再会の桜 ~聖なる願いの桜 「陽光」桜~

2018年04月09日 | 
3月24日に冷泉通りで初めて見たこの桜


とてもきれい~と見とれたのが第一印象でした。


ひと重の美しい花色で、中心部が濃い赤色。今までに見たことない桜。


なんという名前の桜なのでしょうか? すぐに調べてみましたが名前はわかりませんでした。


27日同じ場所。連日の暖かさで随分花びらは散りかけていました。その花の軸は真っ赤でとても強い印象を受けました。



その数日後、思いがけず訪ねさせていただいた先で、今度は咲いたばかりの同じ桜の花に出会ったのです。




木の下に札があり、ありがたいことにその桜の名が陽光桜だとわかりました。


陽光桜を調べてみると、

◎ 里桜のアマギヨシノ(天城吉野)と、カンヒサクラ(台湾緋桜・寒緋桜)を交配して作られた品種であること。

愛媛県の元教師 故高岡正明氏が、桜の下で会おうと戦地に送り出した生徒が沢山の帰らぬ人となったことから、
自責の念にかられ、北方や南方で亡くなった教え子のためにも、どんな気候の国でも花が咲く新しい品種をめざして、
30年にわたる歳月と莫大な費用をかけて桜を作りつづけ、誕生したのがこの陽光桜であることがわかりました。

又、2015年に映画「YOKO THE CHERRY BLOSSOM ―陽光桜―」が作られていたのも知りました。

そこで、この映画監督でもある高橋玄氏の『陽光桜』という題名の本を手に入れました。

そこに正明氏の息子さんの言葉として

 正明が、桜の品種改良に没頭したのは、商売目的の思いつきではなく、道楽でもなかった。
 それは、鎮魂と戦争廃絶という強い願いをこめた、平和のシンボルを開花させようとする
 父の孤独な試みだった。 p54

とありました。

驚くのは、陽光桜の品種登録もそこそこに日本国内だけでなく、世界各国に無償贈呈し続けられたこと。
数えきれないほどの人々、ローマ法王や各国の首脳に平和を訴える書簡を送られました。文中には「聖願」という
表現が多用されていたそうです。

桜が完成した数年後には栽培を契約農家に委託し、委託業者から買い取って発送されていたというから驚きです。

桜だけでなく、栗の改良、戦地から帰国した生徒の仕事のあっせんから、事業の立ち上げなど身近な願いの実現
とともに世界の平和を切に願い続けられた高岡氏。

品種名「陽光」には、

「天地に恵みを与え、世界を平和にする太陽の光」という意味が込められていた。 p116

とありました。

「陽光」桜を贈り続け、

「地球を花園にし、戦争をこの世からなくそう」

と、世界中に呼びかける父の壮大な願いを実現させるべく、応えて耐えて支え続けられた家族の絆の強さも感動です。


 


桜との再会。その聖なる願いに応えて暮らしていきたい私です。








お知らせ~紅八重枝垂れとチューリップ

2018年04月02日 | 
4月1日 晴れのち曇り 紅枝垂れ桜が満開です。


可愛らしい小ぶりの八重の花・花・花




ここは北大路橋を北に入った鴨川の東側の堤防、半木(なからぎ)の道です。


見上げると


色の薄い花もあります。


紅八重枝垂れ桜が次の北山大橋まで70本以上続きます。



植物園でも桜は満開です。そして2月の終わりにはまだ芽がでたばかりのチューリップが~満開です。


北山門に近い通路でも満開です。




珍しい花を集めたコーナーにあった八重の桜 八重山古志


キクモモ


アーモンドの花


一本に白と桃色花が咲く源平桃


スモモの花


一斉にいろいろな花木の花が咲き、時折、満開のソメイヨシノの花びらが風に吹かれて舞いはじめています。

半木の道の紅八重枝垂れと植物園のチューリップ、満開のお知らせでした。







咲くやこの花々(完)~淀川河川公園 背割堤地区の桜~

2018年03月30日 | 

3月29日 快晴 

目の前には満開の桜・桜・桜~


一度行ってみたかったこの桜。ここは木津川と宇治川を分ける背割堤(せわりてい)の桜です。



堤の両側に桜が植えられ、花の回廊になっています。





太い枝が土手のほうに張り出しています。見えるのは宇治川。




咲きたての花です。








1970年代までは松が堤防に植えられていたのが虫害のためにソメイヨシノに植え替えられたとか。


時折、エノキの木が植えられています。これも大木です。



約250本のソメイヨシノが1・4kmに渡って植えられています。




最終端まできました。




折り返して陽の当たる木津川沿いを戻ります。


往復一時間。周りは、川と対岸の天王山と男山が見えて何もさえぎるものがなく、
満開の桜並木をゆっくり堪能できてとても素晴らしい日になりました。









咲くやこの花々(5)~冷泉通り ふたたび~

2018年03月28日 | 

3月28日水曜日 土曜日にはまだ蕾だったところをもう一度歩きました。

鴨川 朝9時過ぎの様子


お昼にまた通りました。桜の下はどこもお花見の人々


冷泉通りの桜もきれいです。


この前の濃い花色の桜。軸がとても赤いです。




疎水のエメラルドグリーンと桜


関西電力 夷川発電所(えびすがわ) 疎水を利用した発電所です。大正3年(1914年)に建設されました。




ロームシアター京都の西側。土曜日にはまったくなかったのに桜の回廊になっていました。


桜の花びらをついばんでいるように見えました。


ゆっくり日向ぼっこです。


ほのぼのした春の風景です。


ここで大きくカーブします。


そして赤い橋のほうへ


平安神宮の鳥居の前へ


近代美術館側(西側)


東山を望む(東側)


改装中の京都市美術館の南側


さらに歩いて地下鉄蹴上駅へ



こちらは関西電力 蹴上発電所 明治24年(1895年)日本最初の水力発電所とのことです。




よく歩くこの通りですが、桜のある風景は格別です。









咲くやこの花々(4) ~出水の枝垂れ桜~

2018年03月27日 | 

3月25日(日)四時過ぎに、御所のある京都御苑を歩きました。美しい白やピンクの桃や梅を見ながら丸太町通のほうへ向かうと、
一本のとても大きな枝垂れ桜がありました。






目の前にするとこんな感じの、一輪一輪の美しさです。



調べると、この枝垂れ桜は「出水のシダレザクラ」と呼ばれています。
全体に美しく枝が伸び、沢山の花をつけた素晴らしい時に出会うことが出来ました。





追記~哲学の道もまた歩きたい~

3月26日(月)地下鉄蹴上駅を出てすぐ北側に桜並木があります。
2~3分咲きの桜です。


哲学の道もこの日はまだ2分咲き程度でした。途中の大豊神社に向う橋の所の桜だけが満開でした。


今出川通り沿いの桜は陽当たりの良いところでは3~4分咲きでした。


昼間は20度近くあり、歩いていると着ているものによっては汗ばむくらいですが、
夜は昼間に比べて気温差が10度以上低いので肌寒く感じます。

ただ気温が低いと開花した花が長持ちして長く楽しめるのは嬉しい気がします。