日本画部門は、2階へ階段を左に昇ってずくの部屋の、入って右のガラスケース内の一番目に展示されていました。






















 

風間虹樹の絵画、〈花いのち〉と〈いのちたちに、乾杯!〉の展示/第63回全関西美術展 のご案内

2017年07月04日 22時52分18秒 | 美術/絵画
2017年7月4日-2
風間虹樹の絵画、〈花いのち〉と〈いのちたちに、乾杯!〉の展示/第63回全関西美術展 のご案内


 風間虹樹の絵画:
         花いのち   (F100縦) [読売テレビ賞を受賞]
         /第63回全関西美術展 日本画部門/大阪市立美術館
              のご案内



   ↑:花いのち   [2017年6月23日完成]
   大きさ:F100縦(162x130.3cm)。
   理念または製作意図:瞑想的ないし発出的な、いのち絵画。
   いのち絵画の技法:花びら散り落とし技法。
   1層絵画:基層:麻画布に、ジェッソと雲母(と少しの焼き石膏?)、アクリル絵具、新岩絵具。
   物質的構成:麻画布、ジェッソ、雲母、墨、新岩絵具(桜色12、岩白12)、天然岩絵具(岩胡粉[=大
           理石粉末]9、岩胡粉12、水晶末12、水晶末白[=14])、チューブ胡粉。




   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 風間虹樹の絵画:いのちたちに、乾杯!    (S100菱形展示)  [入選]
         /第63回全関西美術展 洋画部門/大阪市立美術館
          のご案内


↑:いのちたちに、乾杯! [2017年6月24日完成]
   大きさ:S100(162x162cm)菱形展示。
   理念または製作意図:いのち即いのちたちそのもの(=世界のもの)を存在させる、いのち絵画。
   いのち絵画の技法:網紐流し技法、重ね曜変技法、池塘的穴開け裏貼り技法、芽生え技法。
   2層絵画:
        基層:曜変後1年ほどして、アクリル絵具を上塗りして、曜変(一部は流し曜変)。
        −1層:一つの曜変画布を、穴開け裏貼りした。大きな曜変画布を、芽生え表貼りした。
    物質的構成:麻画布、ジェッソ、墨、アクリル絵具、油絵具、エポキシ樹脂。

    _____________________________________

 ◇ 第63回全関西美術展 ◇
  会期:2017年7月 7日(金)〜7月12日(水)、
         7月14日(金)〜7月19日(水)。
  時間: 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
  会場:大阪市立美術館 (天王寺公園内)
     天王寺駅や阿倍野橋駅から北西へおよそ400m。
  入場料:
 一般700円、高校生・大学生500円、
 中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)。


風間虹樹の絵画〈いのち四元素〉と〈いのち七重奏〉/第67回モダンアート展 奈良展の展示ご案内

2017年07月04日 11時02分06秒 | 美術/絵画
2017年7月4日-1
風間虹樹の絵画〈いのち四元素〉と〈いのち七重奏〉/第67回モダンアート展 奈良展の展示ご案内
         

  風間虹樹の絵画:
         いのち四元素 (S100正方形)
         いのち七重奏 (S100正方形)
                        /第67回モダンアート展 奈良展
         のご案内 



   ↑:いのち四元素   [2016年製作][第67回モダンアート展の図録に収録されました]
   大きさ:S100(162x162cm)正方形。
   理念または製作意図:瞑想的ないし発出的な、いのち絵画。
   いのち絵画の技法:曜変技法、芽生え技法、画布橋渡し技法(芽生え技法と裏留め張り技法)、花びら滴下技法、振り出し技法(2015年11月にギャラリー菊で、2017年1月にカワチ画材あべのHoop店で実演公開した)、上掛け削り取り技法、未命名の技法。
   3層絵画:+1層:下部の3箇所から芽生えさせて、基層の上に下部削り出しなどした麻画布を貼っ
            た。3箇所で背後へ巻き込みした曜変画布を、張りをつけて橋渡しした。
        基層:墨にパールメディウムの叩きつけで作った地模様に、チューブ胡粉を容器から振り
            出した。
        -1層:画布の潜り込みによる、想像的顕現。
   物質的構成:麻画布に、ジェッソ、胡粉、墨、パールメディウム、アクリル絵具、油絵具。


