SARS-CoV-2関連の論題群
学問修行2020年7月18日(土曜)-1
SARS-CoV-2感染状況〔=個体数動態〕の収束と終焉[=たとえば日本国内でのウイルス絶滅と鎖国体制。]
・各国政府の対応
・台湾、シンガポール、あるいは韓国のように、事前警戒 precautionary して予防すること、初期に最大限の防御が最善策。先手必勝。
台湾では水際対策の漏れは、帰港した海軍の艦船から感染者が発生したこと(その後は追跡していません。おそらく感染者つながりを追跡して隔離して、クラスターつぶし、または塊破壊[そのつながり=集団または塊、からSARS-CoV-2ウイルスの絶滅もしくは人体内潜み]ができたのだろう。)。
・集団免疫対応は、英国では失敗。
スウェーデンは、北欧でも報告致死率が高いが、1%が死んでも、残りの大多数が免疫を持てばいいや、という大方の国民の考えが支配的らしい。政府への信頼もあるとのこと。集団の6割とか7割が免疫を獲得するまでには、数年とかかかるか、その前に諦めことになるだろう。抗体ができるかどうか、半数にでできるという報告や、ほとんどできない場合もある。
様々な、(地理的)地域集団または、感染つながりの系譜的集団(これをクラスターと呼んでいるらしい。ウイルスの親子関係で繋いだ(=感染関係)ヒト集団である。)について:
自然免疫で撃退して、感染に至らない割合。
感染する事態または感染的環境別の割合。
感染した場合の、10歳台ごとの、無症状・軽症・重症化・重篤化の割合。
SARS-CoV-2近辺の分類と振る舞いまたは性質群
・転変 transmutation または 変異 mutation〔彷徨変異、「突然」変異〕の様式
SARS-CoV-2 感染症対応関連文献
20200718(土曜)
青野 由利.20190210.ゲノム編集の光と闇 人類の未来に何をもたらすか.234+ivpp.筑摩書房[ちくま新書 1387].[本体800円+税][中460][pRh2020????]
[genome=gene + chromosome、と間違っている(他の誰かの著作でも見たことがあるこの間違いは、この人はどこから引き継いだんだろうか?。)。正しくは、genome=gene[遺伝子] + -ome[全体]、→遺伝子全体。]
青野 由利.20091120.インフルエンザは征圧できるのか.269pp.新潮社.[本1500円(税別)][Rh20200716(水)]
【
翌年1977年に米国CDC長官を更迭されたデビッド・センサーは、その30年後の2006年、全米ワクチンプログラム代表のドナルド・ミラーと当時を振り返った論文で、「過去の教訓として」論じたことは、
「
「予想外のことを予測しておくこと:それはいつでも起こりうる」
・当初のワクチンは子供たちに効果がなかった。
・ワクチンとは無関係の死亡例が生じた。
・ワクチンとは無関係の新しい感染症が出現した。
・ギランバレー症候群が増えた。〔→ワクチン接種が原因かどうかは、不明のままに終わった。〕
・パンデミックは起きなかった。
「メディアと大統領の対応」〔略〕
政策決定とコミュニケーションのためには、分かっていることを伝えるのと同じように、分かっていないことを明確にすることが大事である。この目的は、政治家よりも、問題に精通していて、権威ある科学的情報を提供できる人が説明することによって、うまく達成できる。
CDCも、政府の保健当局も、当時は定期的な記者会見を開いていなかった。後から考えると、CDCが定期的記者会見を開き、メディアの疑問に答えたほうが適切だった。
「ワクチン摂種開始の決定」〔略〕
リスク評価とリスク管理は別ものだ。しかし、それらは、両方を理解している政策決定者のところに統合されるべきである。その議論は、大統領の閣議室の大きな集団によって行〔な〕われるのではなく、状況をよく理解できる環境で行〔な〕われるべきだ。いったん政策決定されたら、一つの代表機関にまかせるべきだ。助言チームは少数で、それぞれの分野を代表する人たちであるべきだ。
「意思決定のリスク」 生命がかかっている時には、やりすぎないよりは、やりすぎた方がいい。インフルエンザは予測がつかないので、市民のために公衆衛生のリーダーたちはリスクを取るべきである。
」
(青野 由利 200911、207-208頁。)。
「
84歳のデビッド・センサーは〔略〕CNNのインタビーュに対し、「私たちは政治から距離を置こうとしたが、政治家が邪魔をしつづけた」とも語っている。
今回のパンデミックて米国の対応を見ていると当時の教訓が生かされていることがみてとれる。公衆衛生や医学の専門家が、当初は毎日のようにすぐCDCで記者会見を開き、状況を説明した。政治家が日常的に前面に出てくることがなかった。
