「さようなら!よいお年を!」
お決まりのあいさつをして,子どもたちは駆け足で教室をとびだし,うれしいうれしい冬休みへと突入していきました。
終業式の日に,子どもたちを手放すこの瞬間って,言っては何ですが,ものすごい解放感ですね。
一年の中でもとってもうれしい瞬間の一つです。
(こんなこと言っては頼りないですが,でも本当のことだもん。。。笑)
さて
終業式を終え,午後に学校では校内監査をしました。
要録や健康診断表をチェックし合う中で,話題に上がったのが学級会計。
クラスの教育活動に必要な支出が記載されているものです。
ザラ紙 1〆 1800円
厚紙 1〆 1500円
タコ糸 1個 80円
マッキーペン 10本 700円
クラス記念写真 35枚 1700円
クラスTシャツ 35枚 40000円
とか
算数ドリル 350円×35人
国語テスト 230円×35人
家庭科ワーク 420円×35人
図工木版画セット 120円×35人
理科電磁石ロボセット 520円×35人
などなど
何にどれだけお金をかけるかは担任の先生や,学年主任の判断によるものがほとんどで,おうちの保護者はそれに従ってお金を納めることになります。
この監査では,
「会計が適正に処理されているか」
ということをチェックするものであって
「無駄な出費がないか」
をチェックするものではありません。
だから,そこを指摘する人はこの場では誰ものいないのですが,各クラスの学級会計に目を通しながら,やはり思わされます。
未曾有の不景気。当たり前と思っていた支出すらもう一度見直す!
家庭の家計を苦しめることのないように。
「これがあれば便利。助かる。」
という発想から多くの教材や備品を購入しているのですが
「本当にこれがないとだめか?」
という発想ももつようにしたいです。
言わば学級会計も事業仕分けです。
もしかしたら担任が仕分けするよりも先に,直接保護者の方からの声があるかもしれません。
「先生,これが本当に必要ですか?」
そのとき
「はぁ,これは例年必ず購入しているものですから」
と即答するのではなく
(なくす方向で考えられないか)
を考えてみましょう。
それを当たり前に購入していたころとは時代が違います。
景気が違います。
家庭の財力が違います。
学校の先生は経済に疎くなってしまいがちですが,そんな感覚を養っていきたいものです。
ちなみに,例に挙げた上の支出中で
「クラスTシャツ」
なんていうのは,まっさきにこのご時世では仕分けの対象になるべきものかもしれませんね。