生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

脳死とは/ウイルスは生きものか

2014年07月30日 17時16分44秒 | 生命論
2014年7月30日-3
脳死とは/ウイルスは生きものか

  「両者〔「呼吸を行う能力の不可逆的な喪失(したがって心拍能力の喪失も)」と「意識喪失」の二者だろう〕は、基本的な脳幹の機能であり、たまたまこの二つは脳幹の両端の機能を表している。」
(武下浩・又吉康俊 2011/8: 247頁)。


  「英国では、過去に脳死判定に関してメディア最大の誤った放送が行なわれたことがあり、「パノラマ事件」として有名である。イギリスBBC放送のテレビ番組「パノラマ」で1980年10月13日に放送されたもので、脳死と判定された後に意識を回復した例が紹介されたが、除外すべき上で筋弛緩薬の使用を防止処理として取り上げていたことが判明し、最終的に中断したが撤回し、全面謝罪で落ち着いた。」
(武下浩・又吉康俊 2011/8: 247頁)。


  「少なくとも日本を含めて国際的に発表されている脳死判定基準に則って施行されれば、脳死の判定は確実に施行しうる。したがって、「脳死からの奇跡の生還」に類似した記述を今後行なう場合は、しっかりとした検証が必須である。ちなみに英国基準は30年以上にわたって改正されておらず、日本でも米国でも30年近く判定基準は変わっていないが、もしの報告例は1件もない。」
(武下浩・又吉康俊 2011/8: 248頁)。

☆☆☆☆☆☆☆

  「ウィルスは生物かという問いかけが、福岡伸一氏の著作『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)の中にある。ウィルスは、栄養を摂取することもなく、呼吸もしない、もちろん二酸化炭素を出すこともなく老廃物を排出することもない。つまり、一切の代謝を行なっていない。(無生物でない根拠は自己複製機能のみ。)」
(武下浩・又吉康俊 2011/8: 248頁)。

 栄養物質ではなく、植物のように光エネルギーを取り入れればよい。光合成には他に様々な物体が必要だが、それらもエネルギーの或る状態と見なし得る。
 ウイルスは、寄主のシステム(このシステムの作動には、たとえばATPを介したエネルギー供給が必要である)を借りているが、真核生物体でも寄生性のものはいる。


  「ウイルスは様々な点で一般的な生物と大きく異なる。

  1. ウイルスは非細胞性で細胞質などは持たない。基本的にはタンパク質と核酸からなる粒子である。(→ウイルスの構造)
  2. 大部分の生物は細胞内部にDNAとRNAの両方の核酸が存在するが、ウイルス粒子内には基本的にどちらか片方だけしかない。
  3. 他のほとんどの生物の細胞は2nで指数関数的に増殖するのに対し、ウイルスは一段階増殖する。またウイルス粒子が見かけ上消えてしまう暗黒期が存在する。
  4. ウイルスは単独では増殖できない。他の生物の細胞に寄生したときのみ増殖できる。
  5. ウイルスは自分自身でエネルギーを産生しない。宿主細胞の作るエネルギーを利用する。

 なお4の特徴はウイルスだけに見られるものではなく、リケッチアやクラミジア、ファイトプラズマなど一部の真正細菌や真核生物にも同様の特徴を示すものがある。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウイルス

 ウイルスはATP合成も蛋白質合成もしない(できない)というのは、細胞膜または細胞壁といったものを持たないことの結果であろう。

 では、大腸菌はファージに寄生されると、構造は解体する。その前に大腸菌のなかで産生されるもの(ウィルス物体)は、大腸菌ではない。大腸菌とは異なる種類の、なんらかの生きているシステムまたは生きていないシステムが作動したと考える(システム的捉え方)。

 ウイルスの活動は、「自己」複製だけだとしよう。
 たとえば大腸菌の細胞システムの力、「複製」結果となるように順序が定まったいくつかの分子的反応が遂行されるように、一定の種類の原子や分子などが適切に空間配置され(空間構造化)、そのことで、形態的に境界を持つ」物体の外部に存在する他者のシステムとエネルギーを利用する。
 要は、「複製」のための材料と機構を他者に依存していて、寄生の機会も成り行き任せであろうとも、《自律的》に利用していると言えなくもない。

  〈ウイルス粒子が見かけ上消えてしまう暗黒期が存在する〉とは、何だろうか?

