「石田梅岩」・・と検索すると膨大な数の書籍がヒットする。
私は、名前は聞いたことがあるが、、
という程度で、その人物や著書「都鄙問答」(とひもんどう)について
全く不勉強であった。
森田健司著:石田梅岩~未来への歴史
この一冊と巡り合えたことに、心より感謝したい。
この本は、とても読みやすい。
石田梅岩の入門書として最適だ。
前半は梅岩の伝記、後半は都鄙問答のダイジェスト版
となっている。
石田梅岩(1685-1744)は江戸時代中期の思想家だ。
時代は、8代将軍徳川吉宗(1684-1751)の時代。
驚くべきことに、梅岩は農家の次男だった。
幕末の思想家、吉田松陰は武士(長州藩士)である。
武士であるがゆえに、学問もでき、
塾を開くこともできたのだろう。
ところがその100年以上前、京都で塾を開き、
多くの塾生を受け入れた梅岩は農民だったのだ。
この時代、どういう経緯で、
農家の次男が塾を開くまでになったのか、
その人生をたどるだけでも興味深い。
そして後半の都鄙問答。
原文は一切なく、現代文と解説だが、
テーマごとにポイントがよく整理されていて
とても理解しやすい。
巻末の9ページにわたる参考文献と読書案内も独特だ。
単に文献の著者と書名を列記するのではなく、
テーマごとに分類し書籍の解説をしている。
例えば、梅岩の著作を読むなら・・
5冊あるが、まずはこれがおすすめ・・だとか
梅岩の生涯を知るには、この本・・のように
我々の学習意欲をそそる。
最終ページの著者紹介で
森田健司氏は1974年生まれと知った。
梅岩の研究者ということで、もっと年配の方かと思っていたので
おどろきがあった。
文章のまとめかたや伝え方が
とても現代的で型にとらわれていないところが
若手らしくて良い。
人間とはどう生きるべきか・・・
今の時代にも十分通用する考え方が凝縮されている。
共鳴する一冊だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
学問の目的・・人の人たる道を学び、徳を備えた人物になること。
学問とは、ものを覚えることではなく、考える力を身につけること。
商売で利潤は追求すべきだが、公共性を失わない範囲にとどめるべきだ。
五倫五常・・人として守らなければならない道徳
父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信
仁・義・礼・智・信
知識だけの学者は生ける書棚だ、学問は実践してこそ生きる。
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私は、名前は聞いたことがあるが、、
という程度で、その人物や著書「都鄙問答」(とひもんどう)について
全く不勉強であった。
森田健司著:石田梅岩~未来への歴史
この一冊と巡り合えたことに、心より感謝したい。
この本は、とても読みやすい。
石田梅岩の入門書として最適だ。
前半は梅岩の伝記、後半は都鄙問答のダイジェスト版
となっている。
石田梅岩(1685-1744)は江戸時代中期の思想家だ。
時代は、8代将軍徳川吉宗(1684-1751)の時代。
驚くべきことに、梅岩は農家の次男だった。
幕末の思想家、吉田松陰は武士(長州藩士)である。
武士であるがゆえに、学問もでき、
塾を開くこともできたのだろう。
ところがその100年以上前、京都で塾を開き、
多くの塾生を受け入れた梅岩は農民だったのだ。
この時代、どういう経緯で、
農家の次男が塾を開くまでになったのか、
その人生をたどるだけでも興味深い。
そして後半の都鄙問答。
原文は一切なく、現代文と解説だが、
テーマごとにポイントがよく整理されていて
とても理解しやすい。
巻末の9ページにわたる参考文献と読書案内も独特だ。
単に文献の著者と書名を列記するのではなく、
テーマごとに分類し書籍の解説をしている。
例えば、梅岩の著作を読むなら・・
5冊あるが、まずはこれがおすすめ・・だとか
梅岩の生涯を知るには、この本・・のように
我々の学習意欲をそそる。
最終ページの著者紹介で
森田健司氏は1974年生まれと知った。
梅岩の研究者ということで、もっと年配の方かと思っていたので
おどろきがあった。
文章のまとめかたや伝え方が
とても現代的で型にとらわれていないところが
若手らしくて良い。
人間とはどう生きるべきか・・・
今の時代にも十分通用する考え方が凝縮されている。
共鳴する一冊だ。
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学問の目的・・人の人たる道を学び、徳を備えた人物になること。
学問とは、ものを覚えることではなく、考える力を身につけること。
商売で利潤は追求すべきだが、公共性を失わない範囲にとどめるべきだ。
五倫五常・・人として守らなければならない道徳
父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信
仁・義・礼・智・信
知識だけの学者は生ける書棚だ、学問は実践してこそ生きる。
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かもがわ出版 |