『白い恐怖』 2009-11-26 | 映画 映画『白い恐怖』は45年のアメリカ映画。主演はイングリッド・バーグマンとグレゴリー・ペック。どこのスクリーンで観たかは失念。記憶喪失を患ったペックの記憶=二本の白い線の謎を,精神科医であるバーグマンがペックの夢の分析を通して解き明かしてゆくというサイコスリラー。フロイトの精神分析の手法が使われている点や,シュールレアリズムの巨匠ダリの美術がペックの夢のイメージに使われている点も映画の魅力のひとつ。ストーリー展開は総じて地味だが,バーグマン出演の映画の中では彼女の美貌をもっとも堪能できる作品で,それは観ていて息を飲んでしまうくらいだ。