夏休み前の三連休って,いい気分です。
なんとか通知表も休み前に仕上げたので,それもあって。
…金曜日の退庁時,駐車場ではち合わせた先生は手荷物がいっぱいでした。
二泊三日の旅行に行くくらい(笑)
「先生,通知表終わった?」
と尋ねられたので
「なんとか」
「いいなぁ~ 私今からよ」
「1年生(の担任だったので)って,評価も難しいですよね」
「まだまだその段階にも行ってないのよ!はぁ気が重い」
「はははっ,一足先にゆっくりさせてもらいます」
「いいなぁ~」
なんて話をしていました。
みなさんはいかがでしょうか。
さて
夏休みに入ってしまえば,40日間子どもを手放すことになります。
「手放す」なんて表現は横着な感じもしますが,学級担任として,40日もクラスを空ける唯一のこのときは,正直そんな気分です。
「家庭に返す」かな。
こうして夏休みに入ってしまう前に,子どもたちには伝えておきたいことがいくつかあります。
主には
・学習のこと
そして
・安全のこと
です。
今回はまず「学習のこと」について
40日間を計画的に学習を進められる感心な子たち(もしくは「勉強しなさい!」を言ってくれる親がいてくれる子たち)はいいですが,中にはこの40日をまったく無計画に過ごしてしまう子たちもいます。
もちろん宿題なんて後回し。
きっとこんな子たちって,「残っている宿題の量」と「残っている夏休みの時間」を相対的に比べて,「今どれくらいしゃなきゃ」とか「いつまでにあれをしなきゃ」っていう見通しを立てられないんでしょうね。
小学生の子ならそれも仕方ない気もします。
夏休みの解放感は,宿題を済ませていないプレッシャーさえはねのけてしまって,気持ちが大きくなるものです。(笑)
9月の始業式を想像すれば,冷や汗をかくのは分かっているのですが,「一切想像しない!」というストレス回避の方法も子どもたちは心得ています。(笑)
さあ,こんなかわいい子たちを手放す前に,先生がそばにいて言葉をかけてあげられる今のうちに,伝えるべきを伝えておきましょう。
心配そうな子たちはもう分かっているはずです。
今のうちに個別に呼び出して
夏休みの宿題,いつ何をするをはっきりさせておく!
ようにしましょう。
こんな子たちには「夏休みこそ,自立して,しっかりと・・・!」なんて精神論は効きません。
夏休みの誘惑は手強すぎますから。
それより,具体的な指示,というか命令が必要です。
「けんたくん,夏休みの課題帳をもっておいで。夏休みの宿題,いつ何をするかを,このカレンダーに先生と書き込んでみよう」
そう言って,二人で相談しながら全部の宿題のスケジュールを立てます。
これで,少しけんたくんにも見通しが立ちます。
夏休みの宿題ってたくさんありますが,40日で分割すれば,1日分ってたいした量ではなく,けんたくんでも十分にできるんだということを気付かせます。
さらに
「その日する予定にしていた宿題ができたら,カレンダーのその日のところに,好きな印をつけていいよ」
これで,さらにもう少しのやる気が高まります。
最後に
「2回の出校日の日に,カレンダーももっておいで。印の数を先生が見ます。印がたくさんついてたらうれしいね。印がついていなかったときは,先生こわいですよ。夏休みなくしちゃうかもよ」
ぐらい釘を刺しておきます。
この個別指導が必要だと思います。
もちろん学級全体にも「計画的に学習を進めるように」という話は強調してするんですが,夏休みに入ってしまえば学級も解散し,子どもたちはみんな「個別」になってしまいます。
学級みんなで取り組んでいく雰囲気がなくなってしまうのは,頼りない子にとっては痛いことです。
だから事前に個別指導。
学級の話でなく,「先生ときみとの話だ。」
ラスト一週間,必要そうな子たちをちょこちょこ呼び出そうと思います。