小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

インフルエンザが流行して欠席が続出。そんなときこそ…

2011-02-04 18:01:15 | 学級生活の攻略法

季節の変わり目です。

子どもたちも体調を崩しやすい時期ですね。

インフルエンザは相変わらず怖いですし,そうでなくても風邪をひいてしまう子が増えています。

こんな状況だからこそ,クラス全員がそろって過ごせる日があると,それだけでその日に幸せを感じますね。

普段は当たり前に思っていることですが,やっぱり子どもがいてこその学校・学級です。

「よく元気に学校に来れたね!それだけでえらいよ!」

なんて,先生も感極まっちゃったりして。

さて

ゆきさんも,残念ながら風邪をひいて2日間学校を欠席してしまいました。

ゆきさんは,少しおとなしい子ではありますが,学校が大好きで,お友だちも多い子です。

欠席していた2日間は,風邪の症状に苦しんだだけでなく,学校をお休みしなくてはいけなかったことで,相当落ち込んだことでしょう。

そして,ようやく体調が回復し,学校に戻ってきました。

やっぱり,友だちにまた会えたことがとてもうれしそうですし,クラスのみんなも明るく迎えてくれました。

「ゆきさん,具合どうだった?」

「すごくきつかったよ。熱も出たし,食欲もなくて。でもね,薬を飲んだら治ったよ。」

このようにして,つらい風邪を治して,晴れて復活できた子には,よくがんばったねというメッセージを伝えたいものです。

風邪で落ち込んでしまった気持ちを,より元気づけてあげたい。

そんなときに,いいお話があります。

風邪は薬が治しているんじゃない。自分の体が治しているんだよ。

ということを教えてあげましょう。

子どもたち(に限りませんが)は,風邪をひいたときなどは,「病院の先生が治してくれた」「薬が治してくれた」などというイメージを持ちますよね。

病んだ自分の体を,他の何かの力が治してくれたと。

もちろん,そういう面もあります。

でも,ここでは,少しおおげさかもしれませんが,子どもを元気付けるために,「そうじゃないんだよ」という話をしてあげましょう。

「ゆきさん。実はね,この世の中には,まだ風邪を治す薬っていうのは一つもないんだよ。」

「えっ,でもたくさん薬飲んだよ…」

「うん。風邪の症状を抑えたり,もっとひどくならないように予防する薬はたくさんあるんだよ。それに,体のばい菌をやっつける薬もある。でもね,病気になった体を治してくれる薬っていうのは,ないんだ。」

「へぇ…,じゃあ,私の風邪が治ったのは…」

「そう。それは,まぎれもなく,ゆきさんの体が,一生懸命がんばって,自分で治したんだよ。」

友だちは「ゆきちゃん,すごい!」と言ってくれるかもしれませんね。

「すごいよねぇ。人間の体は,自分の体の病気を自分で治す力をもっている。これはとてもすごい力だよね。どんな薬にもできないことだから。」

一度は風邪をひいてテンションが下がってしまったゆきさんも,それをきっかけにして自分の,自分の体の立派な力を見直すことができればいいですね。

    24