  「暗黒期においてはウイルス粒子は脱殻を行い、ウイルスタンパク質や核酸の合成を行なう。子孫ウイルスの出現により再びウイルス粒子の検出が可能となる。感染後に子孫ウイルスが細胞外に放出されるまでの期間を潜伏期と呼び、細胞膜表面で成熟して放出されるウイルスの暗黒期は潜伏期と一致する。分裂により増殖する生物ではその形態が観察できなくなる期間はなく、暗黒期の存在はウイルスをリケッチアやクラミジアと分ける大きな特徴である。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/暗黒期
 
 ここでの検出とはいかなる方法のものか?。「検出不可能」の基準は?。「形態が観察できなくなる」とは、電子顕微鏡でもできないということか?。解像度を挙げれば、見えるのか? あるいは、ウイルスのDNA鎖またはRNA鎖が、鎖として検出できないのか?。つまり、複製元のDNA鎖もバラバラになる??

  「ウイルスは基本的にタンパク質と核酸からなる粒子であるため、ウイルスの複製(増殖)のためには少なくとも
  1. タンパク質の合成
  2. ウイルス核酸の複製
  3. 1. 2.〔→1と2〕を行〔な〕うために必要な、材料の調達とエネルギーの産生
が必要である。しかしほとんどのウイルスは、1や3を行うのに必要な酵素の遺伝情報を持たず、宿主細胞の持つタンパク合成機構や代謝、エネルギーを利用して、自分自身の複製を行〔な〕う。ウイルス遺伝子には自分の遺伝子(しばしば宿主と大きく異なる)を複製するための酵素の他、宿主細胞に吸着・侵入したり、あるいは宿主の持つ免疫機構から逃れるための酵素などがコードされている。
〔略〕
 ウイルスは1つの粒子が、感染した宿主細胞内で一気に数を増やして放出(一段階増殖)する。また感染したウイルスは細胞内で一度分解されるため、見かけ上ウイルス粒子の存在しない期間(暗黒期)がある。
ウイルスの増殖は以下のようなステップで行〔な〕われる。

 細胞表面への吸着 → 細胞内への侵入 → 脱殻(だっかく) → 部品の合成 → 部品の集合 → 感染細胞からの放出」
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウイルス

 「感染したウイルスは細胞内で一度分解されるため、見かけ上ウイルス粒子の存在しない期間(暗黒期)がある。」と、〈分解されるため、見かけ上〉存在しないとは、解像度の問題なのか。そうだとして、では、どうやって、ウイルス体は元と同一の構造体を作れるのか?。部品の集合は、「自然と」起きるのか?。放出は、分解酵素が作用して?

 「ウイルス遺伝子には自分の遺伝子(しばしば宿主と大きく異なる)を複製するための酵素の他、宿主細胞に吸着・侵入したり、あるいは宿主の持つ免疫機構から逃れるための酵素などがコードされている。」
の詳細を知りたいところ。

  「メガウイルスなど細菌に非常に近い構造を持つウイルスの発見により、少なくとも一部のウイルスは遺伝子の大部分を捨て去り寄生に特化した生物の一群であることが強く示唆されている。また、レトロウイルスとトランスポゾンの類似性は、これまた少なくとも一部のウイルスは機能性核酸が独立・進化したものである可能性を強く示唆している。つまり、「ウイルス」として纏められている物は多元的であり、人為分類群である可能性が非常に高い。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウイルス

◇ 文献 ◇
武下浩・又吉康俊.2011/8/9.解説「脳死」.XI+249+13pp.悠飛社.[本体1,800円+税][ob490.154]

ウィキペディア[日本語版].ウイルス.http://ja.wikipedia.org/wiki/ウイルス.[受信:2014年7月30日。]

ウィキペディア[日本語版].暗黒期.http://ja.wikipedia.org/wiki/暗黒期[受信:2014年7月30日。]

風間 虹樹 KAZAMA Nijiki の絵画活動

2014年07月30日 12時38分43秒 | 美術/絵画
2014年7月30日-2
風間 虹樹 KAZAMA Nijiki の絵画活動
                                    記事や絵画画像は「風間虹樹」で検索してください。
                                    ブログ:http://wind-rainbow.blog.eonet.jp
                         

[略歴]
2008年 第18回全日本アートサロン絵画大賞展 佳作(作品展示は翌年)。
2009年 個展《生命宇宙祭典》/北斗病院、帯広。
2010年 平原社美術協会 会友推挙。
     日本芸術センター第4回絵画公募展 審査員賞。
2011年 モダンアート協会 会友推挙。
     個展《いのち。乱舞、、、》/神戸芸術センター。
2012年 第62回記念モダンアート展 奨励賞。
     アートムーブ2012絵画コンクール展 SoHoアートギャラリー賞。
     個展《いのち。いのち、、、》/神戸芸術センター。
2013年 モダンアート協会 准会員推挙。
     平原社美術協会 会員推挙。

