本校に新規採用の先生がやってきました。
若々しく、元気あふれる男の子・・・ といっては失礼ですね。
元気あふれる先生です。
職員室にこういう先生が加わると、全体の雰囲気が若返り、リフレッシュされるような感じがしていいですね。
新採らしく、新任のあいさつや、たまにする校内放送なんかもかみかみで、緊張しっぱなしで、初々しいです。
臆せず、若者らしく張り切ってやっていってほしいと思います。
さて
新採だからといって、猶予はありません。
4月からいきなり学級担任です。
この先生も30人の元気っ子たちを受け持っています。
教師人生がスタートして約1カ月。
さっそくいろんな問題に直面しているようです。
歓迎会の席で
「ある子を座らせると、すぐに別の子が立ち歩いてしまって・・・」
と悩んでいました。
うんうん、分かる分かる。
教師なりたてのころの自分と重ねる思いで聞いていました。
クラスに課題が山積していました。
一つ解決するために、山ほどの時間を使い、ない知恵を絞り、先輩に相談に回っていました。
そしてやっとのことで解決したかと思うと、保護者から電話があり、
「・・・・・ってうちの子が言ってるんですけど、どうなってるんですか!?」
なんて次の新しい課題がどんとのしかかる。
思い出せば、そんな昔のことのようにも思えません。
この新採くんも、まったく今そんな状況なんでしょう。
「そんなときは、このブログを見なさい!」
なんて恥ずかしくて言えませんが、もしアドバイスをするとすれば
若いうちの苦労は買ってでもしなさい!
と伝えたいですね。
なんの解決にもなっていなくて、無責任なアドバイスですが。(笑)
でも、若い時代を過ぎてみると、本当にそう思います。
若いうちにどれだけ苦労をしたか、その苦労にどれだけ対処してきてきたか。
まぎれもなく、それが自分を大きくしていきます。
学校の先生としても
・どれだけ子供に悩まされたか
・どれだけ保護者に苦情を言われたか
・どれだけ授業がうまくいかなかった
・どれだけ先輩の先生に叱られたか
これが、キャリアとなります。
もちろんその苦労の真っただ中にいるときは、苦しくて、早く抜け出したくて、お金を出してでも解決してほしくなるぐらいです。
「今、自分が成長できているんだ」
なんて前向きな考え方ができる人はそういないかもしれません。
が、無我夢中でがんばっているうちに、自然と自分に自信がもてるようになる。
だって、以前に大きな問題と立ち向かった経験があるから。
そういう感じです。
この新採くんは、疲れ果てて、夜遅く一人暮らしのおうちに帰る前に、立ち寄ったコンビニの駐車場で眠ってしまうそうです。
そんなエピソードが、10年後には、笑いながら後輩に語れるものになるでしょう。
私たち、周りの先輩ができるだけ支えてあげながら、見守っていきたいと思います。