夏の終わりに~夏剪定と施肥~

2013年08月27日 | バラの手入れ
今年は、例年以上に酷暑になりました。

京都では、8月に入ってから、昨日26日までに、35度を超える日(猛暑日)が、
16日間もありました。
                            
32度~34度台が、7日間
36度台・・・・・・3日間
37度台・・・・・・7日間
38度台・・・・・・5日間
39度台・・・・・・1日(8月11日) 小計23日間が30度越えです。

四国の四万十市では8月10日~13日が4日連続、40度を超えたようです。
41度になったのは、8月12日のことです。

8月に入って最高気温が、20度台になったのは、ここ数日の雨天になってからです。

8月24日 28度
  25日 28.7度
  26日 29度   この3日間だけが20度台です。(26日中23日間が32度越えでした。)

そこで、昨日26日。雨も上がったので 伸びに伸びたバラの夏の剪定をすることにしました。

木立性のバラは、基本的には樹高の、上から3分の1程度をカットします。

これは、繰り返しよく咲くフロリバンダの「ラ・マリエ」です。夏の間もポツポツよく開花していました。
花の咲いてる枝は、花から2枚目の5枚葉のところでカットしました。夏の間、花首のところでカット
していた枝は、3分の1以上、思い切って芽の出そうなとこをまで切ってしまいました。そのため
葉が一枚もなく枝だけになって、すこし切り過ぎたかと思うくらいです。(バラの為には、最低でも
5枚くらい葉を残したいところです。)黄変している葉や、枯れている葉を取り除きました。

  

イングリッシュローズの「ジェームズ・ギャルウエイ」です。どんどん伸びて花も咲かせてくれたのですが、
これも思い切って切り戻すことにしました。

 

つるバラは、夏の間に伸びた枝をできるだけ大切に伸ばすために、出来たら壁際に紐などで、誘引し始めます。
先端は、軽くカットし、枝を充実させます。脇から出ている枝も先端だけカットしました。

 



混み入った枝や、枯れた枝、病気になった葉、粉ジラミによる白く斑点になった葉などを取り去り、
風通しできるようにしました。

夕方、剪定後には、全ての鉢に2~3か所 穴を少し掘って、「バラの肥料」を少量(一鉢に全量で一握り程)
を小分けしてやり、夏の間水やりで減ってしまった土を足しました。そしてたっぷり、底から流れ出るくらい
水をやりました。

「バラの肥料」を使うのは、チッ素・リン酸・カリの割合が「1:3:1」のもので、バラにとって望ましいと
されているからです。ちなみに チッ素は、葉肥。リン酸は、花肥・実肥。カリは、根肥と呼ばれています。


今朝の青空に映える「ジェームス・ギャルウエイ」。「ニュードーン」も先端を3分の1ほ度切り戻しました。
  

    


2番花が終わって、もう次の花が咲き始めたものもあります。
  

大変暑い夏でしたが、バラは元気に枝葉を伸ばし、花も咲かせていました。雨が少ない、酷暑の日々で、水やりは
かかせませんでしたが、黒点病が抑えられ、虫の被害も少なく済みました。

昨日カットしたバラの花。部屋のほうが長持ちします。でも外に咲いている姿が好きで、なかなかカットできない
アンです。(苦笑)



    

今年の夏のバラ

2013年08月03日 | バラの手入れ
 これは、7月23日のイングリッシュローズ「ザ・シェファーデス」の夏の花です。この名は、
16世紀の宮廷文人フィリップ・シドニー(1554-86)の物語「アルカディア」に登場する
女羊飼いに由来するそうです。 (1)

  

今年の夏もとても気温が高い日が続いています。ただ梅雨が早く空けて、晴天続きかといえば
曇りや雨の日も多く、7月21日~31日の11日間で、去年と比較してみると、

2012年 晴れ 7日間 (曇りのち晴れも含む) 雨 1日           曇り3日間
2013年 晴れ 4日間(晴れのち曇りも含む) 雨 2日間(雨のち曇りも含む) 曇り5日間