↑:ひとささり。


↑:ふたささり。天地を逆さにして、一部を見ました。


↑:みつささり。


↑:上部の+1層部分の拡大。
                                    

               ******************************



   ↑:いのち七重奏   [2016年製作]
   大きさ:S100(162x162cm)正方形(woody gold の仮縁つき)。
   理念または製作意図:いのちそのものを存在させる、また、いのち=世界そのものの、いのち絵画。
   いのち絵画の技法:叩き付け技法(生命龍技法)、曜変技法、穴開け裏貼り技法、未解明の技法。
   3層絵画:基層:ひたひた墨液に、パールメディウムまたはアクリル銀(失念)の叩きつけした(生
            命龍生産)。
        -1層:3箇所で、曜変画布を穴開け裏貼りした。
        -2層:和紙か障子紙を、穴開けして木工用ボンドで裏貼りした。
   物質的構成:麻画布、ジェッソ、墨、パールメディウム、アクリル絵具、油絵具、和紙か障子紙。



 ◇ 第67回モダンアート展 奈良展 ◇
会期と時間:2017年7月12日(水) 午後2時〜6時 (入場は午後5時30分まで)、
          7月13日(木)〜16日(日) 午前10時〜午後6時 (入場は午後5時30分まで)、
          7月17日(月祝) 午前10時〜午後3時 (入場は午後2時30分まで)。
会場:奈良県文化会館(奈良市登大路町6-2) 奈良県庁の手前、西隣。
   近鉄奈良駅から 東改札口より、1番出口を出てそのまま東へ 徒歩約5分。
   JR奈良駅から 北東へ 徒歩約20分。
   JR奈良駅 東出口バスターミナルから奈良交通2系統 市内循環バス(外まわり)に乗車し約10分、
    「県庁前」バス停下車、西へ 徒歩約2分。
入場料:一般700円、大学生高校生350円、中学生小学生と老人は無料。

風間虹樹の絵画活動のご案内:アーティストの話を聞いてみよう!with ポートフォリオ/森ノ宮キューズモール内、まちライブラリー

2017年05月18日 13時07分44秒 | 美術/絵画
2017年5月18日-1
風間虹樹の絵画活動のご案内:アーティストの話を聞いてみよう!with ポートフォリオ/森ノ宮キューズモール内、まちライブラリー



↑:風間虹樹〈いのち祝祭〉
  大きさ=F20耳付き[耳または角または手足は、上記の写真画像には写っていません]
  いのち絵画の技法:虹(階調段階型)曜変技法、皺付け技法。


 風間虹樹は、2017年05月21日(日)、午後11:15からの催しに、美術者(アーティスト )として、作品と説明に参加します。
 ご来場いただければ幸いです。



☆☆☆☆☆☆☆

アーティストの話を聞いてみよう!with ポートフォリオ

2017年05月21日(日)
会場:森ノ宮キューズモール内、まちライブラリー 
時間: 11:15~13:00 (受付11:00~)
参加費:500円(ドリンク付)

アーティストの作品、制作への想い、こだわりなどをQ&A方式でお答えしてゆく
アーティストトークのイベントに参加出演します。
画風の異なる様々なアーティストさんのお話が聞ける、
展示会とは又違った貴重な機会になっています。
ぜひお気軽にお越しください。
会場、まちライブラリー併設カフェのピザがめちゃウマです(笑)

まちライブラリー森ノ宮キューズモール
http://machi-library.org/where/detail/563/

​お問い合わせ
06-6949-9222





 アーティストの話を聞いてみよう!with ポートフォリオ
https://www.facebook.com/events/1810049972580206/?acontext=%7B%22source%22%3A5%2C%22page_id_source%22%3A176025759123548%2C%22action_history%22%3A[%7B%22surface%22%3A%22page%22%2C%22mechanism%22%3A%22main_list%22%2C%22extra_data%22%3A%22%7B%5C%22page_id%5C%22%3A176025759123548%2C%5C%22tour_id%5C%22%3Anull%7D%22%7D]%2C%22has_source%22%3Atrue%7D

