舞台裏

2012年06月16日 | 日記
       

昨日見た天気予報では、ここしばらくは雨ということだったので、あれから
壁の内側にうなだれて咲いていた3輪を、カットして部屋で楽しむことにしました。

このアジサイの花びらの数は4枚だとばかり思っていたのに、
今朝、見ていると、5枚のものもあるではありませんか・・・・・・
 

4枚と5枚、半分ずつくらいあります。
 

花瓶を回すと別の景色です。これは・・・・・花の舞台裏。一本だけにしてみました。
          

大きな茎に支えられ、5本に分かれ、傘の骨のようですが、複雑になります。
   
 

枝分かれしている先に、花が付いています。数えてみると、
枝分かれは、5本→3本→2本→花2つか3つ付きます。その根元に
よく見ると何か小さな玉のようなものが、あちらこちらの見られます。

  

これこそ!本当の花の蕾です。

咲いているものはないな~と思っていると・・・ありました!
 

なんと小さな花なんでしょう。5枚の花弁で、花径は7ミリ、花のわりには
大きく飛び出たおしべが8本もあり、写真ではわかりませんが、虫めがねで見ると
先は三つに割れた黄色いめしべらしいものがあります。

これが、アジサイの本当の花で、調べると「真花」と呼ぶようです。
おしべ、めしべがあるので、こちらが、両性花。

ピンク色の大きな花びらは実は、ガクで、「装飾花」とよびます。
その装飾花の中心にも、玉のようなものがあり、それも花ですが、
こちらは、咲かぬ間に終わることがほとんどで、実を結ばない花のようです。

もう一つ、気づいたことは、4枚の装飾花の中心の花の蕾の切れ込みは
4つであり、5枚の装飾花の中心の蕾は5つありました。


花を元に戻して、全体に目を向けます。


葉っぱがきれいです!この切れ込みを絵に描こうとしても、なかなかうまく描けません。
微妙な角度がついているのです。
 


そして、葉のつき方は、茎の一か所から、2枚が180度に開いて付き、
次の葉は、90度回転して付くのです。ここでは、4枚しかなく、見えているのは
3枚だけですが、花の向こうにもう一枚あります。

これは外で撮ったものです。2枚づつ、真上からみたら、十字に見えるような
葉のつき方です。
         


アジサイのこんなとこ、あんなとこ。外では気づかなかった花のしくみ。
それにしても、目にも楽しい、とても美しい、驚きの自然のデザイン。

思いがけない、わくわくする舞台裏を見た気持ちになりました。