ここに、春あり

2014年03月17日 | 日記
春を感じるもの。まだ空気は冷たいけれど、よく晴れた日の明るい陽射し。
小鳥のさえずりが大きく聞こえます。

3月4日 晴れ。まだまだ小さなバラの芽ですが、開きかけているものがありました。
  


この黄色の花は、クリスマスローズの「ピュアイエロー」
 

先日の「咲くやこの花館」を訪れた時に、クリスマスローズの展示販売があり、レモン色の
クリスマスローズを手に入れました。これは、山梨県にある「ペレニアルガーデン」ミヨシさん
のもので、メリクロン苗といって、組織培養によって育てられた苗で、親の個体と同じ花を咲か
せることが出来ます。

  

クリスマスローズは、英名の「Christmas rose」からきていますが、本来は、イギリスのクリスマスの頃に
開花し始める純白の花「ヘレボレス・ニゲル」だけを指すようです。原種のヘレボレス・オリエンタリスや
その交配種は、欧米では、「レンテン ローズ」と呼ばれます。日本では、それらもクリスマスローズの名称で
呼ばれています。

花と呼んでいる部分は、実は萼片(ガク片)で、本来の花弁は、退化して蜜腺(みつせん・ネクタリー)となっています。
雄しべの付け根のまわりに小さな花びら状のものが見えます。それが本来の花弁です。


この展示販売では、他にも普段あまり見かけない花がいろいろありました。
また乾燥した土地を好む「アルメリア」 ヨーロッパの海岸地(特にイギリス)が原産。
   

次の黄色の八重咲きは、「プリムラオーリキュラ」 厚葉桜草 
  

葉がとても細長いプリムラ・ロゼア
  

とても嬉しい出会いの花たちです。

近年、夏が35度を超えるような日が続き、桜草の類は、なかなか夏越しできずに
終ってしまうことが多いのですが、今年3年目を迎えるプリムラがあります。
それが、この黄色のプリムラ。アポロチョコレートのような蕾は2年目のポリアンサ。
  

3月7日 曇り。
南隣との通路側に置いて、すっかり忘れていた八重や一重のクリスマスローズが咲いているのに
気づいて、表舞台に登場。
  

日当たりが少ないので、ひょろひょろと花茎が伸びていました。


3月11日 晴れ
パンジーやビオラの花数が増えてきました。
 

同じ株でも少し花の模様がちがいます。
  

クリスマスローズは、少し俯き気味に咲くので、高いところに載せて 下から仰ぎ見るように
撮っています。青空に映えます。
  

3月17日 晴れ 踊るようなバラの芽もあります。鉢によってはまだまだ小さい芽のものもあり、
日当たりだけでなく、バラそのものの個体差があります。早咲きのものは、葉も早く出ます。
  

  

ゆっくり伸びるもの、葉を広げたもの いろいろです。根に良いとされる活性液の薄めの溶液を
水やりのあと、それぞれの鉢にジョーロでやりました。
 

今日は、春を告げる鳥、ウグイスの鳴き声が山からよく聞こえました。庭のキンカンの木にメジロも
遊びに来ていました。そこここに春です。

 



花を探しに~♪「咲くやこの花館」 その3

2014年03月02日 | 植物園
サボテンのある部屋。

この大きな植物は、なんとアロエの仲間「アロエ・ディコトマ」アフリカ南部。
 

茎というより幹で、薄茶色の皮状になっています。


このオレンジの花は、アロエの仲間の花です。
 

温室の外に、何やら大きな植物があるようです。ドアから出てみると、
「花芽の高さ計測中」5mに達しています。「アガヴェ・フェロクス」黄色い花が咲くとのこと。
めったにお目にかかれない花なので、咲いたら見てみたいものです。
 

外には、露地で育てられる、「デザートガーデン」があります。冬場の寒さに耐えられるのに感心しました。


温室に戻ると、大きな樽のようなサボテン(金鯱・キンシャチ)があり、いろいろな小型のサボテンに花が咲いていました。
姿はトゲトゲだけど、花は可愛らしいです。
 

 

  



この部屋の締めくくりも大きな植物「ボトルツリー」でした。オーストラリア原産。
 

一転して、お隣の部屋は、涼しい高山植物の部屋。山野草、クリスマスローズや、原種のシクラメンなどありました。
  

クロユリは、日本中部地方北部~北海道、千島列島、カムチャッカ半島、北アメリカ北東部に分布。
  

クリスマスローズ



濃い青色の花は、この草丈が、10cm足らずの、「ティコフィラエア・キアノクロクス」
チリ・サンチアゴ北部、標高2~3000mの標高の礫地に咲く花。希少な花です。
 

普段は目にすることができない熱帯や乾燥地帯、高山地帯の珍しい植物や美しい花が目近に沢山見られる
「咲くやこの花館」です。














花を探しに~♪「咲くやこの花館」 その2

2014年03月01日 | 植物園
植物園を訪れる楽しみの一つに、今までに見たことのない花や大型の植物に出会える
という事があります。


この「タビビトノキ」(旅人の木)もその一つです。マダガスカル原産で、ゴクラクチョウ科。
「極楽鳥花」といえば、生け花で目にする「ストレリチア」がありますが、その仲間です。
この旅人の木。茎に雨を溜めるため、旅人の飲料として利用されたことから名づけられたようです。
 

