どんな管理職が学校にいるかはとても重要ですね。
明るい職場になるのも,落ち着いた職場になるのも,仕事のしやすい職場になるのも,管理職の力が大きく影響します。
逆に,管理職の力がなければ,その反対の職場にだってなりえます。
企業では社長が組織をつくり,経営を司るのと同じように,学校では校長がそれをします。
そして,教頭・副校長がその下で組織をまとめ動かすサポートをし,いわゆる職員室のリーダー的存在になります。
学校では,往々にして管理職と教諭が対立する場面もあり,私も幾度と見てきました。
もちろん気持ちのいいものではありません。
大人が,仕事の上での本気の意見の対立をしているわけだから,いい悪いを一概に言うことはできないのかもしれませんが,できるなら避けたい光景です。
(幸い?)子どもの授業に影響するまでの激しいものは見たことはありませんが,そんなことが起きている現場もあるということを耳にすることもあります。
言うまでもなく,私たちと管理職の先生の関係って大事ですね。
職場全体の利益のためにも大事ですし,それは学校,子どもたちのためにつながります。
もう一つ,実際のところ,自分の立場を守るためにも必要です。
一教諭という立場を守る,守ってもらうために,管理職の力を借りることは大事なことと言えるでしょう。
同時に,管理職も教諭も人ですから,双方のいい人間関係を築くことは,同じ職場の仲間としてうれしいことです。
さて,学校という場においては,管理職は学級・授業から離れ,教諭はそこに張り付いているわけですから,同じステージで仕事をしているとは言えません。
だから,お互いに距離ができがちで,意見もすれ違いやすくなります。
そこを解消しつつ,管理職とのいい関係を築くための一つの方法として
管理職に学級の授業をしてもらう!
というのはいかがでしょうか。
ほんの一時間,二時間程度の授業です。
こんなことは教育課程上も一切計画はなされておらず,完全に担任と,それを引き受けてくれる管理職との裁量になるわけですが,実現すればなかなかおもしろいものです。
管理職に授業をしてもらえると,
◎久しぶりに授業をできる場をもらえて,管理職はうれしくなり,張り切って授業をする。(・・・いい管理職の先生は)
◎学級の子どもたちにとっても,新鮮で,ベテラン先生のいい授業が受けられる。
◎担任は,一時間参観する側に回り,少し休める(笑)
◎学級の子どもを接点にして,担任と管理職との距離がぐっと縮まる。
といういいことがあります。
もちろん,担任からの事前のお願いと,スケジュールの調整,そして授業内容の検討が必要になってきますが,いい管理職の先生なら返事一つで引き受けてくれることでしょう。
飛び入りでできる授業だから,道徳や学活などがやりやすいでしょうね。
または,その管理職の先生の専門分野があれば,ぜひその教科をお願いするといいでしょう。
こういったことを,謙虚にお願いしてくる部下に,上司もいい印象を受けるはずですし,それが双方の関係をよくすることにつながります。
それが一番の目的です。
授業を引き受けてくれない管理職だった場合は,かなり残念ですが,それでもそういったことをお願いにきてくれた教諭のことは,よく思ってくれることでしょう。