生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

『生物学史研究』〈シンポジウム:放射線の健康影響問題を歴史学の観点から捉え直す〉

2016年01月13日 21時53分09秒 | 放射能
2016年1月13日-1
『生物学史研究』〈シンポジウム:放射線の健康影響問題を歴史学の観点から捉え直す〉

 日本科学史学会生物学史分科会が編集し発行する、『生物学史研究』の最新号(No.93 2015年12月発行)の特集1は、
 〈シンポジウム:放射線の健康影響問題を歴史学の観点から捉え直す〉
となっている。
 各論文は下記の通り。

藤岡毅.2015/12/20.シンポジウム開催趣旨説明.生物学史研究 (93): 3-5.

山内知也.2015/12/20.小児甲状腺がん検査結果を推定被曝線量よりも重視する必要性について~チェルノブイリの経験と福島の状況から~.生物学史研究 (93): 7-32.

高橋博子.2015/12/20.米原子力委員会生物医学部の放射線人体影響研究について.生物学史研究 (93): 33-34.
 [この論文は概要のみで、「より詳しい論考については、『アメリカ史研究』38(2015)に掲載されている()」、とのこと。]

樋口敏広.2015/12/20.放射線防護基準の決定過程:基準策定主体間の水平関係に注目して.生物学史研究 (93): 35-38.

沢田昭二.2015/12/20.放射性降下物の内部被曝を無視した被曝影響研究.生物学史研究 (93): 39-43.

中原聖乃.2015/12/20.文化人類学から見た放射線の健康影響問題.生物学史研究 (93): 45-47.

柿原泰.2015/12/20.結び.生物学史研究 (93): 49-50.


 『生物学史研究』
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/journal_j.htm

 『生物学史研究』バックナンバー
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/back_n_j.htm


『生物学史研究』(零所蔵)
18[1970/6/20]-20[1971/7/20], 25[1974/2/25]-93[2015/12/20]+
[92号は行方不明中]


オルロフ『崩壊5段階説』、技術官僚

2016年01月12日 02時12分11秒 | 政治経済社会学
2016年1月12日-1
オルロフ『崩壊5段階説』、技術官僚

  「技術〔?→科学技術 technology?〕の進展とともに、国家機能を管理するテクノクラート〔技術官僚〕が人々をロボットやコンピュータ・プログラムに置き換えることを夢見る誤導だろう。〔略〕
 だが、人という有機ロボットの場合は、毎日二四時間作動することができず、食料、身体の休息、休日を要求し、退職するからといって彼らを廃棄するには難しい問題が伴うことになる。それでも、この雪ロボットには1つの大きな利点がある。彼らは、製造される必要がないということだ。ご存知の通り、彼らが自発的に再生産すると言う驚くべき能力を持っている。」
(オルロフ 2015/12: 495頁)。

  「通常、自然は再生産の力を犠牲にしようとはせず、他の種の雌は命が続くかぎりずっと排卵し続ける。それゆえ、閉経が進化した背景として淘汰圧が作用したはずだ。」
(オルロフ 2015/12: 496頁)。

 あちこちで、自然淘汰理論を無批判に引き合いに出している。(ダーウィンのとは違って、新ダーウィン主義的定式化は、無内容的でしたがって適用が鵺的である。なによりも、まったく確証が無い。小進化、つまり種内変異の頻度分布の変化でもって証拠 evidence(根拠)とする場合があるが、これもたとえば教科書的には、蛾の写真があるが、「やらせ」(プレゼン 呈示の仕方次第だが)である(文献)。

→ 「進化した背景として淘汰圧が作用した」の「背景」とは?
圧(原語はpressureだろう)とか作用といった言葉を使っているので、自然淘汰または人為選抜の結果として、閉経(といういわば「生活史的」性質)が、〔種システムとして採用され、設計され、または種システムとは(不離)不即的にないしはまったく独自に、あらゆる種個体に出現した。

機構モデルの略図または線図 diagram。
→diagramの、オックスフォード辞典の定義は?


オルロフ『 崩壊5段階説』より、引用

2016年01月03日 17時48分10秒 | 政治経済社会学
2016年1月3日-2
オルロフ『 崩壊5段階説』より、引用


「紙幣を印刷して経済を押し上げる新たな試みのたびに、経済の拡大よりも速く債務が拡大している」
(オルロフ 2015/12: 349頁)。

「初等教育、基本的な健康管理、基礎研究、芸術・文化、歴史遺産の保存〔略〕はすべて自由市場では完全に失敗することであ〔る〕〔略〕。
 これらのことは、原則的に政府がうまく対処できることであり、〔略〕国民の成功に大きな貢献を果たし得る。そして、これらのことが今、世界の至る所で緊縮財政の名の下に犠牲となっている。」
(オルロフ 2015/12: 355頁)。

読書録:ドミートリー オルロフ 大谷正幸訳 2015/12『崩壊5段階説 生き残る者の知恵』

2016年01月02日 22時21分41秒 | 政治経済社会学
2016年1月2日-1
読書録:ドミートリー オルロフ 1913(大谷正幸 訳 2015/12/10)『崩壊5段階説 生き残る者の知恵』

