生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

がれき広域処理での放射能拡散増加の可能性

2013年02月27日 00時02分16秒 | 放射能
2013年2月27日-1
がれき広域処理での放射能拡散増加の可能性

 静岡市の震災がれき試験焼却で明らかになった
 広域処理での放射能拡散増加の可能性
  「?国が実施している同様の調査によれば、静岡市の採取場所で6月の1ヵ月間に放射性セシウム137が1平方メートルあたり0.54ベクレルだった。つまり、試験焼却時の3日間(設置から回収までだと計5日間)だけで、1ヵ月分の7割以上の放射性セシウム137が降り積もった計算になる。」
http://diamond.jp/articles/-/30406?page=2

  「焼却炉に投入したセシウム137の総量129万ベクレルと比較すると、90万ベクレル以上が行方不明となっている。

?同ネットワークの野田隆宏氏(仮名)は今回の試算から「焼却温度が800度程度のストーカ炉ではあまりセシウムが減っていなくて、1500度の灰溶融でいきなり100万ベクレルくらい減った。これは灰溶融の高温で塩化セシウムが揮発したためではないか」と指摘する。」
http://diamond.jp/articles/-/30406?page=3

  「?行政側の調査結果に問題があることを示しても論理をこねくり回した反論が返ってくるか、無視される。本来なら行政の責任で実施すべき調査が放置され、市民が身銭を切って調べざるを得ない。それが震災がれきの広域処理を取り巻く現状だ。国や自治体はいい加減、現実と向き合うべきではないか。」
http://diamond.jp/articles/-/30406?page=4


<福島第1原発>ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散

2013年02月26日 01時22分14秒 | 放射能
2013年2月26日-1
<福島第1原発>ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散


 毎日新聞 2013年2月22日
 <福島第1原発>ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散
  「東京電力福島第1原発事故で、11年3月12日に1号機格納容器の水蒸気を外部に放出する「ベント」を始める約5時間前から、放射性物質が約10キロ圏に拡散していたことがわかった。福島県の放射線モニタリングポストに蓄積されていた観測データの解析で判明した。放射線量が通常の700倍超に達していた地点もあり、避難前の住民が高線量にさらされていた実態が初めて裏づけられた。」
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20130222/Mainichi_20130222k0000m040136000c.html

 <福島第1原発>ベント前 放射性物質の拡散 データは放置
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20130222/Mainichi_20130222k0000m040137000c.html

 ベント前にメルトダウンして放射能を撒き散らしていた福島第一原発1号機
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/f288206adad6c84d0ed80ed7df91a157


 福島県、3万8千人中で小児甲状腺癌3人発症の異常事態
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/753f9a2af3c886e73508a2ff3cae53c6


 喫煙 ばく露量年80ミリシーベルト 早急な対策求める 紙参院議員が質問主意書
  「厚生労働省の資料から、たばこを1日1箱半喫煙する人のポロニウムによる放射線ばく露量が年間80ミリシーベルトに及ぶことが明らかになったことに言及。喫煙によるポロニウムばく露による健康被害が1日1箱を15年間すってきた喫煙者では喫煙によるがん死亡リスクが約1%程度、50年間すった喫煙者は約4%程度になることを指摘しました。」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-07/2012090706_03_1.html

 『厚労省、初めて喫煙による放射性物質の危険性を認める』
  「毎日新聞の2011年12月25日付け記事、『Dr.中川のがんの時代を暮らす』DNA傷つけるラドンで、『たばこの煙には、ベンゾピレンなどの発がん物質のほかに、ラドン由来の放射性物質が含まれます。ラドンが崩壊してできる「ポロニウム」など大気中の放射性物質が葉タバコに付着するため、たばこを吸うと被曝するのです。』
『肺がんは、年間死亡数約7万人と、日本人のがん死亡のトップです。』
『世界保健機関(WHO)によると、肺がんの原因の3~14%が、空気中のラドンの吸入による(放射線)被曝と言われます。』
末期癌など終末医療のヘルスケアの専門家である中川恵一東京大付属病院准教授は、毎日紙面の自分のコラムで『死亡原因トップの肺癌の原因の1割が放射能被曝であり非喫煙者(間接の受動喫煙)では原因のトップ』と主張しているのです。」
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/f7107a11a4bf5099f342c4dccfcba373


