目にも口にもごちそうさん(3)

2017年06月18日 | 日記
6月17日「依水園」での続き

この前園からの小道をたどると、茶室「挺秀軒(ていしゅうけん)」に出ます。そこからまた続く小道を行くと
水車小屋へ出ます。


この水車小屋には、なぜかアワビの貝殻がいくつも乗っています。公式ホームページによると、
一つはカラスが茅葺屋根をつつくの避けるため。鷹の目を模したアワビを載せることでその役目を担う。
もう一つは、火事除けのお守りとしての役目。水につながる海のアワビをお守りとして乗せられているそうです。

さらに進むと、花しょうぶが咲く小川に出ます。ここには鯉も泳いでいました。


花びらの根元に、黄色い目のような模様があるので、これは花しょうぶですね。


歩いていくうちに、前園でもほのかな甘い香りがどこからか漂っていたのですが、その香りのもとは、
ところどころに植えられた次の写真の白い花、一重のクチナシの花からでした。


そしていよいよ全貌が眺められる氷心亭の前にやってきました。
後ろに見える屋根は東大寺南大門。若草山や春日奥山、御蓋山を借景としています。


こちらの池にはハスがありました。池に注ぎ込む小川に敷かれた丸い小ぶりの石の一つ一つを洗っておられるのも見ました。
氷心亭の写真を撮って後から見ると、磨かれた美しいガラス窓に写りこむ景色。これも素晴らしいものです。


そしてどこを通っても整えられた美しい小道を後にしました。



追記 ~美の庭のあとで~

この依水園には、寧楽(ねいらく)美術館もあります。関家より依水園を買い受けた実業家の中村準策氏が
収集した美術品が展示されています。(1940年~)

高麗・朝鮮王朝の陶磁器や、古代中国の鏡、古印、日本の茶道具や、日本画などが展示されていました。
その中でも特に印象に残ったのは、紀元前11世紀、今から3100年前の古代中国の青銅器です。
その形や技術が驚きで、この今に目の前にしているのも驚きでした。

神社にお寺にお庭。どこもかしこも広大でした。携帯をみると14.1kmも歩いたようです。
脚には、とてもきていましたが、心満ちたといったらいいのでしょうか。これもおかげさまとか
ごちそうさまとか感謝の気持ちになるそんな日々です。







目にも口にもごちそうさん(2)

2017年06月18日 | 日記
6月15日 バーベナは、横に広がって伸びるので、鉢の下に下がってきたものを
思い切ってカットしました。それで出来たのがこれ。

ピンクパフェの盛り合わせ。ピンクパフェはこの花につけられた名前ですが、
なんだか見てるとウキウキします。



6月16日 長持ちしているペチュニアと水揚げしたアジサイなども
併せて置いてみました。


6月17日 2年ぶりに奈良へ。春日大社から東大寺大仏殿、手向山八幡宮、
三月堂、四月堂、二月堂を巡りました。

この小道はとても風情がありますが人影はまばらです。


正倉院の近くを抜けると、大仏殿の裏手に出ます。


さらに戒壇院の前を通って大通りに出る前に今日のもう一つの目的、依水園へやってきました。
以前テレビで見て、一度訪れてみたかったのです。

この庭は江戸初期に作られた前園と、明治以降に作られた後園があり、どちらにも茅葺の建物と庭と池があります。

いただいたリーフレットによると、1670年代に奈良晒しを生業とし、徳川幕府御用達商人であった
清須美道清(きよすみどうせい)が吉城川の傍らで、若草山、御蓋山(みかさやま)、高円山(たかまどやま)の
三山が見える場所に「三秀亭」という茅葺屋根の別邸を建て、庭園を作ったとのこと。

さらに、明治時代に、実業家関藤次郎により、茶の湯と詩歌の会を楽しむために作った築山式の池泉回遊式庭園が
作られました。前園と合わせて「依水園(いすいえん)」と名付けられています。

