生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

蒔絵用のクマネズミの毛の筆

2011年01月31日 21時55分42秒 | 美術/絵画
2011年1月31日-1
蒔絵用のクマネズミの毛の筆


 ひょんなところから、

  「蒔絵を施す時に使う筆の、一番いいものが「フナネズミのわき毛」で出来た物だということ。フナネズミって…、いうのは、船に住むねずみのことらしいです。最近は、あまりいないようで、「フナネズミのわき毛」で出来た筆は、大変珍しいそうです。」
http://blog.goo.ne.jp/yuriyuri0318/c/bc002cce8b694c6b41bc8596252a65df

とか、あるのを発見した。フナネズミ、でgoogleと、

  「ふつう、船内に棲息するのはクマネズミ(別名フナネズミ)のほうであろう。……船にドブネズミは乗ってないと思うんだよな。」
http://logsoku.com/thread/gimpo.2ch.net/scienceplus/1245154403/

とあった。というわけで、たぶん、クマネズミ(か、ひょっとしてドブネズミを含む。はたして船舶に居るのは、ドブネズミのほうか。資料は?)。

 京都では一軒、クマネズミの毛の蒔絵用の筆を売っているらしい(10年ほど前の話)。
 琵琶湖岸では一軒、クマネズミを飼育して、供給していたらしいが、なくなったと聞いたような。
 北海道の某所では、(その後)どうしているのだろうか。

禅と抽象画

2011年01月26日 20時05分01秒 | 美術/絵画
2011年1月26日-6
禅と抽象画

  単純こそ、最良。
  簡潔こそ、最高。
  Simple is best.
  Being simple is the best.

 
 ローホー(原秋子訳 2010.7)が引用している、マイマイ・ツエ『絵画への道』に、

  禅が、仏教古典派の細密画よりも白と黒の単色を好んだのは、抽象への愛着ゆえである。

といった趣旨のことが言われているようだ。(マイマイ・ツエの訳本はなさそう。)

 色無しの諧調が、色味を帯びて見えるのは、それが背景色との関係の結果でなければ、人の想像力や伝統的な見方や規約といったものからだろう(と、言い切ってしまえ)。

 
 佐々木宏子氏は、
  「現代美術の到達点は『無』であると確信するに到った」
らしい。「脇田和が「油彩の境を脱し」、永井一正が「象徴的な抽象」と評した」らしい。
 『現代美術と禅』は、
  「フォンタナ、マチス、ブランクーシら巨匠の美術作品を「禅」の視点から読み解みとく」とのこと。
http://www.sasakihirokofoundation.jp/news.html
http://www.sasakihirokofoundation.jp/index.html

 
 というわけで、化粧品は、無香料、無着色のものを。においのするものは、最小限をつけることにしましょう。繊細な精神に、(たとえばアレルギーを誘発しない)健全な生活あれ。


 
[L]
*ローホー,ドミニック[Dominique Loreau].(原秋子訳 2010.7).シンプルに生きる?変哲のないものに喜びをみつけ、味わう.幻冬舎.

[S]
*佐々木宏子.2010.12.現代美術と禅.182pp.美術出版社.[y2,415]
http://www.amazon.co.jp/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%BE%8E%E8%A1%93%E3%81%A8%E7%A6%85-%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E5%AE%8F%E5%AD%90/dp/4568201969/ref=sr_1_6?ie=UTF8&qid=1296038928&sr=8-6

[T]
*田中三蔵.2010.12.駆けぬける現代美術 1990-2010.256pp.岩波書店.[y2,835]
 

系統樹⊆分類樹、であり、多くの場合、分類樹<系統樹、である

2011年01月26日 18時36分31秒 | 生命生物生活哲学
2011年1月26日-5
系統樹⊆分類樹、であり、多くの場合、分類樹<系統樹、である

 ⊆:包含関係と等価関係
 <:先行関係

 本来は、((在るとして)系統なるものを表示するものとして、(在るとして))系統樹なるもの分類樹(たとえば樹木図 dendrogram)を等価だとみなすところに、大きな錯誤がある(→分岐学派の二重の錯誤)。