訳者によるまえがき、より。
「経済が崩壊するとどんな生活になるのか、崩壊した経済の中で生きる残るための有効な方法とはどのようなものか、そして旧ソビエト連邦の生活様式には崩壊時の苦難を緩和する備えがあったということを具体的に記したのだ。」
(大谷正幸 2015/12/10: xi)。


「〔訳者註(8)〕フレデリック・ソディは、エネルギーがどんなに潤沢でも銀行の仕組みを管理しないならば文明は滅びると予言していた。」
(オルロフ 2015/12: 43頁)。


 アイスランドはリーマンショックの波及で金融崩壊して、しかし[5期20年間在職して、6選目不出馬と報じられる]グリムソン大統領がアルシング(アイスランドの議会)の決議を拒否して、国民投票にかけて、乗り切った。代表民主主義はうまくいかず、直接民主主義が機能した。
 アイスランドの危機について財務大臣だったかの著書の翻訳本、アウスゲイル ジョウンソン『アイスランドからの警鐘』(訳書 2012/10)を前に読んだが、そのようなことについてはまったく言及がなかったと思う。首相?(女性)は出てきたが。大統領が別にいるとは、この本ではじめて知った。


アイスランドの民主主義の回復については、下記の動画を見よ。
要リンク


  「金融および商業の崩壊は、準備を怠った者に重くのしかかるという傾向がある。準備とは、通貨がハイパーインフレになって銀行が封鎖されるときでも価値を保持するものを保有しておくことや、古いやり方が機能しないまま新しいやり方が生まれてこない不確かな移行期間と言う困難を乗り切るために必需品を備蓄しておくということだ。〔略〕
 まず、適切なコミュニティー〔共同体〕を選ぶことによって、そして食料などを買いためておくか、食料や水およびエネルギーの自立した調達先を確保することによって可能だし、さらに時代がよくなるまで、時節を待ちながら世界全体を漫然と無視する方法を探し出すことによって回避することが可能となる。
 ところが、政治の崩壊はそうはいかない。なぜなら、それは世界全体を無視するわけにはいかないからだ。」
(オルロフ 2015/12: 258頁)。

 続きは、本書を読みましょう。
 今の日本の金融経済はおかしい、アベノミクスなるものは国民への福利にはならず、生活を破壊する方向に作用していると考える人に、必読書。
日本株または日本国債の暴落に備えようと思う人に、必読書。

[お]
オルロフ,ドミートリー.1913(大谷正幸 訳 2015/12/10).『崩壊5段階説 生き残る者の知恵.xxiii+1+550pp.新評論.[本体5,000円+税][B20151216]


ヴィルヘルム ライヒ、オルゴン エネルギー

2016年01月01日 00時40分03秒 | 生気論
2016年1月1日-1
ヴィルヘルム ライヒ、オルゴン エネルギー

クリフォード ビショップ『性と聖』の206頁からの3頁分は、ヴィルヘルム ライヒの項となっている。

「ライヒは〔略〕、オルガスムのさなかに骨盤から放出される未知のエネルギーを計測したと主張した。そして、これをオルゴン・エネルギーまたはオルゴン放射線と名付け、それは螺旋を描いて移動し、青色をしていると述べた。それは基本的な生命物質(あらゆる存在の神経系に浸透し、活力を与えている宇宙エネルギー)であり、 〔略〕二本のオルゴン放射線が交わると、生物界と6生物界との中間に存在する素材バイオンが形成され、さらにこのバイオンが集まって一団となることで原生動物が形成される、とライヒは説いた。
宇宙に遍在するこのオルガスムのエネルギーを蓄えるために、なライヒはオルゴン集積箱を作った。〔略〕オルゴン・エネルギーは放射能による病気を癒すとともに、原子爆弾の威力を無くすとも考えた。」
(ビショップ 2000/4: 207頁)。

「ライヒが生涯のある時点から狂った無益な考えに取り憑かれるようになったことには、ほとんど異論はないであろう。」
(ビショップ 2000/4: 207-208頁)。

と、書いているが、ベンジャミン クレーム(要文献)は、ライヒは実験で証明する用意があったと言う。

キルリアン写真は、高周波の元での人為的なもののようで、エーテル体を示したものではないようである。井村宏次(要文献)と?(要文献)を見よ。

「ライヒの主張によれば、オルゴン・エネルギーは顕微鏡で見ることができ、ガイガー・カウンターや温度計によって検出可能だという。ただし、それは電磁気エネルギーや放射線や熱とはまったく異なっていると言う。」
(ビショップ 2000/4: 208頁)。


井村宏次.

クレーム,ベンジャミン.

ビショップ,クリフォード.1996(田中雅志 訳 2000/4/20).性と聖――性の精神文化史.図版8pp+341pp.[本体3,000円+税][B20009516]

?.オーラ写真?.