結婚式の披露宴・・
あまりにも退屈な紋切型の挨拶に
こと葉は睡魔に耐えきれず、
なんと、目の前のスープ皿に顔を突っ込んでしまった。
冒頭から、臨場感のある物語だ。
披露宴後半、知人挨拶で登場した久遠久美。
対照的に彼女のスピーチは会場を魅了した。
言葉のプロフェッショナル
スピーチライターという職業がある。
久遠久美はそのスピーチライターだった。
物語の中でさまざまなスピーチの場面がでてくる。
どれも興味深かったが個人的に印象的だったのは
老人ホームの場面だ。
リスニングボランティアという仕事がある。
私はその存在を初めて知った。
おもにお年寄りの話を「ただひたすらに聞く」というものだ。
そして最後にたったひと言だけ、
悲しい話なら「大変でしたね」
明るい話なら「すてきですね」と言う。
聞くことは話すことよりもずっとエネルギーがいる。
だけどその分、話すための勇気を得られる。
主人公のこと葉と同じように、
私も物語の中にどんどん引き込まれていった。
純粋に読んでいて楽しい小説だった。
スピーチの大基本は「静」
あまりにも退屈な紋切型の挨拶に
こと葉は睡魔に耐えきれず、
なんと、目の前のスープ皿に顔を突っ込んでしまった。
冒頭から、臨場感のある物語だ。
披露宴後半、知人挨拶で登場した久遠久美。
対照的に彼女のスピーチは会場を魅了した。
言葉のプロフェッショナル
スピーチライターという職業がある。
久遠久美はそのスピーチライターだった。
物語の中でさまざまなスピーチの場面がでてくる。
どれも興味深かったが個人的に印象的だったのは
老人ホームの場面だ。
リスニングボランティアという仕事がある。
私はその存在を初めて知った。
おもにお年寄りの話を「ただひたすらに聞く」というものだ。
そして最後にたったひと言だけ、
悲しい話なら「大変でしたね」
明るい話なら「すてきですね」と言う。
聞くことは話すことよりもずっとエネルギーがいる。
だけどその分、話すための勇気を得られる。
主人公のこと葉と同じように、
私も物語の中にどんどん引き込まれていった。
純粋に読んでいて楽しい小説だった。
スピーチの大基本は「静」