毎年、12月の半ばになると、アンの庭でも冬の剪定や植え込みを行っています。
今年も4本の新しい苗がやってきました。冬にやってくる、根っこがむき出しの苗を「裸苗」
といいます。到着したらすぐにバケツに水を入れて根を浸けます。そして一晩、水に浸けて
吸水させてから植えつけています。
鉢に植える場合、苗の大きさにあった植木鉢を用意します。最低でも8号くらいの大きさの
ものを用意しています。。さらに根が太く、長いものは10号位の鉢を用意します。軽くて
扱いやすいので、長年プラスチック性のものを使っています。
鉢底石を敷いて、その上に園芸用土を全体の3分の1ほど入れます。そこにバラの肥料を
混ぜ込みます。その上に中高になるように土を少し被せて根を広げるように入れ、そこに
土を入れて植えこみます。
鉢の上部の5cm位下にある線を目安に土を入れます。ウォータースペースといって、
水やりをした時に土がこぼれてしまわないように、空けておきます。又、苗の継ぎ目が
土より上に出るように植えています。最後にしっかり土を抑えます。水を鉢底から流れ
出るくらいやって完了です。あとで気づいたのですが、真ん中の苗で枝の先が黒く変色
しているのがありましたので、そこはカットしました。
ここからは、育てている鉢バラの剪定です。
ハイブリットティーの最初の品種「ラ・フランス」です。花の枝をカットして、直立性なので
2分の1ほどに剪定しました。
イングリッシュローズの「アンブリッジローズ」です。これも直立性なのですが樹高が低いので
2分の1よりは長いめに剪定しています。普段はきってしまうのですが、固い花の蕾があったので、
この時点ではまだ残していました。
イングリッシュローズの「コーヴェデール」です。鉢でも大きく育っています。上から全体の
3分の1を剪定しました。
これもイングリッシュローズの「ジェームズ・ギャルウエイ」です。とても大きくなっていますので
上部の3分の1を剪定しました。
このように、育ち方によって剪定する箇所を変えています。直立性のものは、2分の1の強剪定しますが、
イングリッシュローズの半つる性のものは、上部の3分の1剪定にしたりして、性質もありますが、育ち
具合によって、切り方を変えています。、大きくしたいものは、最初の年度はあまり切らずにしたりもしています。
つるバラは、太い幹を大切にし、夏から秋にかけて伸び放題にし、先端だけを少し切って、誘引しています。
壁面に這わせている「ロココ」も枝をできるだけ、地面に対して平行になるように止め、先端を下げています。
右の写真のように、ほとんどの鉢の剪定を済ませました。
このようにして剪定を終えた直後の12月7日の様子です。
また今年は、育てていたバラのうちで、地植えにしたいものがあって、広いお庭に植えるのを
引き受けて下さる方があり、3本のバラがお引越ししました。
12月12日植え込みにお伺いした時の様子です。大きな穴を掘っていただきました。苗の間隔は
50cmほど離しました。バラの肥料と腐葉土を混ぜ込みます。その上に土を被せて、直接肥料に
根があたらないようにして植えつけました。
地植えでも 苗の継ぎ目は土より上にして植えこみました。最後に水をたっぷりやって完了です。
お家の方にも、お友達にも手伝ってもらって、記念植樹になりました。
さて今年の冬は、アンの庭でツツジが長年植わっていたスペースに、バラを地植えすることにしました。
ツツジは、バラ3本とともに、広いお庭に植えていただくことができて、とても感謝しています。
地植えしたバラ。前から
「アンブリッジローズ」、「ア・シュロプシャー・ラド」、「ジェームズ・ギャルウエイ」
です。
12月23日 今朝の様子です。
新しく来た苗、貰われて行った苗、元気に冬越しをして、来春それぞれの場所で笑顔を見せて
咲いてくれることを願い、今年を振り返り、来年を想う冬至過ぎです。