風間虹樹の絵画〈いのち二象(水・空)〉/第22回アートムーブコンクール展、の展示のご案内

2017年04月18日 23時29分10秒 | 美術/絵画
2017年4月18日-2

風間虹樹の絵画〈いのち二象(水・空)〉/第22回アートムーブコンクール展、の展示のご案内

 〈いのち二象(水・空)〉F12(61x50.5cm)が、下記の第22回アートムーブコンクール展/江之子島文化芸術創造センターにて展示されます。
 ご楽覧いただければ幸いです。


 ↑:風間虹樹〈いのち二象(水・空)〉
   F12(61x50.5cm)
   5面絵画。
   いのち絵画の技法:振り出し技法、穴あけ裏貼り技法、芽生え技法、穴あけ押し出し技法。

  第22回アートムーブコンクール展
  会期:2017年5月9日(火)〜14日(日)、7日間の展示
  時間:11:00〜19:00
  会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター
      大阪地下鉄 阿波座駅 8番出口から西へ約110m
  入場:無料

風間虹樹 絵画個展〈いのち祝祭〉2017年2月2日

2017年02月02日 22時18分59秒 | 美術/絵画
2017年2月2日-3
風間虹樹 絵画個展〈いのち祝祭〉2017年2月2日





















 2017年2月4日(土曜)と2月5日(日曜)には、午後2時と午後4時半から、30分ほどで、
   振り出し技法の実演と解説、その他の技法の解説、
を行ないます。

 また、90cmx60cmで高さ50cmの平面から、立体絵画の仮設(活け絵画)も行ないます。
 皆様ご来場のほど、よろしくお願い申し上げます。


 風間虹樹 個展〈いのち祝祭〉   Title: a festival of lives of Life
・会期:2017年1月28日(土)〜2月5日(日) [無休、9日間]
 時間:11:00〜21:00
・会場:カワチ あべのHoop店内
    大阪市阿倍野区阿倍野筋1-2-30
    あべのHoop 6階
    電話:06-6625-1800
 入場料:無料



風間虹樹の切り絵画のご案内/SAMURAI展 〜2017冬 大阪の陣〜/181 Building(大阪市北区東天満)

2017年01月06日 23時59分07秒 | 美術/絵画
2017年1月7日-1
風間虹樹の切り絵画のご案内/SAMURAI展 〜2017冬 大阪の陣〜/181 Building(大阪市北区東天満)


 風間虹樹は、下記の《SAMURAI展 〜2017冬 大阪の陣〜》
に、切り絵画を出品します。
 展示形式は、
   吊り
   壁掛け
   台置き
で、この3点を展示します。
 切り絵画の概念を拡張した作品を考えています。


☆☆☆ 記 ☆☆☆☆

 SAMURAI展 〜2017冬 大阪の陣〜
 会期:2017年1月22日(日)〜2月12日(日)
     ただし、水曜と木曜は休館。
 時間:13:00 - 20:00  
 会場:181 Building (〒530-0044 大阪市北区東天満2-3-10)

 主催 SAMURAI
 後援 規工川建設株式会社
 協力 平和紙業株式会社 / 株式会社カワチ / 株式会社鈴木紙工所
    Atelier cypris / Linlow THE ART





風間虹樹の膠彩絵画〈いのち無限〉の展示のご案内

2016年10月27日 21時37分42秒 | 美術/絵画
2016年10月27日-1
風間虹樹の膠彩絵画〈いのち無限〉の展示のご案内


   風間虹樹の膠彩絵画〈いのち無限〉の展示のご案内
                           2016年10月27日

 風間虹樹が製作した膠彩絵画〈いのち無限〉が、下記の第67回奈良県美術展覧会の日本画部門にて、展示されます。ご楽覧いただければ幸いです。




  ↑:風間虹樹〈いのち無限〉 S30正方形 2016年10月20日製作完成
    構成材料:胡粉、墨、竹墨、墨汁、顔彩、パールメディウム、青箔(散らし)。
    いのち絵画の技法:振り出し技法。