[詳述]
1948年 尼崎生まれ。大阪と京都と帯広の育ち。

2006年
 4月下旬、絵画をはじめる。
 第81回平原社展(NCギャラリー、帯広、?/?-?)。

2007年
 第82回平原社展(ホシビル、帯広、?/?-?)、佳作賞。
 第35回サロン・デ・ボザール展(東京都美術館、2007/11/24-29)。

2008年
 第35回サロン・デ・ボザール展 巡回展(京都市美術館、2008/2/?-?)。
 〔〔帯広市主催〕わたしの作品展?(藤丸、帯広、2008?/?/?-?)〕
 第17回全日本アートサロン絵画大賞展(国立新美術館、東京、?/?-?)。
 第83回平原社展(藤丸?、帯広、?/?-?)。
 マーナ・ブーンゲ『生物哲学の基礎』(シュプリンガー・ジャパン、東京)のジャケット挿画を担当(2008年7月26日出版)。(2012年9月30日、丸善出版から再版)。
 第83回道展[北海道美術協会展](札幌市民ギャラリー、10/23-26、10/28-11/2、11/4-11/9)。

2009年
 第27回郷土美術展(帯広百年記念館、1/16-18、1/20-25)。
 第61回道展移動展(藤丸、帯広、1/22-27)。
 第18回全日本アートサロン絵画大賞展(国立新美術館、東京、?/?-?)、佳作。
 個展《生命宇宙祭典》(北斗病院ふれあいろ~ど、帯広、?/?-?。北斗クリニックふれあいの杜、?/?-?)。
 第59回モダンアート展(東京都美術館、4/23-5/7)。
 第84回平原社展(帯広市民ギャラリー、7/16-21)、佳作賞。
 第22回上野の森美術館日本の自然を描く展 1期(上野の森美術館、東京、8/5-9)。
 '09モダンアート明日への展望(横浜市民ギャラリー、9/1-6)。
 第22回上野の森美術館日本の自然を描く展 札幌展(札幌市資料館 ギャラリー、10/7-12)。
 第84回道展[北海道美術協会展](札幌市民ギャラリー、10/22-25、10/27-11/1、11/3-8)。
 抽象三人展(ギャラリーたぴお、札幌、11/23-28)。

2010年
 第28回郷土美術展(帯広百年記念館、1/15-17、1/19-24、1/26-31)。
 道展第62回帯広移動展(帯広市民ギャラリー、2/4-9)
 第19回全日本アートサロン絵画大賞展(国立新美術館、東京、2/4-8、2/10-15)。
 平成21年度 おびひろ市民ギャラリー第3回企画展「視た風・聴いた風」(帯広市民ギャラリー、3/4-9、3/11-16、3/18-23)
 第37回北海道抽象派作家協会展(札幌市民ギャラリー、4/13-18)。
 現代美術インディペンデントCASO展2010(CASO、大阪、6/30-7/23)。
 第60回モダンアート展 地方分散本展(京都市美術館、7/20-25)。
 モダンアート展 新人展(埼玉県近代美術館、8/24-29)。
 第85回平原社展(帯広市民ギャラリー、7/22-8/3)、会友推挙。
 日本芸術センター第4回絵画公募展(神戸芸術センター、2010/12/16-?、-2011/1/23)、審査員賞。

2011年
 アートムーブ2011絵画コンクール展(大阪市立総合生涯学習センターギャラリー、5/13-16)。
 個展《いのち。乱舞、、、》(神戸芸術センター、6/19-7/10[無休])。
 第61回モダンアート展 地方分散本展(京都市美術館、5/24-29)、会友推挙。
 第86回平原社展(帯広市民ギャラリー、7/7-12、7/14-19)、会友推挙。
 日本芸術センター第5回絵画公募展(神戸芸術センター、12/1-18[無休])。

2012年
 アートスペース亜蛮人闇鍋展(アートスペース亜蛮人、大阪、1/1?-23?)。
 第62回記念モダンアート展(東京都美術館、4/1、4/3-15)、奨励賞。
 アートムーブ2012絵画コンクール展(大阪市立総合生涯学習センターギャラリー、5/11-14)、SoHoアートギャラリー賞。
 個展《いのち。いのち、、、》(神戸芸術センター、5/25-6/16[無休])。
 2012京展 日本画部門(京都市美術館、5/29-6/3、6/5-10、6/12-14)。
 2012京展 洋画部門(京都市美術館、5/29-6/3、6/5-10、6/12-14)。
 現代美術-茨木2012展(茨木市生涯学習センターきらめき、5/28、5/30-6/3)。
 茶臼山作品展(I)(茶臼山画廊、大阪、6/5-10)。
 第5回真夏のアートフェスティバル(ギャラリー菊、大阪、7/19-8/11)。
 抽象への誘い展 part II ~abstractの魅力~(ギャラリー菊、大阪、9/10-15)。
 第65回尼崎市展(尼崎市総合文化センター美術ホール、10/13-15、10/17-21)。
 第31回関西モダンアート展(奈良市美術館、10/30-11/4)。
 日本芸術センター第6回絵画公募展(神戸芸術センター、12/6-19[無休])。
 千里朝日阪急ビル玄関ホールに〈いのち。いのち、、いのち、、、〉を展示(豊中市、2012/12/26~2013/2/28[無休])。

