3月24日に冷泉通りで初めて見たこの桜
とてもきれい~と見とれたのが第一印象でした。
ひと重の美しい花色で、中心部が濃い赤色。今までに見たことない桜。
なんという名前の桜なのでしょうか? すぐに調べてみましたが名前はわかりませんでした。
27日同じ場所。連日の暖かさで随分花びらは散りかけていました。その花の軸は真っ赤でとても強い印象を受けました。
その数日後、思いがけず訪ねさせていただいた先で、今度は咲いたばかりの同じ桜の花に出会ったのです。
木の下に札があり、ありがたいことにその桜の名が陽光桜だとわかりました。
陽光桜を調べてみると、
◎ 里桜のアマギヨシノ(天城吉野)と、カンヒサクラ(台湾緋桜・寒緋桜)を交配して作られた品種であること。
愛媛県の元教師 故高岡正明氏が、桜の下で会おうと戦地に送り出した生徒が沢山の帰らぬ人となったことから、
自責の念にかられ、北方や南方で亡くなった教え子のためにも、どんな気候の国でも花が咲く新しい品種をめざして、
30年にわたる歳月と莫大な費用をかけて桜を作りつづけ、誕生したのがこの陽光桜であることがわかりました。
又、2015年に映画「YOKO THE CHERRY BLOSSOM ―陽光桜―」が作られていたのも知りました。
そこで、この映画監督でもある高橋玄氏の『陽光桜』という題名の本を手に入れました。
そこに正明氏の息子さんの言葉として
正明が、桜の品種改良に没頭したのは、商売目的の思いつきではなく、道楽でもなかった。
それは、鎮魂と戦争廃絶という強い願いをこめた、平和のシンボルを開花させようとする
父の孤独な試みだった。 p54
とありました。
驚くのは、陽光桜の品種登録もそこそこに日本国内だけでなく、世界各国に無償贈呈し続けられたこと。
数えきれないほどの人々、ローマ法王や各国の首脳に平和を訴える書簡を送られました。文中には「聖願」という
表現が多用されていたそうです。
桜が完成した数年後には栽培を契約農家に委託し、委託業者から買い取って発送されていたというから驚きです。
桜だけでなく、栗の改良、戦地から帰国した生徒の仕事のあっせんから、事業の立ち上げなど身近な願いの実現
とともに世界の平和を切に願い続けられた高岡氏。
品種名「陽光」には、
「天地に恵みを与え、世界を平和にする太陽の光」という意味が込められていた。 p116
とありました。
「陽光」桜を贈り続け、
「地球を花園にし、戦争をこの世からなくそう」
と、世界中に呼びかける父の壮大な願いを実現させるべく、応えて耐えて支え続けられた家族の絆の強さも感動です。
桜との再会。その聖なる願いに応えて暮らしていきたい私です。
とてもきれい~と見とれたのが第一印象でした。
ひと重の美しい花色で、中心部が濃い赤色。今までに見たことない桜。
なんという名前の桜なのでしょうか? すぐに調べてみましたが名前はわかりませんでした。
27日同じ場所。連日の暖かさで随分花びらは散りかけていました。その花の軸は真っ赤でとても強い印象を受けました。
その数日後、思いがけず訪ねさせていただいた先で、今度は咲いたばかりの同じ桜の花に出会ったのです。
木の下に札があり、ありがたいことにその桜の名が陽光桜だとわかりました。
陽光桜を調べてみると、
◎ 里桜のアマギヨシノ(天城吉野)と、カンヒサクラ(台湾緋桜・寒緋桜)を交配して作られた品種であること。
愛媛県の元教師 故高岡正明氏が、桜の下で会おうと戦地に送り出した生徒が沢山の帰らぬ人となったことから、
自責の念にかられ、北方や南方で亡くなった教え子のためにも、どんな気候の国でも花が咲く新しい品種をめざして、
30年にわたる歳月と莫大な費用をかけて桜を作りつづけ、誕生したのがこの陽光桜であることがわかりました。
又、2015年に映画「YOKO THE CHERRY BLOSSOM ―陽光桜―」が作られていたのも知りました。
そこで、この映画監督でもある高橋玄氏の『陽光桜』という題名の本を手に入れました。
そこに正明氏の息子さんの言葉として
正明が、桜の品種改良に没頭したのは、商売目的の思いつきではなく、道楽でもなかった。
それは、鎮魂と戦争廃絶という強い願いをこめた、平和のシンボルを開花させようとする
父の孤独な試みだった。 p54
とありました。
驚くのは、陽光桜の品種登録もそこそこに日本国内だけでなく、世界各国に無償贈呈し続けられたこと。
数えきれないほどの人々、ローマ法王や各国の首脳に平和を訴える書簡を送られました。文中には「聖願」という
表現が多用されていたそうです。
桜が完成した数年後には栽培を契約農家に委託し、委託業者から買い取って発送されていたというから驚きです。
桜だけでなく、栗の改良、戦地から帰国した生徒の仕事のあっせんから、事業の立ち上げなど身近な願いの実現
とともに世界の平和を切に願い続けられた高岡氏。
品種名「陽光」には、
「天地に恵みを与え、世界を平和にする太陽の光」という意味が込められていた。 p116
とありました。
「陽光」桜を贈り続け、
「地球を花園にし、戦争をこの世からなくそう」
と、世界中に呼びかける父の壮大な願いを実現させるべく、応えて耐えて支え続けられた家族の絆の強さも感動です。
桜との再会。その聖なる願いに応えて暮らしていきたい私です。