」
(青野 由利 200911、208-209頁。)。
my索引
p. 238 東北大学の押谷仁が都内で講演(2009/5/14、2009/9/14)。
「5月に押谷は「重症例が全然見つかっていないのは、高校生を中心に広がっているからだ。感染が広がってリスクのある人にまで拡大すると、一定の割合で重症化する人が出てくる」と述べた。さらに、「季節性とは違って、子供や20〜50〔歳〕代の人が亡くなる」という見通しも述べている。
まさに、8月半ばから日本で起きていることだ。ただし、60〜90〔歳〕代の高齢者も脂肪している点が。他の国とは少し違う。〔略〕
日本では、まず、高校生や大学生など、健康で若い人たちの間で流行した。彼らはほとんど重症化しない。家庭にも、乳児や妊婦はいない。その後、だんだん地域に感染が広がるようになって、リスクがある人が感染するようになり、初めて重症化例が出てきたと考えられる。
」
(青野 由利 200911、238頁-239頁)
「 押谷は、健康被害を防ぐための基本戦略として、「医療体制(抗ウイルス剤を含む)」「ワクチン」「公衆衛生対応」「個人防御」の4つをあげた。これらがジグソーパズルのピースのように、ぴったり合わさって初めて、効果が上がる。ところが、総合的な戦略が十分に考えられていない上、一つ一つの対策にも弱点がある。
たとえば、関西での小流行の時に不要とされてしまった「発熱外来」の必要性を、再度検討すべきだと押谷は指摘した。「感染拡大が起きると、日本人は、かなりの部分、医療機関に行くだろう。診療所に200人、300人もの患者がくれば、医療のキャパシティーを超えてしまう」。〔略〕
患者が殺到して医療機関が破綻しないためにはどうしたらいいか。人工呼吸器や集中治療室などが不足しないよう、どう対処するのか。流行のピークを、なんとかなめらかにして、患者の発生を分散させるにはどうしたらいいか。学校閉鎖をどのように進めるか。
感染のピークをなだらかにして、被害をできるだけ少なくするには、一人一人の気づかいも忘れるわけにはいかない。症状があったらマスクをして人にうつさないようにする。学校〔239頁/240頁〕や会社は休む・休ませる。自分は軽症ですんでも、まわりまわって誰かの命を奪うかもしれない。そんな想像力をいかに発揮するか。
パンデミックに国の総合力がためされている。」
(青野 由利 200911、239頁-240頁)。
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学問修行2020年7月18日(土曜)-1
SARS-CoV-2感染状況〔=個体数動態〕の収束と終焉[=たとえば日本国内でのウイルス絶滅と鎖国体制。]
・各国政府の対応
・台湾、シンガポール、あるいは韓国のように、事前警戒 precautionary して予防すること、初期に最大限の防御が最善策。先手必勝。
台湾では水際対策の漏れは、帰港した海軍の艦船から感染者が発生したこと(その後は追跡していません。おそらく感染者つながりを追跡して隔離して、クラスターつぶし、または塊破壊[そのつながり=集団または塊、からSARS-CoV-2ウイルスの絶滅もしくは人体内潜み]ができたのだろう。)。
・集団免疫対応は、英国では失敗。
スウェーデンは、北欧でも報告致死率が高いが、1%が死んでも、残りの大多数が免疫を持てばいいや、という大方の国民の考えが支配的らしい。政府への信頼もあるとのこと。集団の6割とか7割が免疫を獲得するまでには、数年とかかかるか、その前に諦めことになるだろう。抗体ができるかどうか、半数にでできるという報告や、ほとんどできない場合もある。
様々な、(地理的)地域集団または、感染つながりの系譜的集団(これをクラスターと呼んでいるらしい。ウイルスの親子関係で繋いだ(=感染関係)ヒト集団である。)について:
自然免疫で撃退して、感染に至らない割合。
感染する事態または感染的環境別の割合。
感染した場合の、10歳台ごとの、無症状・軽症・重症化・重篤化の割合。
SARS-CoV-2近辺の分類と振る舞いまたは性質群
・転変 transmutation または 変異 mutation〔彷徨変異、「突然」変異〕の様式
SARS-CoV-2 感染症対応関連文献
20200718(土曜)
青野 由利.20190210.ゲノム編集の光と闇 人類の未来に何をもたらすか.234+ivpp.筑摩書房[ちくま新書 1387].[本体800円+税][中460][pRh2020????]
