どうしてこんなに楽しいんだろう!

新しいことをはじめるって楽しいですね!美味しいお酒を飲んで、好きな音楽を聴いて、ヨカバンジャー!!

本日は、お日柄もよく

2020年10月14日 | 読書・歴史
結婚式の披露宴・・

あまりにも退屈な紋切型の挨拶に
こと葉は睡魔に耐えきれず、
なんと、目の前のスープ皿に顔を突っ込んでしまった。

冒頭から、臨場感のある物語だ。

披露宴後半、知人挨拶で登場した久遠久美。

対照的に彼女のスピーチは会場を魅了した。

言葉のプロフェッショナル
スピーチライターという職業がある。

久遠久美はそのスピーチライターだった。

物語の中でさまざまなスピーチの場面がでてくる。
どれも興味深かったが個人的に印象的だったのは
老人ホームの場面だ。

リスニングボランティアという仕事がある。
私はその存在を初めて知った。

おもにお年寄りの話を「ただひたすらに聞く」というものだ。

そして最後にたったひと言だけ、
悲しい話なら「大変でしたね」
明るい話なら「すてきですね」と言う。

聞くことは話すことよりもずっとエネルギーがいる。
だけどその分、話すための勇気を得られる。

主人公のこと葉と同じように、
私も物語の中にどんどん引き込まれていった。

純粋に読んでいて楽しい小説だった。

スピーチの大基本は「静」











コメント
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