2013年
 TRANSNATIONAL ART 2013(江之子島文化芸術創造センター、大阪、1/29-2/3)。
 関西モダンアート作家小品展(ギャラリー菊、大阪、3/11-16)。
 第63回モダンアート展(東京都美術館、4/2-14、4/16)、准会員推挙。
 日韓展 ~明日への挑戦~(ギャラリー菊、大阪、4/29-5/4)。
 アートムーブ2013絵画コンクール展(江之子島文化芸術創造センター、大阪、5/14-19)。
 第63回モダンアート展 京都展(京都市美術館、5/14-19)。
 2013京展 洋画部門(京都市美術館、7/3-7、7/9-15、7/17-19)。
 第59回全関西美術展 洋画部門(大阪市立美術館、7/9-15、7/17-21)。
 形象のはざまに・・・展(勝毎サロン、帯広、7/11-16。大樹町生涯学習センター、?/?-?。豊頃町えるむ館はるにれギャラリー、?/?-?)。
 第88回平原社展(帯広市民ギャラリー、7/11-16、7/18-23)、会員推挙。
 第6回真夏のアートフェスティバル(ギャラリー菊、大阪、8/11-17、8/19-24)。
 関西モダンアート作家小作品展(NEW OSAKA HOTEL 心斎橋、10/8-11/4)。
 第66回尼崎市展(尼崎市総合文化センター美術ホール、10/12-20)。
 第64回奈良県美術展覧会(奈良県展)2013(奈良県文化会館、奈良、11/2-4、11/6-8)。
 モダンアート協会北海道支部展(札幌市民ギャラリー、11/20-24)。

2014年
 関西モダンアート作家小品展(ギャラリー菊、大阪、3/3-8)。
 第64回モダンアート展(東京都美術館、4/1-6、4/8-16)。
 明日への挑戦 展(ギャラリー菊、大阪、4/21-26)。
 第32回上野の森美術館大賞展[後期](上野の森美術館、東京、5/2-8)。
 第19回アートムーブコンクール展(大阪府立江之子島文化芸術創造センター、大阪、5/13-18)。
 第64回モダンアート展 京都展(京都市美術館、5/13-18)。
 第32回上野の森美術館大賞展 関西巡回展(京都府京都文化博物館、京都、5/27-6/1)。
 第60回全関西美術展 日本画部門(大阪市立美術館、6/24-19、7/1-6)
 第89回平原社展(帯広市民ギャラリー、7/12-17、7/19-24)。

放射能耐性菌の選抜/幹細胞の増殖、ヒト、ヒドラ、ハエ

2014年07月30日 12時21分10秒 | 放射能
2014年7月30日-1
放射能耐性菌の選抜/幹細胞の増殖、ヒト、ヒドラ、ハエ


  「大腸菌に放射線を照射し、生き残ったものを選抜し、さらにその生き残った大腸菌に放射線を照射して、また選抜する――この作業を数十回繰り返すことで、放射線に耐性を持つようなミュータント(変異型)大腸菌をつくることができるのだ。〔略〕
 ミュータント大腸菌の株は、もとの大腸菌に比べて放射線耐性が最大で4,500倍も向上した(3,000Gyのガンマ線を照射後の生存率が4,500倍になった)。〔略〕
 放射線耐性ミュータント大腸菌のDNAを調べたところ、それぞれの株のゲノムにおいて40から70カ所に変異が起きていた。ミュータント大腸菌の株の間でとりわけ目立ったのは、DNA二本鎖切断の修復に関わる遺伝子の変異だった。
 この遺伝子が変異したことで、放射線によるDNA二本鎖切断を修復する能力がパワーアップしたと考えられた。そこで実際に、ミュータント大腸菌に高線量の放射線を照射してDNA修復能力を調べた。すると予想通り、放射線照射によってズタズタになったDNA断片は、短時間のうちにくっついて修復されることが分かった。〔略〕
 さらに、もとの放射線に弱い大腸菌株にこの変異遺伝子ひとつを入れても、放射線耐性がある程度向上することも確かめられた。ただし、このDNA二本鎖切断を修復する遺伝子だけでは、放射線耐性向上を部分的にしか説明できなかった。」(堀川大樹 2013/9: 42-43頁)。


