7月26日の夕方のことです。こんな光景に出会いました。蝉の羽化です。
羽根が伸び始め、腹筋するように持ち上げてきたところです(19時7分)
よく見ると、外側の大きな羽根と内に小さな羽根があります。(19時9分)
羽根の筋の色は、翡翠のような、きれいな青緑色をしています。(19時10分)
羽根がしっかり伸び切りました。(19時21分)
日没後(19時5分 京都)でしたが、携帯で撮ることが出来ました。
最初見つけたときは、まだ幼虫で、塀の上を歩いていました。
どこか別の木に登るものだと思っていたら、塀を降りたすぐのところに停まり、
背中が割れて頭から出始めました。
そして落ちるのではないかと思うくらい、真っ逆さまになって、細い細い
白い足で段々懸垂をするように持ち上げていったのです。
写真を撮り始めたのはこの時からで、途中から最後までで14分ですから、
最初からだと20分ほどの出来事でした。
蝉のぬけがらは、小さいときから見て知っていますが、その殻から出てくるのを
見たのは初めてのことで、ご近所の方々と興味津津で見守っていました。
なんという種類の蝉か?緑の筋の羽根の蝉で検索してみました。羽化した当初は、
このように青緑色をしているようです。透明な羽根から、クマゼミかと思ったのですが、
それにしては小さく、体長が3cmくらいの小型の蝉で何蝉かわかりません。
何年くらい地中にいたのでしょうか?幼虫は脱皮ごとに1令幼虫、2令幼虫という風に数え、
羽化する前の最終段階を終令幼虫と呼ぶとのこと。その幼虫の終わりから、成虫に変わると
全く違う形になるのは知っていても不思議です。
そして羽根の色がとても綺麗で、自然が成す秀麗な変身です。