またの名を「オウギバショウ」(扇芭蕉) あるいは、「リョジンボク」(旅人木)
樹高は、平均7mに達します。上の方を見上げると、確かに扇状です。
どんなに大きな花が咲くのかと思いましたが、調べると、花は小さく目立たないとか・・・・・
ストレリチアのような花の大型版がもし咲いたらと想像しただけに、ちょっと意外でした。

種がコバルトブルー色の繊維で覆われているとは、いかにも熱帯植物らしい原色を思わせます。



次の白いラッパ型の花は、蔓性植物「ボーモンティア」。キョウチクトウ科
   
ヒマラヤ東部~中国雲南省原産の蔓性植物で、花の直径は、約10cm。
夜に良い香りがするそうです。別の名は、「ネパールトランペットフラワー」、
またの名は、「イースターリリーパイン」とのこと。


次の左2枚の写真は、「ベンガルヤハズカズラ」キツネノマゴ科。熱帯アジア。
右の2枚は、「サリタエア・マグニフィカ」ノウゼンカヅラ科。コロンビア原産。
   

次は、時計のような花。パッションフルーツの花です。
 

白い小花がいっぱい集まった「シラタマミズキ」
 

大きな木に、綿のようなものが沢山付いています。「トックリキワタ」
  

よく見ると、緑の実も生っていて、その実がはじけると中から綿状の繊維が現れるのです。
トックリキワタは、アオイ目パンヤ科。ブラジル南部からパラグアイ、アルゼンチン、南アメリカ中部原産
パンヤ科の「パンヤ」とは、この綿のことで、ぬいぐるみや、クッションの詰め物に使われます。
また、この札によると、浮力があるので、ライフジャケットにも使われたとか。花は濃いピンクの花が咲くようです。
  

珍しい、見たことない植物ばかりで、とてもわくわくしていました。

その3へつづく。


花を探しに~♪「咲くやこの花館」 その1

2014年03月01日 | 植物園

2月28日 大阪鶴見緑地にある大温室「咲くやこの花館」を
初めて訪れました。


     

エントランスの広い広い通路には、遠くまで高くそびえた、林立する木々がありました。
あまり見たことのない木で、葉は落葉して、ほんのわずかにメタセコイアのような枯葉と
フウの木の実のような、丸い小さな実がついていました。

樹木にかかっていた札を見ると、「ラクウショウ」(落羽松)調べてみると、北アメリカ原産で
スギ科の大きな木です。進むとメタセコイアもあり、クスノキも沢山植えられています。

 

展望台(休館中)の隣に、大変広い敷地の中に大温室「咲くやこの花館」が建っていました。

温室の入り口には、赤い小さな美しい実が数珠のように連なって生っている「アンスリューム・グラシレ」
(実際にはもっと赤い実でした。)サトイモ科
  

壁面には、いろいろな蘭がお出迎えです。
  

熱帯の植物が植えられてあり、水路にオオオニバスが浮かんでいます。
こちらの室温は、24度。水温は、28度です。
  

その奥のロータスガーデンには、咲きたてのハスの花がありました。
  

  

オオオニバス
 

こんな花も。日本のハマユウを思い浮かべましたが、アメリカ原産の花です。
  

黄色のカトレアが目を引きます。この立札によると、カトレアは、中央アメリカから、南アメリカの熱帯地域に、
約30種類自生しているとのこと。

カトレアとは、イギリスのプラントハンター、ウイリアム・カトレーの名に因むとのこと。
1818年 ブラジルで採取した植物の梱包材として使われていたものを3年がかりで育てると、
花が咲き、蘭であることがわかった。それで植物学者のジョン・リンドレイが栽培者の名にちなんで、
カトレアと名付けたとありました。

 


黄色い美しい花。(立札は別の植物のものです。)
 


パンの木の下にも、蘭が配置されています。
   

ストレプトカーパス
 

世界一大きな花「ラフレシア」の標本。褪色していますが、大きさには驚きます。
 

食虫植物。この時、スタッフの方の説明では、これも残念な匂いらしいです。
 

バナナの木の向かいには、ジンジャー(生姜)の花が咲いていました。
  

この赤い花は「デイゴ」沖縄の県花。島唄で聞いたことのあるデイゴとは、
こんな花だったのですね。
 

アカバナブラシマメ、合歓の木科 花のように見える赤いのはオシベ
  

熱帯の花といえば、ハイビスカス。やっぱり華やかですね。
    
その2へ続く。