  「ヒドラでは幹細胞は常に増殖し続け、活性も変わらない。増殖した幹細胞が分化し、古くなった分化済みの細胞と置き換わり続けることができるのだ。〔略〕
飼育実験では、四年の間にヒドラの体の中の細胞が少なくとも六〇回置き換わったものと推測されている。〔略〕
 ドイツの研究グループは、ヒドラの幹細胞の中で_foxO_遺伝子とよばれる遺伝子が常に働いていることを見つけた。この遺伝子が働くと、ヒドラの幹細胞を増殖させたり、その活性が高まることもわかった。人工的に操作してこの遺伝子を働かなくさせると、幹細胞の増殖が低下した。
 ハエになどでも、_foxO_遺伝子の働き具合によって、寿命が左右されることが報告されている。さらに、一〇〇歳以上の長寿のヒトには、_foxO_遺伝子の相同遺伝子(_FoxO3a_)に変異があることが知られている。この変異が、幹細胞の活性化を引き起こしているかは不明だ。〔略〕
 幹細胞を増殖させ、活性化するような遺伝子の働きをコントロールする薬剤を開発することで、人類は不老不死の夢を手に入れることができるかもしれない。」
(堀川大樹 2013/9: 119-120)。

 或るDNAを働かさせている(結果は蛋白体産生?)のは、それに関わる細胞システムを構成する或るシステムである。あるいは、その下位システムの構成と構造と法則性によって成立する機構 mechanism である。

 ヒ素をDNAに使うことができる或る種類の細菌がいるというのは、たぶん間違いらしい(堀川大樹 2013/9: 78-86頁)。3μM(マイクロモーラー)のリンがあれば、40mM(ミリモーラー)のヒ素の培地でも、GFJA-1という細菌は増殖できる(堀川大樹 2013/9: 84頁)。報告された実験系には、微量のリンが含まれていたと推論される。


堀川大樹.2013/9/15.クマムシ博士の「最強生物」学講座 私が愛した生きものたち.190pp.新潮社.[本体1,200円(税別)][ob460.4ホ][Rh20140729]


原発へのテロ対策無し、避難策は各自治体に丸投げ

2014年07月25日 22時48分49秒 | 原発を無くす
2014年7月25日-1
原発へのテロ対策無し、避難策は各自治体に丸投げ



  「総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会 原子力小委員会(第2回)‐議事要旨
 日時:平成26年7月11日(金曜日)9時00分~11時30分
 場所:経済産業省本館地下2階講堂
〔略〕

 黒川清 元国会事故調委員長による説明
〔略〕
・9.11の後、原子力がターゲットになり得るので、米国は原子力の安全性には特に緊張感を持っており、そのレポートは経産省にもブリーフィングしていた。これが事故後に明らかになった。また、電力会社の地域独占・総括原価の下での色々な発注の実態も判明。」
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/denkijigyou/genshiryoku/002_giji.html


 兵頭に訊こう
 原発と軍事(1)
 2013年05月25日 [原発]
  「立命館大学教師の藤岡惇が
「軍事攻撃されると原発はどうなるか」という論文を書いている。

「2001年9月11日の同時多発テロ事件は、
多くの謎を残す奇怪な事件であったが、
少な くとも、つぎのことを明らかにした。
すなわち民間飛行機をハイジャックして、
軍事目標につっこむならば、
民間機は「ミサイル」に変えることができるということだ。

ハイジャック犯の乗っ取った「即席ミサイル」が
ニューヨーク市北郊のインディアンポ イント
原子力発電所に突っ込んでいたとしたら、
世界貿易センタービル崩壊時の何百倍、
何千倍もの被害が生まれたことだろう」 (引用終わり)
〔略〕
藤岡は「外部電源装置も7つの核燃料プールも、
ともに圧力容器・格納容器の外側にあるため、軍事攻撃は難しくない」とする。

ここは、本来は「3 」として
建屋内の無数の配管と電気コード類をあげるべきところだ。
〔略〕
原発維持・推進は、対米隷属の自民党としては、
やめたくてもやめられないので ある。

つまり現在の原発維持・推進政策を続けるかぎり、
日本は米国から高価な兵器を購入し 続けなければならない。
真に米国と対等な関係を築ける政権と首相を持たねば、
戦争即 亡国の負の連鎖から、日本は抜け出せないのである。