 池田信夫教授の勘違い。Twitterには感心が無いが、あまりに愉快なので
  「チョルノブイリ事故の客観的事実はもっと厳しい。
ベラルーシの場合、チェルノブイリ事故が勃発した1986年(総人口1000万人で2人)に比べて、翌1987年に2倍。1988年には2・5倍、1989年には3・5倍と小児甲状腺癌が徐々に増加していた。
ところが原発事故から4年後の1990年には突然15倍にも跳ね上がっている。
翌年(5年後)には30倍になり、もはや誰の目にも放射能の影響は隠しきれなくなってソ連は崩壊する。
『4年間は無関係』は明確な間違いで、正しくはウクライナやベラルーシでは『4年間は無関係である』と誤魔化したが、『4年以降は隠すことが無理になった』。〔略〕
今の『3万8千人中で小児甲状腺癌が3人発症』した福島県の異常事態とは、チェルノブイリ事故が勃発して5年後のウクライナやベラルーシの惨状と同じ姿なのです。」
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/9b5c0e2632ed53063a5c7319156b69b9



生命論文献 追加1

2013年02月25日 10時22分55秒 | 生命論
2013年2月25日-1
生命論文献 追加1
20130225

[さ]
坂本邦暢.2009.フランシス・ベーコンによる創造と摂理の原子論的解釈 テレジオ批判とセヴェリヌス受容.科学史研究,48: 214?223頁。

[し]
*柴田和宏.2011.フランシス・ベイコンにおける濃と希:物質理論,精気,自然の支配.科学史研究,50: 25?30.

*柴田和宏・坂本邦暢.2010.フランシス・ベーコン『古人の知恵について』抄訳.科学史・科学哲学,(23): 83?94.

[せ]
関谷真.1990.生命科学におけるRealism ―理論とモデル―.科学基礎論研究 19: 171-. [https://www.jstage.jst.go.jp/article/kisoron1954/19/4/19_4_171/_pdf、受信:2013年2月25日。]

[な]
永井潜.1925.生物学と哲学との境.536pp.カオリ社.[y3.80]
 
永井博.1966.科学概論.303pp+26.創文社.[y600]

永井博.1973.生命論の哲学的基礎.x+398+15pp.岩波書店.[1,800円][B19**]

*永井博.19**.生命論の予備的考察.科学基礎論研究, Vol. 9, No. 2, 68-74.

*永井博.19**.数学的思考について.科学基礎論研究, Vol. 10, No. 4, 162-165. (1970-1972)

*永井博.19**.学問統一論.科学基礎論研究, Vol. 12, No. 1, 31-36. (1974-1976)

*永井博.19**.『基礎科学』の時代.科学基礎論研究, Vol. 13, No. 2, 1-4. (1976-1978)

*永井博.19**.序 人間科学とは何か.科学基礎論研究, Vol. 15, No. 3, 93. (1980-1982)

*永井博.19**.生理と心理 -存在論的考察-.科学基礎論研究, Vol. 17, No. 3, 145-151. (1984-1986)

*永井博.19**.進化論的概念の妥当性.科学基礎論研究, Vol. 18, No. 4, 167-172. (1986-1988)


[ひ]
比留間亮平.2006.ルネサンスにおけるスピリトゥス概念と生命論.死生学研究 (7):139-164, 288-289. [http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/20539/1/da007006.pdf、受信:2013年2月25日。冥王星日記 http://d.hatena.ne.jp/neo_master/20120523/1337731277、に言及がある。]




震災がれき広域処理 資料

2013年02月24日 23時00分07秒 | 放射能
2013年2月24日-10
震災がれき広域処理 資料



 青木泰氏講演と住民監査請求~大阪・震災がれき広域処理阻止闘争~
http://kimbara.hatenablog.com/entry/2013/01/20/205929

 住民監査請求の講演会 エンパワメントTV
http://www.ustream.tv/recorded/28568760

 ー広域処理の妥当性と住民監査請求― 震災がれきの広域処理と自治体の責任
 2012年12月27日 青木泰
http://savechildosaka.web.fc2.com/i/130108aoki.jititainosekinin.pdf


