夏休み最後の日。
明日から始まる怒涛の日々(おおげさ?)への覚悟を決めないといけませんねぇ。
私としては6年生の学級,学年経営。
それに秋の大きな学校行事の連続。
そしてなにより研究公開。
これらが主な仕事です。
がんばります。
さて
研究授業のことをしばらく考えてきました。
研究授業というと,絶対に「いい授業」をしなくちゃいけないというのが授業者の心理にあります。
この「いい授業」の定義が問題ですが,「つっこみどころがないくらい完璧な授業」という意味の「いい授業」で,必ずしもある必要はないということです。
大事なのはその研究授業の「ねらい」です。
研究授業は,主に「提案する」授業,「検証する」授業,「総括する」授業の,ねらいを明確に!
大きく3つの種類に分けます。
1.提案授業
→研究のスタートの段階です。「こういう指導法を試みます」という提案をします。
この場合,「提案」ですから,何か新しいことへの挑戦です。見る人によってはそこに問題を感じる人がいるかもしれませんが,それもおおいに結構。よくも悪くも話題をつくれる提案がおもしろいということです。
2.検証授業
→研究の中間段階です。進めてきた研究の成果を検証します。
この場合,「授業という場を利用して」研究の良し悪しをはかるものですから,おおげさに言えば成功も失敗もありえます。失敗の場面が見られたとしても,それも結構なこと。研究としてはそういうこともありえます。
3.総括授業
→研究の最終段階。研究で生まれた成果がよく現れる授業をします。
これは,いわゆる「いい授業」であってほしい授業。この授業がいいということは,ここまで進めてきた研究がいいとういことにつながります。
以上です。
まずは,研究授業には上の3つの種類があることを認識することからです。
そして,自分が実施する授業はどれに当てはまるのかを明確にすること。
それは,授業者の自分だけでなく,参観するメンバーにも認識してもらわなくては,研究として実りが少なくなります。
研究授業がすべて「総括授業」なのではありません。
提案や検証の目的で行われる,つっこみどころの多い授業もあるわけで,それは研究の推進という大きなねらいのもと,必要なものなんです。