こちらが三秀亭のある前園


前園の池にはスイレンが咲き始めていました。


池の中に咲いているので、ズームで撮りました。花の美しさもありますが
これを引き立てているのは、池の水が鏡面のように美しいことにあるのだと思いました。


正門前の道は、これまで何十回も通っていましたが、その中にこんな広いお庭があることなど全く知りませんでした。
さらに驚くのは次の後園のほうにありました。 (3)へつづく


目にも口にもごちそうさん(1)

2017年06月18日 | 日記
6月13日  朝のひと時、前に並べます。


ペチュニアなど水に弱い花にホースからの飛び跳ねた水がかからないようにするために
なるべく出来る日はやっています。

この日 黒と黄色のストライプのトンボが来ていました。
7~8cmで、このトンボの眼鏡は水色ではありませんでした。


お裾分けのエリザベスメロン。まん丸で、とても美しい黄色です。


果肉もちょうど熟れていて、美味しくいただきました。


6月14日 水やり後の朝の庭。この日はここにスポットライトが当たっているように
思えました。


摘んだ花を小さな器で。



おやつの時間


和菓子工房のほんの軒先で売られている六方焼き。いつも何気にほんの数口でパパッと食べてしまいます。
中のこしあんは甘すぎずしっとりしていて皮とマッチして美味しいのです。

食べてしまって、ふっと目をやった先の袋に、創業は文政年間(1818年から1830年)とありました。
江戸時代からあるのか~200年ちかくも続けておられるのか~と感心してたら、

小豆を炊いたり、さらしたり、練ったり、生地をつけて焼いたり、手間ひまかかっているものだな~と
そんなことがふとよぎりました。そんなことを言い出したら、野菜や果物もそうで、どんなものも
ごちそうさんと、食べられることの喜びが湧くのでした。



梅雨の庭ならでは (2)

2017年06月11日 | 日記
6月8日 

四つ葉のオキザリス。一度植えたら何年も繰り返し出るので楽しみの一つです。


こんな花が咲きます。カタバミとかと同じ花形ですね。


6月11日 午前中は曇りがちでしたが、昼から陽も少し指すようになってきました。
庭に出ると、メドーセージの歌が聞こえそうです。


アナベル、緑から白に変わってきました。




ピンクパフェ これ一つでも楽しいですが


今年は賑やかな6月の庭です。



追記 ~ペチュニアは活けてもどんどん咲きます~

植木鉢のペチュニアが伸びて、花がどんどん先端のほうだけに咲くようになってきました。
そこで、切り戻しをしました。粒の緩効性の肥料もすこしやりました。

切った花も水にあまりつからないようにして活けてみました。

数日はどんどん次の蕾が大きくなって咲き、とても嬉しい花です。


こんな短く切った花も、小さな小瓶で数日は楽しめます。


頂いたスコーンを温めて、お茶の時間を楽しみました。
一緒にもらったレモンは輪切りにして、蜂蜜につけて。
ごちそうさまでした。



ただいま、こんなものにチャレンジ中~♪


梅雨ならではの、庭の色々を並べてみました。



梅雨の庭ならでは (1)

2017年06月11日 | 日記
6月4日
タチアオイは一番下の蕾から咲き始めます。


どちらも鉢で、背丈は1m足らず。去年から年越しをした2年目のものです。


6月6日
アメリカノリノキ、アナベルの蕾が開いてきました。
アメリカ東部原産のアジサイの仲間です。


ペチュニアの花は水に弱いので、できるだけ雨や水を直接かけないようにしています。


ラベンダーも乾かし気味に育てると、花の持ち具合も良いようです。




6月8日
今年は梅雨に入ってもあまり蒸し暑くもなく、ボスコベルはゆっくり長く咲いています。


上のほうで、クレマチスの蕾に気が付かない間に咲いていました。


この日のタチアオイ。



タチアオイ、小さいころ実家の近くに牛を飼っていた農家があり、その家の前の通路に
背の高いタチアオイが何本も植わっていたのを覚えていて、この花には牧歌的なイメージが
あります。

タチアオイは、「梅雨入りに咲き始め、花が終わるころ梅雨明けになる」といわれています。

2年目の今年は、去年より少し背丈も伸びて、花が咲くのも早いです。