2013年12月20日-3
光版絵画から光絵画へ
20131220
2012年12月1日製作。
2012年12月1日製作。
2012年12月1日製作。
写真という語は、真実を写すという意味による意訳であろう。英語ではphotographなので、光図である。感光板に光を作用させる方式でやると、どういうわけか人の視覚像に似ている(ように思われる)。解像度が高ければ場合によっては、外界の実在物をきわめて精彩に〈ありのままに〉反映しているように見えて、〈写実的〉に見える。→【真実性 reality と現実感 realistic feeling の定義。写像。変換】。】。
光版絵画を作ったのは、少なくとも2011年1月19日にさかのぼる。2011年1月19日製作から3つ、2011年1月28日製作から6つ、下に掲げる。
2011年1月19日製作。かすれれば、幽玄的に見える?
2011年1月19日製作。構成単位数が最小よりも少し複雑なのがいいかもしれない。
2011年1月19日製作。構成単位数が最小または最少よりも少し複雑なのがいいかもしれない。→【最小主義 minimalism とは何だったのか】
2011年1月28日製作。
2011年1月28日製作。
2011年1月28日製作。
2011年1月28日製作。
2011年1月28日製作。
2011年1月28日製作。
2011年2月3日製作。これは皿に洋菓子を載せて配置したものである。立体物を写した写真とは思わずに、平面的絵画だと見なしたら、どうだろうか? あなたの受け取り方、あるいは感性、あるいは解釈は変わるだろうか?
この手法は、偶然にできたあるいは発見したのであるが、原理としては、〈運動は相対的である〉ことである。画布を地球に固定して(揺らしていてもよいのだが)、絵具をつけた筆を動かして絵具を画布表面に配置する。これを逆に、筆を地球に固定して、画布を動かしてもよい。ろくろを使って画布を回転させて、絵具をつけた筆も動かす(例:モダンアート協会会員だった人の、ろくろ絵画)とか、絵具を滴下するという手もある。
いずれも原理からして線描的だが、すでにいくつかの種類の模様 pattern が出現している。
色構成や図柄も考えて、意識的に作るようになったのは、2012年12月26日より前からである。
2013年は、意識的に方法を適用して、たくさん作るようになった。
画布に絵具を配置した絵画では、光の利用は、光源による照明 lighting とか 画布にたとえばLED照明装置を埋め込んだり、あるいは画布や紙を背後から照明するといった場合がある。
では、そもそも色光そのものを使って絵画を製作することはできないだろうか。高精細の液晶モニターであれば、可能である。たとえば電網上に家頁 homepage を作って展示すればよい。そして、色温度による違いは、そのときの見えの違いだとみなせば、それが原絵画である。異なる電網頁に同一の光絵画を掲げれば、同一の絵画が複数存在することになるが、いずれも、光物体として同一なのだから、原絵画であり、複製ではない。あるいは、どちらも複製で原絵画である。あえて言えば、わたしが選んだ画像が版であるが、版と刷り物とは同一である。また、刷り物(複製)を版として、刷り物(複製)ができる。→【ヴァルター ベンヤミンの言うアウラ問題】。