一面のハス群生地と水生植物公園みずの森

2014年08月05日 | 植物園
8月4日 曇り 29度

琵琶湖の湖南、草津にある「水生植物公園みずの森」を訪ねて

入口を入ると、すぐ目にはいる可愛らしいスイレン。フラワーマップによると
「碗蓮」(わんれん)と呼ばれるミニタイプの睡蓮。咲きたてできれいです。



花も葉も小ぶりです。光沢があり、切れ目があります。鉢と鉢の間にある赤や黄緑の
シソのような植物は「コリウス」です。


このあたりには、フロックスやオミナエシ、ひまわり、タイタンビカス(ハイビスカス)など
夏の草花もいろいろあります。
 

 

 

こんなものも。「へびうり」「ふうせんかずら」
 

こちらは、ハス。広々としたエントランスに沢山置かれています。
 



奥に進むといくつかの池があって、そこにはいろいろなハスや睡蓮が種類別に
配置されているようです。






一旦、奥のゲートから、再入場券をもらって湖側に出ます。そこにはこんな風景が広がっていました。
視界の左から右のほうへ4分割で撮ってみました。
  
 

湖面いっぱいに蓮が広がり、花が咲いています。はるか遠くまで続くハスの群生地を見たのは初めてです。


花の美しさは格別です。


ハスは、古語では「はちす」。 花が終わった後、中の花托(かたく)の形を蜂の巣に
見立てたところから。蓮の実と種です。



  


ここの花の品種名はなく、烏丸半島に咲くので烏丸産とのこと。(水生植物園のサイトから)


ハスの特徴は、花が水面から高く咲く。葉も水上にあり、水をはじく撥水性があり、光沢がなく、
大きい円形で切れ込みがない。根は、細い地下茎が伸び、秋に太くなってレンコンとなる。

スイレンの特徴は、水面に浮かぶように咲く。熱帯スイレンは水上で咲く。花托ができない。
葉に撥水性はなく。つやがある。水面に浮いていて、切れ込みがある。根は、さまざまだが
耐寒性スイレンは、ワサビのように太い。熱帯スイレンは、球根の形をしている。
(水生植物園のサイトから要約、抜粋しました。)



また園内に戻り、中央の温室「ロータス館」へ。ここでは、ハスやスイレンの生態や植物史などを
知ることが出来ます。



スイレンは古代エジプト・ハスは古代インド。生命の誕生や再生・豊作を象徴する神聖な花。≫

古代エジプトで「ロータス」文様として使われているのは、白と青のスイレン。
青のスイレン(昼咲きスイレン)朝に開花し、夜に閉じる。また花の形が放射状に
なることから太陽を象徴する花とみなされていた。

白のスイレン(夜咲きスイレン)夜に開花し、朝に閉じる。

ナイル川に生えていたスイレンは、青花・昼咲きのカエルレア ( Nymphaea caerulea ) と
白花・夜咲きのロツス ( N. lotus )であるといわれています。

エジプト・タイ・バングラデシュ・デンマークの国花は、スイレン。

スイレンの漢字に「睡蓮」をあてるのは、午前10時頃に咲いて、夜に閉じることから。

日本の自生種は、「ヒツジクサ」と呼ばれる白い花。午後、未(み・ひつじ)の刻
(午後1~3時)に咲くことから。


ハスは、インド原産で、インド・スリランカ・ベトナムの国花。

日本に蓮が伝来したのは、仏教伝来のころ。東大寺の大仏様も蓮華の上に。
その蓮華台座の高さは、3.04~3.05mもあるそうです。









この世の極楽に集う真夏の一日。感謝をこめて。