続いて藤岡は「なぜイスラエルやヨルダンでは
原発の建設に積極的ではないのか」とい う問題意識のもとに、次のように述べる。

「中東諸国のなかでイスラエルとヨルダンには油田が乏しいために、
両国ともエネル ギーの確保に苦労してきた。

とくにイスラエルは、〔略〕
高度な核能力をもちながら、
発電用原子炉を1基も建設・稼働させずにきた。

それはなぜか。地上に原子炉を建設すれば、
軍事攻撃の絶好のターゲットとなることを
イスラエル支配層が自覚していること、
地下深くに原発を作ったとしても、
軍事攻撃さ れる悪夢を払えないし、
コストアップとなると考えているからであろう。

http://m-hyodo.com/atomic-energy-8/#more-543


 イスラエルの原子力開発と原子力施設 (14-07-03-01)
  「イスラエルには、〔二つの〕研究炉がある。
〔略〕
 原子力委員会は、ソレク原子力研究所とネゲブ原子力研究所をもっており、これらの研究所は次の研究炉で原子力の基礎研究を実施している。
 a) ソレク原子力研究センター(所在地:ヤフネ)
  アメリカ製のIRR-1(熱出力5MW、スイミングプール型、1960年6月臨界)
 b) ネゲブ原子力研究センター(所在地:ディモナ)
  フランス製のIRR-2(熱出力25MW、天然ウラン・重水減速炉、1963年12月臨界)
 イスラエルは核不拡散条約(NPT)に加盟しておらず、IAEAの保障措置はアメリカ製のIRR-1にしか適用されていない。」(原子力百科事典 ATOMICA<更新年月> 2001年03月)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=14-07-03-01


  「【エルサレム共同】〔略〕パレスチナ自治区ガザからロケット弾が9日、イスラエル南部ネゲブ砂漠にあるディモナ原子力センターに対して発射された。ロイター通信が報じた。〔略〕
 被害や負傷者は確認されていない。〔略〕原子力センターはガザから約80キロ離れた原子炉1基を擁する施設〔略〕。」
http://www.47news.jp/CN/201407/CN2014071001000666.html
 

  「エヴン氏はディモナと日本の原子炉は似ている、と話している。
 「原子炉が建設されたのが同じ40-50年前であり、基本的に原子炉の設計計画も似ていた。急所はやはり冷却システムで、運転にはかなりのエネルギーが必要でこれは停止後も同様である。冷却システムが機能を停止すれば炉心が崩壊する。これが日本で起こったことである」
〔略〕
 エヴン博士はディモナ原子炉の老朽化、及び外部から原子炉の稼動状況の監視ができていない事実などを挙げて、ディモナの原子炉の機能停止の可能性が高いことを警告している。
 「イスラエルには強い地震や津波の可能性はないとは言え、冷却システムの崩壊が偶然、あるいは人的ミスにより起こることは十分にある。我々の原子炉はすでに建設から50年たっているのだ。これは他の国の基準から遥かに長い操業期間である。」

http://www.panorientnews.com/jp/news.php?k=864


 イスラエルのディモナ原発で事故ノート
 2013-08-12 13:48:35 | 原子力関係
 イスラエルのディモナ原発で事故発生か?作業員38人被曝との情報も!イスラエルは各国の立ち入り調査を拒否している模様
  「今月〔2013年8月〕にイスラエルのディモナ原発で何らかの事故が発生していたようです。ディモナ原発のセキュリティが暴露した情報によると、ディモナ原発周囲30キロに放射性物質が漏れ出し、作業員38人が放射線被曝をした可能性があるとのこと。

また、アメリカやフランス、ドイツの専門家チームが現場に駆けつけたところ、イスラエル側は彼らの立ち入り調査を拒否しているようです。」
http://blog.goo.ne.jp/okawaraarishige/e/35d6e884bdfae2623ee3dd0f390a1608

 2012年10月29日14:45
 ハマスがイスラエルの原発を狙い撃ちしています。
  「http://www.debka.com/article/22481/Hamas-aims-Grad-at-Dimona-reactor-%E2%80%93-payback-for-Khartoum-raid〔この記事は書庫入りしていて、見るには購入が必要。2014年7月25日。〕
(内容)〔略〕28日の朝、パレスチナのロケット弾チームは、南部ガザ地区から、イスラエルのディモナ原発をターゲットにして、グラードロケット弾を発射させました。ロケット弾はディモナの南西部の原発から42.5kmのところに着弾しました。

http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51854588.html

 イスラエルが抱える核のジレンマ
 〔19〕98年8月12日  田中 宇
http://tanakanews.com/980812israel.htm


 

 2012年5月3日木曜日
 原発に向けてテロができることをグリーンピースが証明した
  「格納容器は壊れないと東大教授の大橋弘忠は無責任に太鼓判を押していたがそれは2011年3月12日に吹き飛んだ。

プルトニウムは重くて飛ばないと東大教授の中川恵一が無責任に放言していたが、プルトニウムは飛び散って神奈川でも発見された。

海の魚は汚染されにくいと言ったのも東大教授の中川恵一だったが、今、海の魚は非常に高濃度に汚染されて食物連鎖によって日本人の口に入っている
〔略〕
福島第一原発の記事は本当に注意深く表のニュースから消され続けられていて、国民の目を多発する交通事故のようなものに向けているが、交通事故と福島第一原発事故のどちらが悪影響が大きいのかよく考えて欲しい。