 系統樹とは、推定したものならば、分類樹を錯誤的に見なしたものである。
 よって、

  分類樹⊆系統樹

、であり、おそらく、したがって多くの場合、

  分類樹<系統樹

、である。[QED]

 
例示:

 或るいくつかの派閥が(或る存在的空間に)存在し、それらの派閥の構成者は_Homo sapiens_というタクソンに属し、かつ、どの構成者も入会と退会が構成者の自由意志によって届け出によって決定されるものとする。創設者もまた出入り自由であり、とどのつまり、或る派閥が派閥であるのは、次のとき、そして次のときに限る。

規定:

 1. 或る派閥は、一度命名されれば、([ここでは時間無関係であるから、「永遠に」は無意味な語であるが]いわば永遠に、或る存在的派閥空間に)存在する。

 2. よって、命名者が存在する。したがって、或る命名者は、或る派閥を派閥とみなした最初の者であり、かつ、一つ以上の派閥を命名した者である。命名したとたんに、脱会してもよい。命名という行為の結果だけによって、派閥は存在する。属員は無くても良い。そうすると、現在は存在しないが、過去に属員が存在したときに、その属員を同定できる(むろん、或るその時に属していたということ)。
  或る命名者が、自分を属員 memberとする、あるいは属員となることを承諾した他の者を属員とする(命名行為と所属とは別物である)派閥が創設され、aと命名されたとする。[続く]

 
 ではこれらの派閥(派閥は構築体である)とは、タクソンという部類に属するのであろうか?
 では、(過去にも、未来にも)属員無くして、命名した場合はどうであろうか?
 構築体が属員の場合は、どう扱えばよいか? 差異はあるのか?
 


美術関連、面白間網〔電網〕場所

2011年01月26日 17時48分07秒 | 美術/絵画
2011年1月26日-4
美術関連、面白間網〔電網〕場所


 間網 internet〔電網 the Net、Sandra Bullock 出演〕波乗り〔見回り〕 web surfinしていて、面白そうと思った場所 sites。

 
本:加藤義夫(編著).加藤義夫芸術計画室10年全仕事.大阪造形センター(http://www.ozczokei.com/)

藤本由紀夫氏の『作品』関連、音響彫刻
http://www.log-osaka.jp/people/vol.70/ppl_vol70.html

日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ
 藤本由紀夫インタヴュー1 2009年3月19日
http://www.oralarthistory.org/archives/fujimoto_yukio/interview_01.php
 藤本由紀夫インタヴュー2 2009年3月26日
http://www.oralarthistory.org/archives/fujimoto_yukio/interview_02.php

 
学びの應典院 木曜サロン「チルコロ」
http://www.outenin.com/modules/contents/index.php?cat_id=44


画廊運営と作品購入費

2011年01月26日 11時20分40秒 | 美術/絵画
2011年1月26日-3
画廊運営

 吉井仁実(2008.9)『現代アートバブル』から抽出。

 アートフェアは、良い収集者 collectorと出会うためなのだから、同業者に売るものじゃない、とジョン・コナリーに叱られた(32頁)。

 
■ 四人の突出した日本人芸術者

 世界的に高い評価を受けた日本人として、
  杉本博司
   固有の世界観を伝え、長い時間をかけて着実に評価を固めた芸術者(34-35頁)。
  草間彌生
   突発的演為[ハプニング]と扇情的な作品で注目された。カウンターカルチャーの波に乗って、時代に敏感な人々に愛された(35頁)。
  村上隆
   稀な才能とともに、自ら展覧会を制作したり、商業的光景で勢力的に活動して、花形芸術者の立場を確立した(35頁)。
  奈良美智
   「するどい目つきのマンガチッキな少女のペインティング〔絵画〕」で、「孤独と裏合わせのかわいらしさへの愛好という、現代のアートマーケット〔美術市場〕の志向を反映する形で人気を得」(36頁)た。
 