□ 第67回奈良県美術展覧会 □ 
  会期:2016年10月29日(土)~10月30日(日)、
         11月1日(火)~11月4日(金)
  時間:9:30~17:00 (入場は16:45まで)
  会場:奈良県文化会館
    奈良市登大路町6-2
     近鉄奈良駅より東改札口から1番出口を出て徒歩数分。
     JR奈良駅より北東に約15~20分。
  入場料:無料。

風間虹樹の2つの絵画作品の展示/全関西美術展 のご案内

2016年10月08日 20時34分56秒 | 美術/絵画
2016年10月8日-1
風間虹樹の2つの絵画作品の展示/全関西美術展 のご案内


↑:〈あまたふるまえど、いのち、ひとつ。〉F120横


↑:〈いのち。いのちいのち、、〉S100菱形。左上角を天井にしてみてください。


 風間虹樹の絵画
       〈あまたふるまえど、いのち、ひとつ。〉が 全関西美術展の日本画部門で、
       〈いのち。いのちいのち、、〉が 全関西美術展の洋画部門で、
 下記のように展示されます。
 ご楽覧いただければ幸いです。


◇ 第62回全関西美術展 ◇

会期:10月14日(金)〜19日(水)、10月21日(金)〜26日(水)[13日間]
時間 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
場所:大阪市立美術館/大阪市天王寺公園内
入場料:一般700円、高大生500円、中学生以下は無料。

風間虹樹の絵画組み作品〈いのち。。。〉の展示/第35回関西モダンアート展のご案内

2016年10月07日 15時35分31秒 | 美術/絵画
風間虹樹の絵画組み作品〈いのち。。。〉の展示/第35回関西モダンアート展のご案内

2016年10月7日-2
風間虹樹の絵画組み作品〈いのち。。。〉の展示のご案内








 風間虹樹の組み絵画〈いのち。。。〉が下記のように展示されます。
 ご楽覧いただければ幸いです。


 〈いのち。。。〉の口上

         ほとばしる、いのち絵画。
     いのちたちは、荒れ狂っています。
            静謐へと向かって、


〈いのち。。。〉の展示/第35回関西モダンアート展/奈良県文化会館

  第35回 関西モダンアート展
  日時:2016年10月4日(火)         13:00~17:00
         10月5日(水)~10月9日(土) 9:30~17:00
         10月10日(月祝)       9:30~15:00
  会場:奈良県文化会館 2階 D展示室
     奈良市登大路町6-2
      近鉄奈良駅から東改札口より、1番出口を出てそのまま東へ徒歩約5分。
      JR奈良駅から歩いておよそ20分。
      JR奈良駅から東出口のバスターミナルから奈良交通2系統の市内循環バス
      (外まわり)に乗車し約10分、「県庁前」バス停下車 西へ 徒歩約2分


美術修行2016年8月17日(水):アンフォルメルと日本の美術/京都国立近代美術館、小畑亮平展/芦屋画廊

2016年08月18日 15時00分31秒 | 美術/絵画
2016年8月18日-1
美術修行2016年8月17日(水):アンフォルメルと日本の美術/京都国立近代美術館、小畑亮平展/芦屋画廊


 あの時みんな熱かった!アンフォルメルと日本の美術/京都国立近代美術館/地下鉄東山、京阪三条/前売り 700円。





 先に、図録(1900円)を買った。後で気がついたが、背表紙は無い。本の上着紙 book jacket も無い。糸で綴じたところが剝き出しで、面白い。わたしが買った個体だけが、落丁ならぬ、落背表紙ではあるまい。表紙には「アンフォルメル」の文字は無いので、わからず、販売係にどこにあるか、訊ねたのだった。高さ150mmの腰巻きには、橙色の地に黄緑色の字で、表題が印刷されているが、対象を手に取って見ないことにはわからない。ざっと眺める browse だけでは引っかからなかった。
 さて、図録を携帯しつつ、観覧した。