喫煙席のPM2.5濃度は中国並み

2013年02月24日 20時10分49秒 | 生命生物生活哲学
2013年2月24日-9
喫煙席のPM2.5濃度は中国並み

 やはり、北京並みの高濃度のPM2.5環境は、喫煙可能な喫茶店や飲食店で作り出せる。

 朝日新聞デジタルによると、
 たばこの煙のPM2.5「中国並み」 専門家、対策訴え
  「〔2013年2月〕22日、記者会見した禁煙推進学術ネットワーク(委員長、藤原久義・兵庫県立尼崎病院長)によると、福岡市の喫煙可能な喫茶店での測定結果は常に1立方メートルあたり300マイクログラムを超え、平均371マイクログラム。横浜市のカフェの喫煙席も200~700マイクログラムだった。日本の1日平均の環境基準である35マイクログラムを大きく上回り、中国の屋外と同様の濃度を記録した。
 これに対して、中国からの越境汚染が問題となっている屋外の測定値は日平均で数十マイクログラム程度にとどまっている。
 飲食店では従業員も煙にさらされるため、学術ネットは以前からPM2・5の室内基準設定や屋内の禁煙化を国に求めてきた。測定した産業医科大の大和浩教授は「日本では屋外より屋内が問題。解決には全面禁煙しかない」と話した。」
http://digital.asahi.com/articles/TKY201302230036.html

 受動喫煙でアルツハイマー病悪化の可能性 米研究チーム
  「煙にさらされたマウスはそうでなかったマウスに比べ、脳内で記憶をつかさどる海馬や大脳皮質の神経細胞にAβが約40~50%多く蓄積。炎症を起こしている神経も増えていた。チームは「人への影響はさらなる研究が必要だが、たばこの煙はアルツハイマー病の重要な環境リスク因子になる可能性を示した」と指摘している。」
http://digital.asahi.com/articles/TKY201302210463.html


ヴィルヘルム・ライヒ 関連本

2013年02月24日 13時28分09秒 | 生命論
2013年2月24日-8
ヴィルヘルム・ライヒ 関連本
[生命論、生気論]


 ウィキペデイアから。
  「1933年に、集団心理学の見地からナチスに代表されるファシズムを性的抑圧によるノイローゼ患者のサディスティックな表現と分析した『ファシズムの大衆心理』を上梓。〔略〕
 滅菌した肉汁中に小胞(バイオン)が認められると発表。1939年にはバイオンの研究中にオルゴンを発見する」
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヴィルヘルム・ライヒ

ビオン bion (生命子)とオルゴン orgon について
  「the Austrian internist Friedrich Kraus (1858?1936), who had argued in his Allgemeine und Spezielle Pathologie der Person (1926) that the biosystem was a relay-like switch mechanism of electrical charge and discharge. Reich argued in 1934 that the orgasm is such a bioelectrical discharge, and proposed the "orgasm formula": mechanical tension (filling of the organs with fluid; tumescence) → bioelectrical charge → bioelectrical discharge → mechanical relaxation (detumescence).[68]
 Friedrich Kraus (1926) は、『Allgemeine und Spezielle Pathologie der Person』で、生体システム biosystemは電気的充填(充電)と放出(放電)のリレー(継電器)様開閉器の機構であると主張した。1934年にライヒは、性的絶頂はこのような生体電気の放出であると主張し、『性的絶頂式』を提案した。すなわち、
 機械的緊張(器官を流体で満たすこと;怒張) → 生体電気の充填 → 生体電気の放出 → 機械的弛緩(萎縮)。」(20130224 試訳)
http://en.wikipedia.org/wiki/Wilhelm_Reich#Bioelectricity



Reich, Wilhelm. The bions: an Investigation into the origin of life. Journal of Orgonomy, 10(1).
  「Editorial Note: 〔略〕
 While the scientific world still clung to the dictum that "every
living thing comes from living matter," Reich began to probe the origins of
life from a functional point of view. He has already enunciated his orgasm
formula of tension-charge-discharge-relaxation as specific to all living
phenomena and encompassing every aspect of the autonomic life
functions from ameba to man. In a series of human experiments, he had
shown empirically the existence of an organismic energy (which he still
thought of as "bioelectric" energy) and had proved that the subjective
feelings of pleasure and anxiety were nothing other than one's perceptions
of this objective, measurable energy, as it flowed from the core to
periphery and periphery to core, respectively.
  〔略〕
We called the artificial, lifelike structures "bions."

