秋バラも訪ねて~中之島バラ園

2014年10月18日 | バラ園・公共園 
10月17日 大阪北浜にある中之島バラ園に秋バラを訪ねました。


難波橋のすぐ下にバラ園はあります。橋のすぐそばに17世紀末の
ベルサイユ宮殿の庭師から続く、フランスの育種家ゴジャール家の
バラが咲き始めています。
 

秋に咲くバラは、1867年以降に作出された四季咲きの性質を持つ
現代バラが多く、主に、一本の枝に一輪の花をつけるハイブリッドティー(HT)や、
枝に沢山の花をつけるフロリバンダ(F)という品種のバラが咲いています。

 

上の右の写真の花のように、花の芯に高さがあり、花びらの先がペンの剣先のように
反り返って咲く花形を「剣弁高芯咲き」といいます。

四季咲きバラといっても、冬の休眠を終えて春の5月に咲く一番花の方が花は多く、
花の大きさも秋の方が小ぶりになります。

次の写真の左は、今年の5月7日の開花時の撮った写真です。右は、この秋の様子で
蕾の数は、とても少ないです。

しかし、来年に向けて枝も増え、葉の緑も濃く勢いがありました。
 

フロリバンダの「サンフレアー」 フロリバンダの特徴は、房咲きで、
花の開花期間が長く楽しめます。


ハイブリッドティーに比べると、フロリバンダの花びらの枚数は少ないです。
「サンフレアー」のような咲き方を「平咲き」と呼びます。



 

ばらぞの橋 に向かうと、イギリスのハークネス社のバラがあります。

「プリンセス・チチブ」(F)


「プリンセス オブ ウエールズ」(F)
 

橋のたもとには、「ピンクノックアウト」(F)
 

ドイツ・コルデス社の「シュネヴィッチェン」(白雪姫)別名「アイスバーグ」良い香りがします。
フロリバンダで、よく咲きます。


左・アメリカ・キースザリー「フレグラント・アプリコット」 右・日本・京成バラ園「うらら」(F)
 

左・ドイツ・コルデス「メルヘン・ケーニギン」 右・同社「ブルグント 81」 
どちらも(HT)
 

フランス・メイヤン どちらも「ヨハン・シュトラウス」(HT)
 

澄み渡る青空に、アイスバーグの白さが引き立ちます。


秋のバラの花は小ぶりですが、花の香りは濃いといわれています。香りの好みはいろいろありますが、
この日の一番は、「マヌウ・メイヤン」とても良い香りがしました。
 

この日の大阪の最高気温は22.6度。陽射しで温かいのですが、薄手の長袖を着ていたので、
少し羽織るものが欲しい昼前でした。

これから咲く蕾がいっぱいありました。広々として、とても気持ちのいい公園です。










あれから~バラの生命力~♪

2014年10月03日 | バラの手入れ
例年、8月のお盆すぎに、夏の剪定を始め、花が付いていたものは咲くのを待って、
遅くとも9月10日までには、切るようにし、肥料をやりました。(2014年8月20日日記 後半部分)


今年の8月は、雨が一時的に激しく降ったり、、晴れたかと思うと、また曇ったり降ったりという
不順な天候になりました。

このような天候のとき、品種によっては、バラの葉に黒点病が広がりがちになり、小さな点を見つけては、
葉を取り去っていました。

その中でも、とんでもないくらい葉を落としてしまって、ほぼ枝状態になったのが、去年の暮れに鉢植えから
地植えにした「アンブリッジローズ」

8月19日の様子。枝だけになって、枝の先端も茶色くなり枯れこむのを避けるため、先端を少し切りました。
     

それから22日後の様子です。日々少しづつ新芽が出て、伸びて新しい枝に新しい葉が出てきました。
9月11日
      

こうして8月19日の剪定から1か月後に、嬉しい一輪目が開花しました。
9月20日
      

その後も、次々と蕾を付け、開花しました。
9月29日
       


10月1日 光を受けて、開花1日目の花です。
     


ここまで夏に葉をすっかり落してしまうと、まずこのバラ自体が大丈夫かと思いますが、枝の色が茶色く変色していなければ
生きています。普段、鉢で同じようなことが起こった場合は、肥料は薄い液体肥料をやるだけにとどめますが、地植えにしたので
思い切って、この8月の剪定時に、苗より少し離れたところに穴を掘って、2か所に一掴みくらい固形のバラの追肥をやりました。

そしてこのように、復活してくれたので、バラの持つ生命力にあらためて感謝しています。

お彼岸過ぎから、とても美しい青空の日が続きました。
     

     

あちらこちらでポツリポツリと、他のバラも咲いています。

 

 

 

ひとときも休むことなく成長し、伸びていくバラ。ともに生きる喜びです。