情報が溢れる時代です。
私のような無名な一教員でも,自分の小さな実践をインターネットにのせて多くの人の目に触れるようにすることだってできます。
学校の先生であれば,授業のネタで困ったときに,インターネットを検索してそこから素材やヒントを見つけ出したことは,きっと多々あることでしょう。
論文を書くときに参考にできる先行研究を検索したこともあるでしょう。
もちろん著作権には注意しながら。
昔はできなかった便利なことができるようになり,学校の先生の仕事の仕方も,スタイルも変わってきたはずです。
きっと,これからはもっといろんな情報が身近になり,手軽に活用できるようになるのではないでしょうか。
情報量が増え,それを利用できる端末も増え。
言うまでもなく,そこには光も影もありますが,うまく光の部分が大きくなるように,利用していきたいものです。
そして
溢れる情報を組み合わせて,自分のオンリーワンをつくる!
そこを目標とします。
例えば学習指導。
優れた先行実践がインターネットに紹介してあります。
まずはそれをそっくり追試してみる。
そしたら
「なるほど,さすが,うまくいった」
と思えるものがある。
その時点で,一つ手に入れたものがあると言えますね。
しかし,そこで終わってはいけない。
同じ指導に関して,まだ他の実践があるかもしれないから,探してみる。
そして見つかれば,それも実践してみる。
そしたら
「おぉ,これもなかなかだ。」
と思える部分がある。
その時点で,また一つ手に入れたものが増えます。
そしてさらに,
その先生はその時点で,その学習指導に関する二つの異なる実践を学び,追試した唯一の(唯一ではないかもしれないけど,数少ない)先生になっています。
これは情報化社会の恩恵です。
光の部分をうまく利用できたからこそです。
次が大事で,
「じゃあ,自分として一番いい指導の仕方をどう作り上げるか」
ということに意識を向けることです。
子どもにもよく指導します。
情報を受け取るのみでなく,それを解釈し,最後は自分で発信することが大事だと。
先生の仕事もそうでしょう。
いい仕事をすることは,自分をいい仕事人として磨きをかけることです。
情報が身近に溢れる時代においても,手軽にそれらを利用するだけで満足せずに,そこから自分で一汗かくことを忘れたくありません。