奇妙な現象が起こっています。
インフルエンザが猛威をふるったこの冬。
1~2週ほど前になるでしょうか。
私の勤める学校の近隣の学校でも,学級閉鎖や学年閉鎖が起きたという情報を耳にしました。
学校だけでなく,幼稚園や保育園もあったようです。
そんな中,なぜか本校だけは免れました。
インフルエンザの子もいなくはなかったのですが,それほど流行することなく,ホットしたところでした。
そしていよいよ欠席の子も少なくなってきて,新聞などでも学級閉鎖等の情報を見なくなってきたころに…
本日
本校でも学級閉鎖が出てしまいました。
あるクラスで,子どもの3分の2が急な欠席。
多くはインフルエンザ。
今朝の職員朝会で,先生たちみんな「えっ」と,目を丸くしました。
今ごろ??
なんでうちの学校だけ遅れてやってくるの??
私もあまり経験が少ないのですが,こんなインフルエンザの流行のしかたってあるんでしょうか・・・
とにかく,この奇妙な現象にいよいよ本校も本気で用心しなくてはなりません。
1学級のみで終わるか,
他の学級までくるか。
危険が広がる可能性はかなり大だとは思いますが・・・・
しかし,思います。
インフルエンザが爆発的に流行してしまったクラスでは
「先生はきちんと予防の指導をしたのか」
という目が向けられることもあるのではないかと。
流行りの疾病には,予防のための指導を,やっぱり繰り返しする!
もちろん子どもの健康を守るためですが,今回の視点として「担任としての責任を果たす」という部分です。
もちろん担任の先生の指導だけで完全に予防することはできません。
子どもはどこで,どんな風にしてインフルエンザをもらってくるかは分かりません。
でも,少なくとも先生が監督下にある生活時間だけは,先生が責任をもってインフルエンザにかからせないように,責任もって指導を届ける必要性を,改めて感じさせられます。
「手洗いうがいを必ず」
「休み時間には窓を開けて換気を」
「登校したら必ず消毒液を」
「しっかりと栄養と休養をとって」
子どもたちには耳にタコができるほどの名文句で,もう飽き飽きしているかもしれません。
ここで大事なのは,それでも先生は言い続けることです。
もしクラスでインフルエンザが流行してしまった場合,
→担任の先生は,手洗いうがいを言っていた
→担任の先生は,手洗いうがいを言っていなかった
では,ずいぶんと違います。
手洗いうがいの指導をしたのち,本当に子どもがきちんとそれをするのが一番いいのですが,とりあえずそれは次のステップです。
まずは,先生がきちんと指導をしたかということ。
健康指導や安全指導については,子どもだけでなく先生さえもマンネリ化してしまって意識が低くなっているものも少なくないと思います。
いざ,非常事態が起きてしまってから,先生の当たり前としての責任を再確認させられます。