 
■ (企画)画廊運営〔経営〕者[ギャラリスト]

 ジョン・コナリー
  彼は、在籍した画廊の芸術分野や芸術家を踏襲せず、「独自のコンセプト〔設計概念、骨格的発想〕を打ち立てて、一からアーティスト〔芸術者〕のセレクション〔選考、選抜、選択〕を行〔な〕い、オリジナリティ〔独創性〕に溢れる展覧会を提示」(吉井 2008: 38)した。

 ダニエル・ライヒ
  「ホワイトキューブ〔白角空間〕の仕様に仕立てるのではなく、ありのままの生活空間にアートとの接点を見いだす」(吉井 2008: 41)。
  例として、「ユニットバスのシャワーカーテンをアーティストに作らせ、キッチンには鍋の代わりに彫刻を置き、ベットマットの上にそのままドローイングを置」(吉井 2008: 41)く。
 
 
 物または物体とエネルギーの獲得には、日本国では円という貨幣が交換形態なのだが、住居費を除いて、月に5万円で生活することにする。そこでは、食費を一日当たり1,000円、月に3万円とするかもしれない。では、たとえば年に一つの絵画作品を買うとして、あるいは、(美術館ではなく)画廊での、有料の個展 one-man show または集団展 group exhibitionを見るとして、美術に中心的興味がある人の場合、いくら使うことができるか? 教養費または娯楽費または余暇 leisure ?(hours) 費として、食費外の2万円にうちに、3,000~7,000円は可能か?
 →健康生活。


[Y]
*吉井仁実.2008.9.現代アートバブル:いま、何が起きているのか.230pp.光文社.[Oc702.07, Osk702.07, Rh20090626, y740+] [大市図702.07、20110126=何が書いてあったのか、思い出せない。]


点・線・面・体/点置・線描・面塗・体座or体置、クレー

2011年01月26日 10時06分15秒 | 美術/絵画
2011年1月26日-2
点・線・面・体/点置・線描・面塗・体座or体置、クレー

 point、line、plane[平面、界] or face or field、body or thing

 pointing、lining、drawing、surface [a curved surface]、facet、body、
 pinning 留める、hanging 吊るす、
 表面の荒さ roughness

 placing、arragement、constellation、

 
 Paul Klee。2011年1月22日(土) 22:00~23:00、美の巨人たち「情熱の北アフリカ~画家がめざした光の大地~」。
 クレー。モザイク、分割、細分、よって抽象的な画面。
 高い彩度の面(そして[彩度の高い]様々な色彩の配置)は、どのような作用をわれわれにもたらすのか?


[D]
土肥美夫(編).1986.9.クレーの素描.60+12+18pp.岩崎出版社.[y2,800] [B20110124, y1,000*]

[H]
*堀内貞明・永井研治・重政啓治.2010.4.絵画空間を考える.192頁.武蔵野美術大学出版局.[y2000+] [大市図720.2]

[O]
*大橋良介.2007.4.美のゆくえ:カント・ヘーゲル・アドルノ・ハイデッガー[阪大講義プロトコル].x+291頁.燈影舎.[y3,600+] [大市図701.1]

[S]
千足伸行(監修).1995.〔図録〕パウル・クレー展.291pp.中日新聞社.[B20110124, y1,000*] [クレー作品138点]

[Y]
*吉井仁実.2008.9.現代アートバブル:いま、何が起きているのか.230pp.光文社.[Oc702.07, Osk702.07, Rh20090626, y740+] [大市図702.07、20110126=何が書いてあったのか、思い出せない。]





 