運転手が逮捕されてしかるべきだと思うのであれば、原発の運転手であった東京電力の経営者も逮捕されてしかるべきなのである。

そうしないから日本は「けじめのない国」だと嘲笑され、日本人は閉塞感で息が詰まっている。
〔略〕
ところで、原発が破壊されたらその国に深刻な打撃を与えることができると福島第一原発で証明されたということは、今後はテロで破壊される事態は、想定しなければならなくなったということでもある。
〔略〕
これが意味するところは、日本はいつでも原発に向かってミサイルを打ち込まれると54回は核爆発する可能性があるということであり、それは「想定外ではない」ということだ。

・空からミサイルが降ってくるかもしれない。
・空から飛行機が突っ込んでくるかもしれない。
・爆弾を抱えたパラグライダーが降りるかもしれない。
・爆弾付きリモコン飛行機が突っ込むかもしれない。

これらはすべて「想定外」ではない。「想定内」だ。日本の原発はそのほとんどが海沿いに建てられているが、海側から侵入してくる可能性もあるだろう。

そのすべてに対応できるほど、今の政府は優秀で電力会社は防御できているのだろうか。できていないのであれば、そんな危険なものを動かしている場合ではない。

いや、原子力発電所を動かしたいのであれば、まず福島第一原発をきちんと更地に戻して、飛び散った放射性物質を全部回収してからにすべきだろう。

責任を取るというのは、そういうことだ。
〔略〕
責任を取らない、けじめをつけない、福島を原状復帰しないから、みんな原発に反対しているのである。その上に、テロでまた爆発する可能性もあるのであれば、そんなものは最初から要らないと思うのは当然だ。

http://www.bllackz.com/2012/05/blog-post_03.html

生気論と秘教

2014年07月24日 17時35分33秒 | 秘教/オカルト科学
2014年7月24日-1
生気論と秘教



 生気論とは何なのか、永らくわからないままで来た。一か月ほどまえ、秘教は生気論の立場であることを知った。そこで、秘教の生気論とはどのようなものなのかを探ることにした。
 電網処で提供されているPDFで、

 THE SECRET DOCTRINE
 THE SYNTHESIS
 OF SCIENCE, RELIGION, AND PHILOSOPHY
 by H. P. BLAVATSKY
 Vol. I. ― COSMOGENESIS
http://turtlegang.org/history/metaphysical/The_Secret_Doctrine_Vol_1.pdf
[受信:2014年7月24日。]

 THE SECRET DOCTRINE
 Vol. II ― ANTHROPOGENESIS
http://turtlegang.org/history/metaphysical/The_Secret_Doctrine_Vol_2.pdf
[受信:2014年7月24日。]

の二つを入手した。

 この版では、原著には無い(Zirkoffが編集したThe Theosophical Publishing House版にも無い)見出しが付けられている。たとえば、下記の文章の前には、「Alaya, the Universal Soul」という見出しがあり、その前後に狭い空白行が挿入されている。
 さて、一部を訳してみた。

  「Esoteric philosophy teaches that everything lives and is conscious, but not that all life and consciousness are similar to those of human or even animal beings.
  秘教哲学の教えでは、あらゆるものは生きていて意識があるが、すべての生命と意識が人類のあるいは動物の生命と意識に同様であるのではない。

Life we look upon as "the one form of existence," manifesting in what is called matter; or, as in man, what, incorrectly separating them, we name Spirit, Soul and Matter.
〔大〕生命を、われわれは「存在の唯一の形態〔形体〕」と見なす。それは、物質と呼ばれるもののなかに顕現している。あるいは人のように、霊、魂、そして物質と、不正確に分離して名づけるもののなかに顕現している。

Matter is the vehicle for the manifestation of soul on this plane of existence, and soul is the vehicle on a higher plane for the manifestation of spirit, and these three are a trinity synthesized by Life, which pervades them all.
物質は魂がこの存在界で顕現するための乗りものであり、魂は霊がより高位の界で顕現するための乗りものであり、これらの三つは、〔大〕生命によって総合される三つ組〔三位一体〕である。そして〔大〕生命は、それらすべてに行き渡っている。

The idea of universal life is one of those ancient conceptions which are returning to the human mind in this century, as a consequence of its liberation from anthropomorphic theology.
普遍的生命という考えは、この世紀に人類の心に戻りつつある古代の捉え方の一つである。また、その結果、人間中心主義的神学からの解放となっている。

Science, it is true, contents itself with tracing or postulating the signs of universal life, and has not yet been bold enough even to whisper "Anima Mundi" !

The idea of "crystalline life," now familiar to science, would have been scouted half a century ago.