 科学界はいまだに、『あらゆる生き物は生きた物質から生じる』という断言にしがみついていたが、ライヒは機能的観点から生命の起源を探り始めた。〔略〕
 われわれは、人工的な、生命のような構造を「bion」と呼んだ。」
http://www.orgonomy.org/articles/Reich/The_Bions.pdf

 
 Ernst Haeckel (1866) は、同一名称の「生体子 bion (生理的個体)」(マーナ・ブーンゲ『生物哲学の基礎』:188頁)(という概念)を考えた。

 
ヴィルヘルム・ライヒ 関連本

[ら]
?*ライヒ,W.(中尾ハジメ訳 1969)性と文化の革命.292pp.勁草書房.[ASIN: B000J9OIDW]

?*ライヒ,W.(中尾ハジメ訳 19??)性と文化の革命.336pp.勁草書房.[ISBN-13: 978-4326650118]

*ライヒ,ヴィルヘルム.(平田武靖 訳 1970)ファシズムの大衆心理(上、下).[せりか叢書〈3-4〉]

*ライヒ,W.(?? 訳 1970.7)セクシュアル・レボリューション:文化革命における性[新装版].326pp.現代思潮新社.[ISBN-13: 978-4329000668]

*ライヒ,W.(片桐ユズル 訳 1972)きけ小人物よ![W.ライヒ著作集〈3〉].214pp.太平出版社.

*ライヒ,W.(山崎カヲル 訳 1972)青年の性的闘争.222pp.イザラ書房.

*ライヒ,W.(片岡啓治 訳 1972)弁証法的唯物論と精神分析[W.ライヒ著作集〈8〉].183pp.太平出版社.

ライヒ,W.(渡辺武達 訳 1973)オルガスムの機能[W.ライヒ著作集〈1〉].508pp.太平出版社.

*ライヒ,W.(片岡啓治 訳 1973)衝動的性格.203pp.イザラ書房.

*ライヒ,W.(安田一郎 訳 1974)性の革命 完訳.角川書店[文庫].

*ライヒ,ヴィルヘルム.(久野収 訳 1974.11)階級意識とは何か.196pp.三一書房[三一新書 828].

*ライヒ,W.(片岡啓治 訳 1976)性道徳の出現[W.ライヒ著作集〈2〉].259pp.太平出版社.

*ライヒ,W.(片桐ユズル・中山容 訳 1979.10)キリストの殺害[W.ライヒ著作集〈4〉].276pp.太平出版社.

*ライヒ,W.(?? 訳 1970.7)セクシュアル・レボリューション:文化革命における性[新装版].326pp.現代思潮新社.


The Bion Experiments: On the Origins of Life (1938)

The Oranur Experiment

The Orgone Energy Accumulator, Its Scientific and Medical Use (1948)

Ether, God and Devil (1949)

Contact With Space: Oranur Second Report (1957)

Cosmic Superimposition: Man's Orgonotic Roots in Nature (1951)

Selected Writings: An Introduction to Orgonomy
http://www.wilhelmreichtrust.org/selected_writings.pdf

[う]
ウィルソン,コリン.(訳 1986).性と文化の革命家:ライヒの悲劇.筑摩書房.

[こ]
*コリンズ,アンドルー.(田中智訳 1994.12)オルゴン生命体(エネルギー)の謎?宇宙に満ちる超パワー.262pp.徳間書店[新書].[Collins, Andrew.]