[genome=gene + chromosome、と間違っている(他の誰かの著作でも見たことがあるこの間違いは、この人はどこから引き継いだんだろうか?。)。正しくは、genome=gene[遺伝子] + -ome[全体]、→遺伝子全体。]
青野 由利.20091120.インフルエンザは征圧できるのか.269pp.新潮社.[本1500円(税別)][Rh20200716(水)]
【
翌年1977年に米国CDC長官を更迭されたデビッド・センサーは、その30年後の2006年、全米ワクチンプログラム代表のドナルド・ミラーと当時を振り返った論文で、「過去の教訓として」論じたことは、
「
「予想外のことを予測しておくこと:それはいつでも起こりうる」
・当初のワクチンは子供たちに効果がなかった。
・ワクチンとは無関係の死亡例が生じた。
・ワクチンとは無関係の新しい感染症が出現した。
・ギランバレー症候群が増えた。〔→ワクチン接種が原因かどうかは、不明のままに終わった。〕
・パンデミックは起きなかった。
「メディアと大統領の対応」〔略〕
政策決定とコミュニケーションのためには、分かっていることを伝えるのと同じように、分かっていないことを明確にすることが大事である。この目的は、政治家よりも、問題に精通していて、権威ある科学的情報を提供できる人が説明することによって、うまく達成できる。
CDCも、政府の保健当局も、当時は定期的な記者会見を開いていなかった。後から考えると、CDCが定期的記者会見を開き、メディアの疑問に答えたほうが適切だった。
「ワクチン摂種開始の決定」〔略〕
リスク評価とリスク管理は別ものだ。しかし、それらは、両方を理解している政策決定者のところに統合されるべきである。その議論は、大統領の閣議室の大きな集団によって行〔な〕われるのではなく、状況をよく理解できる環境で行〔な〕われるべきだ。いったん政策決定されたら、一つの代表機関にまかせるべきだ。助言チームは少数で、それぞれの分野を代表する人たちであるべきだ。
「意思決定のリスク」 生命がかかっている時には、やりすぎないよりは、やりすぎた方がいい。インフルエンザは予測がつかないので、市民のために公衆衛生のリーダーたちはリスクを取るべきである。
」
(青野 由利 200911、207-208頁。)。
「
84歳のデビッド・センサーは〔略〕CNNのインタビーュに対し、「私たちは政治から距離を置こうとしたが、政治家が邪魔をしつづけた」とも語っている。
今回のパンデミックて米国の対応を見ていると当時の教訓が生かされていることがみてとれる。公衆衛生や医学の専門家が、当初は毎日のようにすぐCDCで記者会見を開き、状況を説明した。政治家が日常的に前面に出てくることがなかった。
」
(青野 由利 200911、208-209頁。)。
my索引
p. 238 東北大学の押谷仁が都内で講演(2009/5/14、2009/9/14)。
「5月に押谷は「重症例が全然見つかっていないのは、高校生を中心に広がっているからだ。感染が広がってリスクのある人にまで拡大すると、一定の割合で重症化する人が出てくる」と述べた。さらに、「季節性とは違って、子供や20〜50〔歳〕代の人が亡くなる」という見通しも述べている。
まさに、8月半ばから日本で起きていることだ。ただし、60〜90〔歳〕代の高齢者も脂肪している点が。他の国とは少し違う。〔略〕
日本では、まず、高校生や大学生など、健康で若い人たちの間で流行した。彼らはほとんど重症化しない。家庭にも、乳児や妊婦はいない。その後、だんだん地域に感染が広がるようになって、リスクがある人が感染するようになり、初めて重症化例が出てきたと考えられる。
」
(青野 由利 200911、238頁-239頁)
「 押谷は、健康被害を防ぐための基本戦略として、「医療体制(抗ウイルス剤を含む)」「ワクチン」「公衆衛生対応」「個人防御」の4つをあげた。これらがジグソーパズルのピースのように、ぴったり合わさって初めて、効果が上がる。ところが、総合的な戦略が十分に考えられていない上、一つ一つの対策にも弱点がある。
たとえば、関西での小流行の時に不要とされてしまった「発熱外来」の必要性を、再度検討すべきだと押谷は指摘した。「感染拡大が起きると、日本人は、かなりの部分、医療機関に行くだろう。診療所に200人、300人もの患者がくれば、医療のキャパシティーを超えてしまう」。〔略〕
患者が殺到して医療機関が破綻しないためにはどうしたらいいか。人工呼吸器や集中治療室などが不足しないよう、どう対処するのか。流行のピークを、なんとかなめらかにして、患者の発生を分散させるにはどうしたらいいか。学校閉鎖をどのように進めるか。
感染のピークをなだらかにして、被害をできるだけ少なくするには、一人一人の気づかいも忘れるわけにはいかない。症状があったらマスクをして人にうつさないようにする。学校〔239頁/240頁〕や会社は休む・休ませる。自分は軽症ですんでも、まわりまわって誰かの命を奪うかもしれない。そんな想像力をいかに発揮するか。
パンデミックに国の総合力がためされている。」
(青野 由利 200911、239頁-240頁)。
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