 (わたしにとっての)一番の収穫は、村井正誠 1963〈人びと〉(図録109頁)だった。村井正誠の作品は、たとえば神奈川県立近代美術館(葉山館)や和歌山県立美術館やモダンアート展などで見た。その当時は斬新的だったのだろうが、いまいちピンと来なかった。この作品は、見えとしての味わいがある。筆痕が残るような絵具の硬さで、多くは垂直方向にややくねっている帯となっている。この同様の模様が、いろいろな厚さで、ざっと言えば三段階の絵具の厚みであちこち配置されている。主要な効果をもたらすものは、幅が2cm強(測定せず。記憶による。図録から計算して割り出せるだろうが、面倒なので止め。図録109頁に、空間次元の記載は無い。)の長い立体的な線状のもの、10本である(左からに番目に位置する5本は、ほほぼ垂直上にあるので、5つの部分からなる一本の破線とみなすこともできる)。これは、三角錐をその底面で貼りつけたようなものになっている。この不分も面白いが、これらの間に位置する多くの筆痕が背景の黒に浮かび上がり、双方の呼応関係が全体の表面(つまりこの作品の絵画表面。→絵画は「平面」ではない。ただし、垂直的に観るもの、という特徴づけは残してもよい。)として絶大な効果を生んでいる。もちろん、その効果を感受するには、立ち位置での正面、斜め後ろ上方からの照明下での反射具合の変異で、様々な方向から観る場合の見え、を味わうべきである。少なくとも、座り込んで、右方へ左方へ数段階で静止して、見えを(むろんあなた自身の感受性で)鑑賞したい。そうすれば、発見があるだろう。あなたの感性体に棲むデーヴァたち(小さな神々または天使たちの分類については、後の課題とする)が恊働して、あなたの感性が豊かになるかもしれない。筆痕を明示するというやり方は、絵画技法として特に取り上げるものではないと言う人もいるだろうが、少なくともその数段階の厚さによる効果なのか、ことによると別の考え方からのやり方も適用されているかもしれないので、技法として定式化したいところである。基本は、黒色といういわば特別の色の背景に対しての対照物体の種類(ここでは同様に黒い(この混色割合)油絵具の筆触のつけ方など)と程度である。

 二番目の収穫は、正延正俊〈作品〉(図録90頁)である。エナメルを垂らしたのであろうか?。ところどころかすれているので、筆で置いたのか、不明。どうであれ、少し離れれば、垂らしていったように見える。見えからは、長い線がくるくるとくねっている同時的配置である。赤いくるくる線が間に挟まれているので、白黄色線(図録は白色に近いが、現物のその照明下での見えはもっと黄色い)は、10数個の塊を形成しているように見える。眼目は、踊る赤線の背景での、白黄色線のくるくる踊りが心地良い。形跡によって作られた躍動的効果ということになるだろう。説明紙に、「茶系統の画面全体を無数の細かな円環状の線が覆う抽象絵画で知られる。」とあった(説明文は収録されていないと思ってメモした(書きとめた)が、図録の五十音順に並んでいる作家略歴の158頁にあった)。しかし、何度も眺めると、飽きるかもしれない。もしそうなら、くるくる線は職人技的だが、構成としては単純だということに求められるだろう。面白くて、なかなか飽きない、あわよくば観れば観るほど(文章ならば、(時を置いたりして)読めば読むほど味わいがある、前とは違った読みができる)味わえるという作品は、いかにしたら製作できるのか?。

 参考になった作品を、図録の順に述べることにする。

 アンス アルトゥング Hans Hartung 〈T1948-16〉(図録22頁)。もちろんながら、現物は、図録の印刷像よりも良いが、まさに浅い。ブリヂストン美術館にあるアルトゥングの(晩期の?)深い2つの作品とは(少し落ちるもう一つの作品とも)、比べものにならない。