今年は、曇りがちで、時折、俄か雨や、夕立も降る日が多いです。

この11日間の最高気温と最低気温を比較してみると、

2012年34.9度  25.3度
2013年34.2度  24.6度

と若干、今年の方が低いようです。といってもやっぱり暑い上に、曇りがちで湿度が高く、蒸し暑さのせいか
余計に暑いと感じていました。

水やりはこんな天気でも、雨のかからない場所に置いている鉢には水やりは欠かせず、雨の日は1回
曇りの日でも 鉢の状態をみて1~2回はやっていました。

曇りがちで、蒸し暑いと黒点病が広がるものが出ました。特に「ユーゲン・フルスト」「アンジェラ」に出て、
「ジェームズ・ギャルウエイ」「セント・オルバン」など他にも その近所に置いているものに発生してしまいました。

雨がかかると、黒点病はとくに発生しやすいバラでは出やすいようです。対策としては、とりあえず病気の葉を
早期発見し取り去るのを優先しています。「ユーゲン・フルスト」の親戚の「ルイ14世」(2012年5月8日
関連記事あります。)も黒点病にかかりやすいです。ただ葉を沢山落しても、今のところなんとか枯れることなく
何年も育てています。見た目はとても残念な姿になってしまいますが、大抵はまた芽吹いてくれます。

このピンクの花は「アンジェラ」下の方は黒点病になりながらも、新しい枝の先端では、次々と開花しました。
近くの「ジェームズ・ギャルウエイ」はこの夏もぐんぐん伸びて先端に蕾をつけています。(7月23日の様子)
  

8月1日 朝は雷を伴う雨、昼からは曇り時々晴れ 最高気温32度 最低気温25.7度
8月2日 晴れ                    最高気温35度 最低気温24度

2日窓を開けると、「コーヴェデール」と「ニュードーン」の蕾が目に入りました。
 

表へ廻ると、「ニュードーン」の蕾が輝き、「コーヴェデール」が美しく咲いていました。
「コーヴェデール」はイングリッシュローズで、繰り返しよく咲いてくれます。
 
「コーヴェデール」は、イングリシュローズで、イギリスのシュロップシャにある美しい渓谷の名前に
由来しているようです。(1)

 

こんな蕾も、あんな蕾も。
 

こんな花も・・・・
  

2階の窓から、真夏~という澄み切った8月の空です。

窓から見た「ジェームズ・ギャルウエイ」真上に咲くので、残念ながら、下では見えません
  
下に降りて、また見上げて、わずか10号たらずの鉢に植わるこのバラ。たぶん根が鉢底から出て、
ツツジが植わるほんの小さな地面に1本の根が出ているのではないかと思われるのですが、ものすごく
大きくなりました。
 

どの鉢も、2番花をつけ、樹高もかなり大きくなってくれました。6月、7月は暑さの関係で固形肥料は
やらないようにしているのですが、今年は、雨や曇りが続くころの6月半ばにゆっくり溶ける緩効性の
化成肥料を各鉢に施しました。その効果もあってか、2番花の付きが多かったようです。

置き場所により、日当たり具合が違います。鉢の中の温度が急速に高まり、水分がすぐに乾いてしまう土では、
緩効性の肥料といえども、土中の濃度が高まってしまっては、逆効果ですので、真夏には固形の施肥しません。

次回の手入れは、お盆過ぎに夕方の気温が下がり始めたのを感じてから、8月下旬を目安に、枝の3分の1
くらいをカットする予定です。またその時に追肥をする予定です。それまでは、水をしっかりやり、伸び放題にして、
バラ自体が持つ成長力、光合成による充実を見守る毎年の夏です。



(1)イングリッシュローズの名前の由来は、『イングリッシュローズのすべて』別冊NHK趣味の園芸2010年
   p124~125によります。