リヤカーで引き売り、農業・工業・商業

2011年01月26日 09時10分04秒 | 生命生物生活哲学
2011年1月26日-1
リヤカーで引き売り、農業・工業・商業

生産業/製作業、流通業、自らまたは仲介で売ること

 今朝[2011年1月26日]の毎日放送テレビのはなまるマーケットで、リヤカーで野菜の引き売りをする学生とか、会社組織の八百屋とか。

 魅力点として。活気がある。**(失念)。新鮮。(有機的生産なので)安心。味が濃い、など。

 東大農学部教授が、いま、売る方面が大事なので、(いくつかの大学の学生がサークル〔円団〕を作って売る活動していることが)うれしい、とコメント〔寸評;reviewには論評、または総説あるいは再討とか概説を当てる〕。

 引き売り八百屋は、30年ほど前に日本CI協会〔アメリカ合州国でマクロビオティックを久司道夫氏は桜沢如一に師事したらしい。〕流の玄米正食または邪食に興味を持っていたころ、国立付近で見たことがある。

[K]
*久司道夫.原子転換というヒント:21世紀の地球再生革命.172pp.三五館.[y1,300]


2011年1月21日の覚書/備忘録

2011年01月21日 10時33分34秒 | 生命生物生活哲学
2011年1月21日-4
2011年1月21日の覚書/備忘録

・かわせみ[物書堂]FEP
・デュアル・ディクショナリー 二通辞典〔my新造語〕、二者辞典
・iPhone SIMMフリー、モバイルルーター、ポータブルWiFiルーター、3G回線
・stupid network 愚的繋網〔my新造語〕、愚直繋網〔my新造語〕、愚直網業〔my新造語〕
 ←→intelligent network 知的繋網〔my新造語〕、知的網業〔my新造語〕

自由共同体への道

2011年01月17日 10時04分17秒 | 生命生物生活哲学
2011年1月17日-1
自由共同体への道

 朝日新聞2011年1月7日12面に、「日本再生への道」と題して、瞬氏(匿名氏)が書いている。自由にまとめると(したがって、ちょっと違います、と言われるかもしれない)、

 1. 政治者は、国民が希望と誇りの持てる展望を説こう。
 2. 経営者は、株主利益や市場至上主義よりも、国民を大事にしよう。(「顧客」を国民と解釈した。段階的に言えば、個人、家族や友好的集団、地域共同体、自治体、国的共同体。)
 3. 人間の試練を克服するたくましさや、利他的行為からうまれる充実感と連帯感、また創造性といった人間としての体験を尊重しよう。
 4. 希望を呼び起こす具体的モデルをどんどん提示しよう。

 とりわけ、政治学者や経済学者や社会学者や科学者や工学者や芸術者は、どうしてきたのか、どうしているのか、どうしようとしているのだろうか。


月の年齢

2011年01月11日 22時11分12秒 | 生命生物生活哲学
2011年1月11日-5
月の年齢

 2011年1月10日の朝日新聞22面に、「月の水 ルーツは彗星」という記事があった。
 月は45億年前に、地球からちぎれてできたと考えられているらしい。
 アポロが持ち帰った月の石に含まれる水は、水素と重水素の比率が地球の水よりも、ハレー彗星などの水に近いという。そこから、「月が形成直後のどろどろに溶けていた時代に彗星が衝突、水が取り込まれた」と北大の[土偏に入の旁の字]本教授らは考察したらしい。
 地球は月よりも古くに形成された、という根拠はなんだろう?

世界が音を楽しむとき

2011年01月11日 21時59分17秒 | 生命生物生活哲学
2011年1月11日-4
世界が音を楽しむとき

バベルの塔が崩壊して、
人々は異言を話し、
散り散りになった。

言葉は思考を伝え、
人は言葉で傷つく。
発音にこめられた思いが、人を傷つける。
肉は傷つかなくとも、心が傷つく。

音は人を傷つけない。
音の高低と律動は、いくばくかの情緒を喚び覚ます。
人は深い眠りにつき、あるいは鮮明な意識となる。

音は振動。
エネルギー模様を伝搬する。

愛はエネルギー。
音と愛は共鳴する。

愛が放射されるところ、
肉も心も楽しく振動する。
世界が共鳴する空間となるとき、
世界自身が音を楽しんでいる。

音の女神は異言を越えて人々を繋ぐ。