 サム フランシス〈Circular Blue〉(図録26頁)。現物はもっと明るい。佳作ではある。もっと何か、ほしいところ。サム フランシスのあちこちで見た数点では、まあまあ、であって、これは傑作というのにはいまだ出会っていない。一見、水彩かと思うが、その浅い?見えのせいで、(わたしの判断、たとえば問題意識からは)イマイチなのだと思う。透明水彩的な良さ、つまり透明性が一部出ているところもあると思うが、もし、この方向での傑作を当今絵画として as a comtemporary picture 製作するならば、なんらかの絵具技法または配置方法の開発が必要だと思う。→わたしが重視する〈透明性〉を〈重ねる〉ことについては、別の主題として取り上げたい。

 ルーチョ フォンタナ〈空間概念 期待〉(図録2頁)。図録での印刷は紺色だが、美術館での照明下での見えは全体がフタロブルーである。切り裂きの間に見える色(これを空間色だと、布施英利 2013『色彩がわかれば絵画がわかる』は述べたが、間違いだろう。)は、切り裂きのある基本表面の画布の影で灰色的だが、布そのものは黒ではなく白っぽかった(と思う)。この同一物を、所蔵する国立国際美術館で上のほうら掲げられているのを見て衝撃的だったのだが、今回はそれほどでもなかった。これの面白さは、青くぬっぺりと塗り込められた表面に4つの鋭利な切り裂き線が垂直方向に平行して並ぶという、潔い単純さによって見えとして衝撃力があると分析できよう。つまり、衝撃性に寄与しているシステムの構成は、{ぬっぺりとした面状の青色、それに対しての少数の切り裂き線=凹みという虚構的な存在}であろう。これに加えて、両者の相互作用、ここでは両者の(個数と)位置関係による個々の色と大きさの効果である。
 軽井沢のセゾン美術館に多数のフォンタナ作品が展示されていたのを見た。そのうちには、二段に10数本の切れ込み線があるのもあったが、平凡に観えた。垂直に一個の切れ込みという作品もあるが、すぐ飽きるだろう。その一個の切り込みが、たとえばやや斜めに美しい曲線となっていれば、すぐには飽きないかもしれない。
 この辺りを例示とともに原理的に論じた本または論文は無いのだろうか?。

 ジャン-ポール リオペル〈絵画〉(図録28頁)。原題(は仏語?)かその英語訳は、Paintingとなっている。塗り絵である。(線描絵画と面単位構成的絵画 painted picture も含めて、絵画はpictureである。)大原美術館所蔵なので、見たことがあったかもしれない。説明文の「ペインティングナイフの方形の色面で埋め尽くすモザイク的」を、図録に書きとめた。現物はどちらかと言えば、汚い。個々での興味は、1955年までには、方形状(円状でもよい)色面で面を構築するという(考え方とその)具体的方法があり、それを適用した作品が製作された(ということを例証する作品がある)ということである。現代作者なら、このやり方でもっと美しい絵画を作ることはいくらでも可能であろう。しかし、この同じ方法で作った作品は、その方向での優れた作品とはなっても、一つの流儀内での変異の作品であるに留まる。

 水谷勇夫〈狂宴 No.44〉(図録65頁)。ちよっと変わった質感のする佳作である。上部の白っぽい並びなどが、まったりと。説明文に、「80年代には真冬に雪の中に入り、紙に胡粉と墨を流して自然の冷気で凍結させる「凍結絵画」を制作した。」とあった。うーむ、→冷凍庫で凍結させる手順を使って、数打ちゃ、面白いのができるかもしれない。

 松谷武判〈繁殖 63〉(図録69頁)。ビニール系接着剤を使った作品は、あちこちで数回見た。某氏が言ったように、女性器に見える。某氏によると、(製作中を見たのか)うまく作れない場合もあったとのこと。上から、左右に一個ずつ、左下が崩れたように開いている3個と4個の二段構えの7個(口開きは横方向)、口が9個は横方向、1つが縦方向、1つが右下に傾く斜め方向の、計11個、その下にやや大きな縦方向の口開きでゆがんだ楕円形状のが1個、左下方に4個の横方向の口開きで、そのうちの一個は二重で、つまり3つ分の口開きの真ん中に一つが大きく開いた口、という構成配置である。色は濃い赤、桃色、黄色、白に近い薄い桃色。これらが、やや複雑な背景のうえに突出している。などなどと記述しても、画像を見たほうが早い。現物を観るのが一番である。口の表面(したがって表情みたい感じ)も様々である。中央部分に配置されたしわしわ状の口、つるつるとした表面の口とか、分類もできよう。
 繁殖器が繁殖しているのだ。

