小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

今のうちにしとけば楽ですよ

2011-11-03 07:47:20 | 教師の仕事術の攻略法

11月に入り,秋の大きな行事も1つずつ終わり,雰囲気としては落ち着いた学校生活へと向かう時期です。

(ただ本当に落ち着けるのかは微妙ですが 笑)

ふとカレンダーを見てみると,2学期もうっすらと先が見通せるようになってきて,この1年自体もゴールを考えだすような時期になっていることに気付きます。

1年はあと5カ月。

この5カ月を「あと5カ月もあるのか…」と嘆く人もいれば,「5カ月しかないのか!」と焦る人もいることでしょう。

さて

学期末,にはまだ早いですが,そこで待ち構えている多くのお仕事のために,今のうちからできる準備をしておきたいと思います。

一番は通知表。

学習成績をきちんとつけていくのは当然ですが,学期末に頭を悩ませるのが「所見」です。

子どもの活躍や成長,課題を文章で表記するあの部分です。

学期末になり,「今学期この子はどうだったっけ…」と振り返るわけですが,正直,書きたいことがパッと浮かぶ子もいれば,残念ながらなかなか浮かばない子もいるんですよね・・・

このときは,「担任としてごめんなさい」って気分ですが,毎回頭を悩ませるところです。

そして,あまり目をひかないあいまいな所見になってしまうという結果に。

それでは子どもにもその保護者にも申し訳ないので,対策をしなくては。

今のうちからできること。

小さいことでも,目に留まった子どもの姿を具体的にメモしておく!

どんな子でも,1学期間という長い期間の中では,先生にほめられるような姿がいくつかは出てくるものです。

それを,目に留まったその場でメモをとるようにしておくといいですね。

一番効率がいいのは,仕事用のパソコンに,いつも子どもの名簿を開いておいて,瞬時に入力できるようにしておく形です。

2時間目にいいことがあれば,そのあとの10分休み時間に入るときに,サッと入力します。

1人分なら1分で済みます。

書く内容としては,できるだけ「具体的に」がいいですね。

記憶が新鮮なうちに書くわけですから,それができます。

よく言われるのは,通知表の所見は具体的な子どもの姿で,ということです。

(書き方は担任の好みもあるとは思いますが…)

▲毎日笑顔で,多くの友だちと交流し,生き生きと過ごす姿が印象的です。少しずつ学習面全般に対する意欲も高くなり…

◎休み時間に一人でいた友だちに声をかけてくれて,その子はとても喜んでいました。算数で,平行四辺形の面積も求めるとき,おもしろいアイディアを分かりやすく説明でき…

といった具合でしょうか。

▲の文章より,◎の文章の方が子どもにも保護者にも,その場面がありありと思い浮かんできそうで,将来読み返したときもそのころのことを思い出すことができそうで,喜ばれる文章でしょう。

こういった所見は,長い時間がたってから思い出して書こうとしても難しいです。

その場でメモし,新鮮さを失わないようにしておくといいですね。

そして,学期末,いよいよ通知表を記入するとなった時に,そのメモを読み返せばスラスラと所見が書けるという状態になっていると,かなり楽です。


研究授業が終わり,その後の授業研究会で

2011-11-01 21:49:07 | 教師力UPの攻略法

体育の研究授業,終わりました。

やり終えての感想。

手応えとして,もう一歩でしたねぇ

単元が10時間あるうちの8時間目だったので,ここでどんな子どもたちの姿が見られるかは,担任としてある程度想像はついていました。

そして,子どもたちはほぼその通りの姿を出してくれて,これ以上もこれ未満もなく,今の自然な姿だったと思います。

しかしそこに理想をぴったりともってくることができなかったことは,まぎれもなく私の力不足ですね。

もう一歩でした。

ほめてくださる先生もたくさんいてくださってうれしかったのですが,まだまだ修行が必要ですね。

研究授業が終わり,授業研究会がありました。

今回は教育委員会から一人,教育事務所から一人と,二名の指導者の先生方を招いていました。

その先生方が,(いかにもお役所の先生らしく)改訂となった学習指導要領の側面から授業を切ってくださったので,また新たな刺激になりました。

正直,私自身,最近は独学に近い勉強スタイルになりつつあって,そういう王道の部分が頭から抜けていた部分が大きく,その点も反省しつつ,勉強になりました。

さて,こういう授業研究会では,参観者からいろんな意見が出されるわけですが,

授業研究会では,テーマにそった意見を出すようにする!

ことが,いい研究会にするためのポイントだと思います。

ある程度の大きな研究であれば,必ずその授業のテーマや視点が掲げられているはずです。

授業者も,それに沿って「この授業ではここを見てください!」というのを重点化しているはずです。

ですので,研究会においてもそのポイントはずらさずに意見を交換したいものです。

限られた時間ですので,話題は絞って,できるだけ深く掘り下げることで研修は深まります。

司会者の腕にもよりますが,意見を出す参加者が心がけたいものです。

時に,そういったものを無視して,思いつきのようにしてあれもこれも言ってしまう人がいます。

テーマには全くないのに,「ノートの使い方がどうだ」とか,「めあての掲げ方がどうだ」とか,しまいには,「えんぴつの持たせ方の指導はどうなっているんだ」なんて。

目についたことを羅列するように指摘しているだけです。

授業の中身で気になった点として話題にしたいのは分かりますが,ここは多くの人をまきこんだ研修会で,時間も限られていて,成果と課題を明確にしたいところなんです。

そういった個人的な意見は,また別の機会に扱ってみるべきでしょう。