何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

つよっしーを信条に

2015-05-13 12:28:59 | ひとりごと
「破局に終わらせない知恵を」で、噴火による小氷河期とか冷夏とか書いていた罰が当たったのか、朝晩
非常に寒い。
昼間は真夏を思わせるほどだが、ここ数日朝晩めっきり冷えて、思わず霜は降りてないかと確認するほどだ。

猫の額の庭いじり
今年は土の準備が遅れて、植え付けがすんでない苗もあったおかげで全滅は免れたが、ここ数日の寒さに苗の幾つかがやられてしまった。
やられたのは茄子。
ほとほと茄子に縁がない我が家。
今年は茄子の花すら拝めないのか、どうする親の意見。(苦笑、参照「千に一つの不出来を恥じる」

ところで、病害虫に強いという宣伝を試すつもりで買ってみたのが、4倍の値はしそうな「スーパーキュウリ
つよっしー」。
「つよっしー」だけに、この寒さにも意外と元気だったが、五月晴れという言葉さえあるこの時期に、寒さ以外にも思わぬ伏兵が。
元気だったと過去形で書いたのは、肌寒さには頑張ってくれた「つよっしー」の根が、台風6号の風にやられてぐらついてしまったからだ。
今朝、土寄せして応急治療をほどこしたが、所詮素人の生兵法、どこまで復活してくれるか。

他にも風にやられて折れてしまった苗もあるので、植え付け時期に間に合うよう、週末は苗を探しに行こうと思うが、また台風が来ているというから、どうしたものか。

桜島の500回を超える噴火が現在の気温にどれくらい影響があるのか、ないのか分からないが、ともかく朝晩肌寒い。
異常気象でいえば、5月半ばに台風が上陸するのも記憶になければ、温かい湿った空気を運んでくるはずの台風が上陸したのに薄ら寒いというのも異常だと思う。

異常事態や不測の事態が起こった時に神の怒りだと項垂れてしまうのか、自然を科学で捻じ伏せてやると「スーパーキュウリつよっしー」の開発に熱をあげるのか、道は二つに一つではないし、どちらを選んでも最後には人間の忍耐力がものをいう。
「生きた夢と知恵を継ぐ」)でも書いたが、限られた地所で最大の収穫をあげる努力は創意工夫の能力ににながり、お天道様のご機嫌を伺うことが天文学や暦つくりや算術の向上につながったのだと思う。
そして、その全ての基礎をなしているのが忍耐力と諦めない姿勢だと、植えるなり季節外れの台風にやられた苗を見て感じている。

お天道様のご機嫌を伺う、自然に畏敬の念をもつ、それを神というのか創造主というのかは信仰の違いかもしれないが、荒ぶる自然を神の怒りととらえて、項垂れ反省しながらも立ちあがってきた様が残されている世界中の神話は、後世への警告であり知恵であったのかもしれない。延び延びになってしまうが、そんなあたりは、
次回につづく。


カルデラの「破局噴火」という用語は今では火山学会でも使われるが、「死都日本」の著者石黒氏の造語が始まりだと書いていたら、学者が普通に使用している記事を見つけたので記録しておく。


<箱根山に「モンスター」の過去 東京に火山灰も>AERA 2015年5月18日号掲載2015年5月11日(月)配信より一部引用
箱根といえば風光明媚な観光地のイメージだが、日本大学の高橋正樹教授は『破局噴火』で、かつては「牙をむいて関東平野に襲いかかった恐ろしい凶暴なモンスター」だった時代があることを書いた。
噴煙柱の高さが10キロ以上に及ぶ巨大噴火が起こり、崩れた噴煙柱が壁のような火砕流となって、神奈川全域を場所によっては数メートルの厚さで覆った。
火砕流は到達しなかったが、箱根から約80キロ離れた東京でも、火山灰の厚さが約20センチにもなった。
ただし、これは約6万6千年前のできごと。箱根は4万年前以降、このような激しい噴火は起こさず、比較的穏やかな活動になっている。
箱根町火山防災マップによると、約3千年前に水蒸気爆発が起こり、これが引き金となって斜面が崩壊、土砂が谷に流れ込んだ。その後、斜面の崩壊跡に地下からマグマが上昇し、溶岩ドームができた。溶岩ドームの成長に伴い、火砕流が繰り返し発生した。規模が大きいものは静岡県に達した。この時の噴火活動の名残が、現在の大涌谷だという。崩れた土砂は芦ノ湖や仙石原をつくった。その後は水蒸気噴火を繰り返し、最後の噴火は大涌谷付近で12世紀後半から13世紀に起こった。

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