[し]
*シャラフ,マイロン.(村本詔司・国永史子 訳 1996.7).ウィルヘルム・ライヒ:生涯と業績(上).474pp.新水社.[4,725円]

*シャラフ,マイロン.(村本詔司・国永史子 訳 1996.8)ウィルヘルム・ライヒ:生涯と業績〈下〉.485.新水社.[4,725円][ 5つ星のうち 5.0 (1 件のカスタマーレビュー)
  「性機能を交感神経の電気によって解明しようとし、生命科学へと大きく足を踏み外していく。 40年前後になりアメリカへ移住。有機物質の第一原理である通称オルゴンなる生命エネルギーを発見。田舎の農場を買い取り実験を続ける。その結果オルゴンボックスなる鉄の箱を作り、それで癌を治そうとしたり、クラウドバスター(雲退治機)を発明してオルゴンにより天候を操作しようとした。オルゴンによるUFO研究も進めていたという。50年代後半に精神鑑定を受け、獄中で没した。」
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4915165698/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

[ひ]
ビーン.1993.7.オルゴン療法がわたしを変えた―自己実現と性的充足の心理学 ライヒの性格チェンジアップ法〔新装版〕.
195pp.アニマ2001.


 2011年5月19日-2
 エネルギー触媒器〔触媒機〕6/新エネルギー開発
http://pub.ne.jp/1trinity7/?entry_id=3666426

 〔2010年3月10日〕
 暗黒物質とオルゴン
http://pub.ne.jp/1trinity7/?entry_id=2785103

http://tok2.seesaa.net/archives/20100621-1.html?newwindow=true
によれば、『神秘学カタログ』に、
荒俣宏.異物としての生命 - 生命本体論のためのノート.
という記事があるらしい。

 
 ライヒとその流れ
http://www5d.biglobe.ne.jp/~shojimur/Reich%28J%29.html

 
 村本詔司:マイロン・シャラフ『ウィルヘルム・ライヒ』(村本詔司・国永史子訳)新水社、訳者あとがき
  「小此木は『性格分析』の日本語版を出版するにあたって著者ライヒの意向をまったく無視して、第3部「精神分析からオルゴン物理学へ」を省略し、〔略〕 だが、この第3部は、後期ライヒの核心をなす「心的接触と植物的流れ」(後のイギリス対象関係論における分裂質論を先取りしたもの)、「生命的なものの表現言語」(今日の心理臨床家にとっては常識となっている非言語的コミュニケーションについての最初の体系的な記述)、「分裂病的分裂」(ある女性分裂病患者へのライヒによる治療の唯一の詳細な事例報告)の3章から成っており、いずれもライヒを理解するうえで決定的に重要なものばかりである。〔略〕
 ライヒは機械論と生気論のどちらの陣営にも単純に所属せず、どちらにもそれなりの意義を認めようとした。〔略〕
 ライヒは常に、自然科学と社会科学あるいは精神科学を壮大なスケールで統合しようとつとめてきた。この統合を理論的に保証すると考えられるのが、エネルギー論であり、機能主義である。だが、その価値と意義を理解するには、わたしたちはおそらく一九世紀後半以降の論争の窮屈な枠組みを越えて、まずはライヒ自身がモデルとしていたゲーテに戻らねばならない(訳者は、今は品切れとなっている拙著『ユングとゲーテ ・ 深層心理学の源流』〔人文書院、一九九二年〕でライヒとゲーテの関係に触れているので参照されたい)。さらには、ルネッサンス時代にシステムの形而上学を発展させることで機能主義を神学的に基礎づけたニコラウス・クザーヌスを思い出さねばならないであろう。」
http://www5d.biglobe.ne.jp/~shojimur/reichbioafterwords.html


2013年2月14日の光版絵画(五)/言霊詩 (零。梵の夜)

2013年02月24日 11時32分29秒 | 美術/光版絵画
2013年2月24日-7
2013年2月14日の光版絵画(五)/言霊詩 (零。梵の夜)



言霊詩


  (零。梵の夜)

梵の夜とは、闇そのもの、あるいは光そのものであった。
なんらの物体も顕現せず、ゆえに、
間も時も測られることなく、、
《《《それ》》》は《《《あれ》》》を観照し、
精氣は変化[へんげ]した、、、
かくして、無は顕現した、、、、
〈〉は闇と名づけられ、それゆえ、
闇となった、、、、、
〈〉は光と名づけられ、それゆえ、
闇となった、、、、、、
名づけは、発音によって行なわれた(と伝えられる)、、、、、、、

発音は歪みをもたらし、行ないは記録されるようになった。
世界は、(その無いとき、)震えであった。。
震えは(、)こばわり、結び(、)を可能にした。。。

かくして、世界に仕組みが仕組まれ、
世界は振る舞う、ようになった。。