今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

定額山 善光寺(長野県長野市元善町)

2013年06月21日 | 神社・仏閣
善光寺の歴史
善光寺は、1400年の歴史を持つ、本尊は「一光三尊阿弥陀如来」で、インド・朝鮮半島百済を経て、欽明天皇13年(552年)に日本に渡り、本田善光が信州の地に安置した。
本田善光が開山のお寺であることから、「善光さんのお寺(善光寺)」と呼ぶようになった。


三門(重要文化財)
寛延3年(1750年)に建立された二層入母屋造りの門。
屋根は大正年間の葺き替え時に檜皮葺きとなったが、平成大修理において、建立当時と同じサワラの板を用いた栩葺きに復原された。
楼上には輪王寺宮筆の「善光寺」と書かれた額が掲げられている。これは通称「鳩字の額」と呼ばれており、3文字の中に鳩が5羽隠されている。
更に「善」の一字が牛の顔に見えると言われ、「牛に引かれて善光寺参り」の信仰を如実に物語っている。



本堂(国宝)
本堂は創建以来十数回もの火災に遭ったが、そのたびに善光寺を慕う全国の信徒によって復興されてきた。
現在の本堂は宝永4年(1707年)の再建で、江戸時代中期を代表する仏教建築として国宝に指定されている。
間口約24m、奥行き約54m、高さ約26mという国内有数の木造建築で、T字型の棟の形が鐘を叩く撞木(しゅもく)に似ていることから「撞木造り」と呼ばれている。
屋根は総檜皮(ひわだ)葺き。
本堂内陣(畳敷きの間)とお戒壇巡りには内陣券500円(含史料館)が必要になる。
仏像を近くで鑑賞(お参り)できるということはとても大切なことで仏像好きな私にとって遙拝するよりははるかに価値があると思っている。



最奥の瑠璃壇には、御本尊・一光三尊阿弥陀如来様をお祀りしている。
善光寺のご本尊は三国伝来の「日本最古の御仏」といわれている。
善光寺縁起によると、善光寺如来は日本に渡って約100年後、信州長野に運ばれて10年ほどが立つ頃に自身のお告げにより、お隠れになったとされている。
それ以降、善光寺本堂奥の厨子の中に安置されている。
善光寺のご本尊は絶対秘仏であり、現在に至るまで参拝者ばかりでなく、善光寺の僧侶でさえ見たことがないといわれている。

経堂(重要文化財)
宝暦9年(1759年)に建立された宝形造りのお堂。内部中央には八角の輪蔵があり、その中には仏教経典を網羅した『一切経』が収められている。
輪蔵に付属している腕木を押し回すことでこの『一切経』を全て読んだことと同じ功徳が得られるといわれている。また、経蔵内には輪蔵を考案した傅大士、並びに伝教・慈覚の両大師像が祀られている。






鐘楼・梵鐘(重要美術品)
嘉永6年(1853年)に再建された檜皮葺の建物で、南無阿弥陀仏の六字にちなんで6本の柱で建てられている。
梵鐘は寛文7年(1667年)鋳造の名鐘であり、重要美術品に指定されている。
毎日午前10時から午後4時の毎正時に時を知らせる鐘として、更に長野オリンピックの開会を告げた鐘として親しまれている。






善光寺近隣にある有料駐車場だが屋外にあるのにもかかわらず、入口ゲートに枠があり2m以上の高さのある車は駐車できない。
渋滞していてやっと入口にたどり着いた瞬間駐車できないことがわかり後続の車には大変を迷惑をかけてしまった。
周辺に運良く東山魁夷の美術館があり駐車もできたので入館後、大急ぎで善光寺を参拝することになった。今回、写真の枚数が少ない理由でもある。

撮影:平成25年5月10日
コメント (2)
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