給食後の昼休みは子どもたちにとっては待ちに待った時間ですが,先生たちにとってはそれぞれのようですね。
ここぞとばかりにたまっていた仕事をする先生。
この時間に子どもたちの宿題をみることを習慣にしている先生。
職員室でゆっくりコーヒーを飲みながら仲間とおしゃべりする先生。
教室の教卓に顔をうずめてお昼寝する先生。
クラスの子たちとめいっぱい遊ぶ先生。 などなど。
もちろん昼休みは「休息」ですので,どんなふうに過ごそうが先生の勝手ですが,この時間にもお仕事に追われる先生も少なくないので,大変です。
あ,そういえば以前の学校に,校内禁煙だからって,わざわざ車で近くの公園まで行ってタバコを吸っている先生もいました(笑)
タバコを吸わない私にとっては理解不可能な行動で,「そんなことする必要があるんですか!なんか時間がもったいない…」って,いつもつっこんでましたが,その先生いわく「何より大切な時間」だそうです。
さて
私は昼休みによく子どもたちと遊びます。
昨年は1年生担任だったので,遊びがぐっとお子ちゃまレベルになってしまい,ちょっと慣れない感じが一年間抜けませんでしたが,今年は5年生。
サッカーやドッジボール,思い切りできるレベルに戻って満足しています。
子どももよく「先生,~して遊びましょう!」って誘ってくれるからうれしいです。
先生が,子どもの遊びに加わるときは
「先生がリーダーになって遊ぶ」と「子どもがリーダーになって先生は一参加者になる」を使い分ける!
ようにしています。
これ,どっちのスタイルも子どもたちは喜ぶんです。
「先生がリーダーになる」ときもあっていいですね。
先生が遊びを決めたり,先生がルールを決めたり,その遊び自体を先生が仕切ります。
当然,その遊びの中でも先生が一番声を上げて,一番活躍します。
いわゆる「ガキ大将」的な存在とでもいいましょうか。
子どもたちは一見こんなときまで先生にリーダーシップをとられて不服に感じるかと思いきや,とても楽しく,うれしそうにしてくれます。
こんな場面に生き生きする大人を身近に感じるでしょうし,ガキ大将には一種の憧れをもつものです。
先生はここで築いた立場を,学級経営に生かすことだってできます。
もう一つは「先生は一参加者になる」という方です。
基本,こちらのスタイルが多い方がいいでしょうね。
遊びは何より子どもの文化です。
主役は子どもに任せて,先生はそれを乱さない程度に参加します。
「先生が遠慮している」と思われては,子どもにとってもつまらなくなるので,それを悟られないようにうまく演じながら,笑顔で遊びに参加します。
生き生きとした子どもたち本来の姿が出るのを見れば,先生もうれしくなります。
同時に,昼休みちょっと疲れちゃってるときなんかも,こんなふうな遊び方のほうが先生も助かります(笑)
どちらにしろ,先生と一緒に遊べるって,子どもたちにとってはとてもうれしいことです。
自分たちの文化,好きなものを先生が共有してくれる。
そんな時間を先生自身も楽しみたいものです。