Botanists are now searching for the nerves of plants; not that they suppose that plants can feel or think as animals do, but because they believe that some structure, bearing the same relation functionally to plant life that nerves bear to animal life, is necessary to explain vegetable growth and nutrition.

It hardly seems possible that science can disguise from itself much longer, by the mere use of terms such as "force" and "energy," the fact that things that have life are living things, whether they be atoms or planets.

原子であれ惑星であれ、生命を持つ物は生きている物であるという事実を、科学がずっと長く隠すことができるというのは、「力」と「エネルギー」といった用語を使うだけでは、ほとんど不可能のようである。」(20140724試訳)
(Boris de Zirkoff (ed.)のSDIでは、p.49になる)。

風間虹樹〈 いのち変化まんだら〉の展示のご案内

2014年07月08日 22時43分44秒 | 美術/絵画

風間虹樹〈 いのち変化まんだら〉の展示のご案内


           へんげ
   風間虹樹〈 いのち変化まんだら〉の展示のご案内
                                2014年7月9日
             へんげ
 風間虹樹の絵画作品〈いのち変化まんだら〉[S100号菱形展示]が、下記の 第89回平原社展にて展示されます。ご楽覧いただければ幸いです。
 ◇ 第89回 平原社展 ◇
会期:2014年7月10日(木)~7月22日(火)。ただし、7月16日(水)は休館。
時間:午前10時~午後7時(入館は午後6時30分まで)。最終日は午後4時まで。
会場:帯広市民ギャラリー JR帯広駅 地下(帯広市西2条南12丁目)。
入場料:一般400円、高校生以下無料。




        へんげ
風間虹樹:〈いのち変化まんだら〉
 製作期間:2014年6月17日画布張り、6月18日切り裂き、6月23日製作と梱包を終了。
 大きさ:縦 229cm 横 229cm(S100号菱形展示)、額縁無し(→絵画物体化)。
 絵画の種類: 二層絵画、 切り裂き絵画、作者の付加的演為によって遷移絵画(可変絵画)。
 理念:泥まみれに咲く蓮華(蓮は泥より出でて泥に染まらず)。襤褸を纏えど心は錦。
 設計:切り裂き模様の諸個体=無いことによって在るモナドたちの窓。闇のなかにこそ輝く光。
 いのち絵画の技法:切り裂き模様法(+彩色亜麻画布または綿画布裏貼り法→裏から照らすと、
   異なる見えappearance または相貌aspect が出現する)、 流し混交法、 振り出し法、滴下法。
 支持基体表面層質料:亜麻画布に、ジェッソ、墨、パールメディウム、アクリル絵具。
 裏貼り体表面層質料:亜麻画布または綿画布に、 アクリル絵具。

冷融合/常温核融合/常温固体核融合/Andrea Rossiのエネルギー触媒機(E-Cat)

2014年07月04日 11時15分28秒 | 冷核融合/常温核融合/低エネルギー核反応
2014年7月4日-1
冷融合/常温核融合/常温固体核融合/Andrea Rossiのエネルギー触媒機(E-Cat)

 日本語での紹介記事などのサイトやTwitterサイトがあるが、この一年ほどは情報掲載が無い、と加工として、「常温核融合 Twitter」で検索すると、

 素人が知りたい常温核融合
http://amateur-lenr.blogspot.jp/

というブログ処があった。そして、「Edmund Storms博士の新著が7月発売予定」という記事があった。

 また、

 Proceedings of the 14th Meeting of Japan CF Research Society, JCF14
 December 7 - 8, 2013 Tokyo Institute of Technology, Japan
 Japan CF-Research Society
 Edited by Akira Kitamura
 〔pdfで235頁あり〕
http://www.jcfrs.org/file/jcf14-proceedings.pdf

が紹介されている。

 さて、Mats Lewanの『An Impossible Invention: The true story of the energy source that could change the world』
 http://animpossibleinvention.com/
という本は、Andrea Rossi の エネルギー触媒機 energy catalyzer (E-Cat) を取り上げ゜ている(らしい。未読)。
 『Nature』のサイトに、Rossi のエネルギー触媒機について書かれたこの本についてのBrian Josephson(2014-04-10 04:04 PM)による論評が載っている。そして、そのすぐ後に、Mary Yugo(2014-04-18 10:04 PM)による反論が載っている。一つの論点は、次の論文の根拠立てを巡ってのものである。

 Giuseppe Levi, Evelyn Foschi, Torbjörn Hartman, Bo Höistad, Roland Pettersson, Lars Tegnér, Hanno Essén (Submitted on 16 May 2013 (this version), latest version 7 Jun 2013 (v3))
 Indication of anomalous heat energy production in a reactor device
http://arxiv.org/pdf/1305.3913v1.pdf