 伊藤隆康〈無限空間8-64〉(図録98頁)。頭が少し凹んでいる場合が多い、石膏で作った半球状のものを全面に隙間はほとんど無いように貼りつけた作品である。壁掛けの浮き彫り作品。やはり色をつけたいところ。白と黒の2色でも、その配置によって相当変わってくることだろう。

 猪原大華〈水〉(図録104頁)。わたしは具象として観ないのを方針としているので、水の表面を描いた、さらにはそれを変形したものとしては見ていない。純粋に(様々な形と色と表面の質感の)絵具の空間位置(が絵画個体として様々な種類と程度で統一されたものである[したがってバラバラでも混沌としたものでも、なんでも良い。結局は、作者が(基本はなんらかの支持体を使ってあるいは使わず、絵具で製作した)絵画として提示したものである])。そうう見地で観て、左右に揺れる(水面が揺れていると観ない)模様が質感と相まって、面白い。

 工藤哲巳〈増殖〉1956-1957(図録104頁)。木の根に大中小の釘を打ち込んだものである。釘を打ち込んだ作品というのは、誰が最初に始めたのだろうか?。工藤哲巳の前にはあるだろうか?。色もあちこち異なえて塗っている。釘はもちろん多くが錆色つまり茶色となっている。
 たとえば丸太の全面にとか、壁掛けの表面全面に釘を打ちつけた作品は、楢原武正氏のものを、宮の森美術館(立体表現展 '10、2010年、http://sapporo-chokoku.jp/kaihou/36.pdf)とギャラリー大通美術館(おそらく2010年)で数年前に観た。一番最初に観たのは、絵画として全面に釘を打ちつけた小作品で、北海道中札内村での北の大地ビエンナーレ展だった。優秀賞となっていたと記憶するが、数年前にネット検索してその展覧会の記事を見たが、受賞作品のなかには掲載されていなかった。

 
□ 文献 □
平井章一・小倉実子.2016/7/27.A Feverish Era: Art Informel and the Expansion of Japanese Artistic Expression in the 1950s and ’60s.〔奥付での表題は、「あの時みんな熱かった!アンフォルメルと日本の美術」。〕171pp.



 小畑亮平展/芦屋画廊/京阪三条/入場無料。



 場所は、「芦屋画廊→」の表示のある細い路地を入って突き当たり左側である。
 2階はブックカフェになっている。1階が画廊である。
 さて、小畑亮平氏名の作品群は、壁掛け作品10数点と床置き作品が一点だった。(以下も翌日の記憶を想起しての記述です。)いずれも、油絵具の油効果をきかせた表面に艶のある作品である。
 構成部分は、平坦な油絵具の光る面、(おそらく乾燥過程でできる)皺の部分(その上になにかをかけて平坦にしているようだ)、作品によっては盛り上がる部分、である。
 数点は盛り上がる部分が中央に大きく花弁状に、たとえれば薔薇を正面から見た形状で前方の1cm程度で切り取って貼りつけたように立体的に、より細かい分類では浮き彫り relief 状に、配置していた作品であった。
 入口から見て突き当たりの大きな作品では、大部分の画面が一つの輪郭を持つものだった。
 床置き作品〈いかなる共棲みであるのかは(椹)」〉は、
http://www.ashiya-garo.com/work/20160811_RyoheiObata.html
の画像の元になった、中央が大きく一段階へ凹んでいてそこに絵画を配置した机状の作品である。なかなか味わい深い。(裏側を覗き込むことを忘れた。)
 絵画職人的立場からすれば、いわば机面と凹み絵画との間を接続する垂直面はそのままの木地となっているところを、彫刻したいところである。さらには、そこも油絵具を載せて、もっとさらには机面にまでたとえばあちこち油絵具で侵入していくとか、。