生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

数的設計 numerial design とは?/魂の定義

2013年11月17日 13時16分13秒 | 秘教/オカルト科学
2013年11月17日-1
数的設計 numerial design とは?/魂の定義

  「陰、極まって陽となる」(桜沢如一)
  「負を極限に集めていけば、正になるのではないか」(高橋和巳。文言は不正確)

 極限にまでいくと、反対物に転化するという論理またはものごとの運動とは、どんな条件のもとで起きるのか?

 大栗博司『大栗先生の超弦理論入門』の286頁に、「正の整数を無限個足していくと、どういうわけか負の数になるという驚異的な式」であるオイラーの公式が書かれている。

  1+2+3+4+5+6+7+8+… = -1/12

である。この式に物理的な意味はあり得るのだろうか?
 
  「私「空間とはどのような種類の集合なのですか」
   数学者「近いものと遠いものの区別がつくような集合です」」
   (大栗 2013: 256-257頁)。

 集合 set は、無定義述語だと思うが、そのような言葉が成立しているのは、集合論という(概念的)体系における基礎的存在者という構築によるのであり、そして、区別される対象たちを、群または集団 group にするというヒトの操作についての計算可能にするための概念ではないかと思う。つまり、分類的操作についての一つの概念化である。
 では、わたしたちの概念的操作のなかで、分類的操作ではない操作はあるのか?
 分類は、なんらかの対象についての操作である。ここでは、対象化するという操作がある。それは、意識の志向性による。

 では、意識の志向性はどのような機構によっているのか?
 土方三羊『アリス・ベイリーを読む:エソテリシズムの死生観』の41頁に、魂の定義が紹介されている。

  「魂とはすべての形態が表わす特質である(『ホワイトマジック・上』日本語版51頁)」

  「魂は物質に働きかけ、物質に特定の形状をとらせ、特定の波動に反応させ、……様々な現象形態を建設するものである」(『ホワイトマジック・上』日本語版53頁)

  「魂とは、父なる霊と母なる物質の結合を通して生み出された知覚する実在である」(『ホワイトマジック・上』日本語版54頁)

 

[お]
大栗博司.2013.8.大栗先生の超弦理論入門:九次元世界にあった究極の理論.286pp.講談社[ブルーバックス].[980円+税][B20130927][Rh20131001]

[つ]
土方三羊.2007.8.アリス・ベイリーを読む:エソテリシズムの死生観.190pp.アルテ.[1,800円+税][B20071014]



マンダラ絵画について

2013年11月15日 11時53分40秒 | 美術/絵画原論、絵画理論、絵画技法
2013年11月15日-1
マンダラ絵画について

 Benjamin Creme 氏は、マンダラ mandala について次のように述べている(Creme 2005.4, 2008.5, 2013.5)。
  「マンダラは、視覚的マントラ〔真言、祝詞〕 a visual mantraまたは(サンスクリット語では)ヤントラである。マントラは、適切に発音されるとき、諸効果〔諸結果〕を創る或るエネルギーを放つように、マンダラも同様に、適切に創造され注視 comteplate〔熟視、黙想〕されるとき、諸エネルギーを放ち、諸効果を産む。
 諸マンダラは、チベット的かつインド的な伝統では、意識の諸状態の「科学的」で象徴的な現前である。〔略〕その基本的な目的は、観者 viewer にエネルギーを放つことである。それらは〔=諸マンダラ〕は、存在または意識の或る状態を表わし stand for、そして観者において注視を通じてそれ〔=存在または意識〕を喚起する evoke ことができる。
 マンダラはひとりでにこれを行なうのではない。マンダラは、正しく創られるならば、観者がそれに集中し、そしてその諸観念 the ideas について注視〔黙想〕するのに応答して、エネルギー〔単数〕を放つ。このようにして、マンダラ絵画 mandala painting〔drawing 線画に対比される場合のpaintingは塗り絵であるが、ここでは線画も含む一般的な意味での絵画 picture と解釈することにする。次の文を参照せよ〕は、瞑想 meditation のための助けとして使うことができる。
 マンダラは、視覚的な像 a visual image の塗絵または線画 painting or drawing という面からは〔という点では〕、秘教的諸観念〔考え ideas〕の表現の媒体〔表現のための乗り物 vehicle for〕であり得る。これらは、非常に多くの水準にあることができる。すなわち、宇宙的、霊感的、心的、個人的〔身体人間的 personal〕または非個人的、である。」(Creme 2005: 10; Creme 2008: 10; Creme 2013: 10)。〔試訳20131115〕
 
 「Mandalas: Finding Modern Meaning in this Ancient Art」(http://www.squidoo.com/mandalaart)という電網頁 web page によれば、
  「What is a Mandala?
A mandala has come to mean any pattern created to represent personal or cosmological wholeness. 〔略〕
 Clearly, the pattern of a center extending out toward the exterior through various layers to a final wholeness is a universal theme which resonates across cultures and spiritual beliefs.」
とある。
  「マンダラとは何か?
 マンダラは、個人的または宇宙的全体性を再現前する represent〔表象する〕ために創造されるいかなる模様をも意味するようになった。〔略〕
 明らかに、様々な層を通して究極の全体性へと外側へ向かって拡がり出る中心の模様 pattern は、諸々の文化と霊的信念にわたって共鳴する普遍的な主題である。」〔試訳20131115〕
http://www.squidoo.com/mandalaart

 〈いのち。いのち、、いのち、、、(銀河曼荼羅)〉、〈いのち。いのち、、いのち、、、(地球曼荼羅)〉、そして〈いのち、いのち、、(超弦泡宇宙曼荼羅)〉は、或る空間的規模または階層水準での本質的全体性を物体として現前させることを意図したものである。また絵画表面を部分と全体とが一多化された関係にあるものとして集中して観られ、その後その集中対象を無くすか(あるいはその集中先を外す?)ことによって、瞑想へと至る媒介となるかもしれない。そのとき、あなた(の意識)と絵画(の息吹または意識または魂)は一体であろう。
 有機的抽象絵画を標榜しているので、なんらかの対象を再現〔再現前〕representation することを狙わない。新たな絵画物体の創造をめざしている。絵画の提示形式と絵画の内容の両方において新しい種類の物体を創ることを意志している。製作においては、自然作用、地球においては重力を利用して、絵具の、(様々な角度での)滴下、表面流し、叩きつけ、振り出し、垂らし込み、などなどを行なう。そうすると、自然的な存在物となり、人工的な感じを避けることができる。そうして、様々な色彩と形体の絵画的生命体を創るのである。
 
 
Creme, Benjamin. 2005.4. The esoteric art of Benjamin Creme. 48 pp. 宇野書店.[500円]
Creme, Benjamin. 2008.5. The esoteric art of Benjamin Creme. 第3刷増補改訂版.54 pp. 宇野書店.
Creme, Benjamin. 2013.5. The esoteric art of Benjamin Creme. 第4刷増補改訂版.64 pp. 宇野書店.[B20130511、600円]
(ここで引用した本文は、電網頁:
http://www.siriusart.org/litho-Ben.html
にも掲載されている。また、Cremeさんの絵画の図柄画像も
http://www.siriusart.org/gallery.html
で観ることができる。)