花紀行

トレッキングしたりその時々に出会った花たちの思い出
デジカメで撮った写真など・・・

タヌキマメ

2014年08月18日 | 小石川植物園
なんとも毛むくじゃらですー   タヌキマメがわんさか群生していました。 マメ科タヌキマメ属
見たかった花のひとつなのに・・・あんまり咲いていない・・・花はどこ? こんなものなのかしら・・・



やっとつぼみを見つけて! 毛むくじゃらな咢がいやに目立ちます。
タヌキマメという名前はこの褐色の毛が生えている様子が狸に見えるからということのようですが・・・





きれいな花色♪ 咲いていればすぐに分かります  花数がもっと多ければいいのに!
ごっそりの群落をつくっているのに花は一株に一個しか咲いてない~






花の顔そのものが 狸に見えてきます~  竜骨弁は下の翼弁に隠れて見えない
この次はこれをちょろっと見てみたいな~




豆果ができていました!中を開けて写したところ  ふたつに分かれていました。



オオボウシバナ

2014年08月16日 | 小石川植物園
アカバナツユクサに感激して 今度は オオボウシバナ! 一度この目で見たかった花です!




普通のツユクサと同じように茎や葉はつるっとして見えました。

苞の部分には毛が生えてここはケツユクサみたい



オオボウシバナに関しても なかなかさんの植物ルーム で詳しく知ることができます。



雄しべはツユクサ(ボウシバナ)と同じと思っていいようです。
以下のことは植物ルームを参考にして整理した事柄です。
★X字形雄しべ3コ  上にある黄色のごにょごにょしているもの 花粉は出ていないように見えます          
★Y字形雄しべ1コ  オレンジ色をしている 花粉が出ているように見えます。
★O字形雄しべ2コ  一番下 花粉が出ている様子がはっきり見えます。
   ★Y字形雄しべとO字形雄しべの花粉の形はよく似ていて働きも正常になされるのに対して
    X字形雄しべはたとえ花粉が出ていてもその形はくずれていて雄としての機能はないそうです。
写真に撮ってきた花はすべて両性花でした。もっと日にちを経れば雄花が増えているかもしれない。


ツユクサの雄しべ・仮雄しべのこと
↑こちらもなかなかさんの植物ルーム♪ 
3種類の雄しべの形をはっきり見ることができ果たす役割など述べられていて図鑑に載っていることや
通説とは異なった実験の結果を知ることができました。






大きめでふわっとした花に大いに気をよくして何枚も撮ってしまって・・・
手描き友禅の下絵具として欠かせない滋賀県の「草津あおばな紙」は有名だそうです。
(下絵を描くときにはにじまずきれいに描けて水に濡れると消えてしまう性質は
化学染料では得られないそうです)・・・こんなことを知ると更に惹きつけられます!
まさに日本の伝統工芸を支えてくれる植物なのだと感慨深いです。ベニバナもそうでした!


下につく花弁は白くて透明ですが植物ルームではこの花弁が超豪華に変身している
花が掲載されています!!!



ふたつでひとつぶんの花にしてみよ♪


超豪華版は見ることができず代わりに普通のツユクサと並んでいたので大きさ比べすることができました。


8月中旬 果実ができているのを見てきました。



初めてのツユクサ2種類に心ざわめき 気持ち色めきたち 余韻を味わっています!
ツユクサのことはまだまだ奥が深くて果てしない♪♪♪

ティナンティアエレクタ (アカバナツユクサ)

2014年08月12日 | 小石川植物園
見たこともないツユクサがありました。名札にはアカバナツユクサと記されています。
これはちゃんと咲いているときを見なくっちゃ!!!   2014.7.08 に最初に気がつきました。



咲いている花はなかったのですが葉の形や一株の様子を撮っておきました。




花柄に毛は多くても茎にはないようです。

種子ができているのを見ました。




2週間くらい後  見たかった花が咲いていました♪  乏しい表現では言い表せない美しさです
ティナンティアエレクタは ブータンツユクサ とか アカバナツユクサ と呼ばれるそうです。
「未亡人の涙」と言われることも・・・なにかを秘めているのかしら・・・






花の中はどうなっているのかよく見てみたい!
    なかなかさんの植物ルーム    を参考にしてみます!
雄しべは6コでした。黄色3コ 青紫3コ



上につく黄色の雄しべには お飾り が! 黄色をした毛がふさふさついています!
これは昆虫を呼ぶための蜜票の役割をしているのではないかと考えられるそうです。




下につく3本の雄しべは葯が青紫色して黄色の雄しべとは異なっていますが
どっちもちゃんと花粉を出すそうです。



花弁3枚 ガク片も3枚

咲いていった後はこんな風に残っていました。






柔らかな白い毛がいっぱい!という印象が強く残りました。

葉の縁はフリルになっています


毛の先には腺点がありべとついているように見えます



ツユクサなのに紅色! これだけでも大興奮して見とれてきました。
久々に味わえた感動をいまでもかみしめています・・・

ナツザキツツジ

2014年08月11日 | 小石川植物園
名前の通り!!! 夏に咲く ナツザキツツジ♪ 
オレンジ色が濃く真夏に対抗できそうな花色    北米原産



葉は丸みがあり幅広ぎみ


つぼみ1こからなんこ咲くのかな~




5こくらい咲きそうです!


雄しべ長い  雌しべ長い

しゃき~~~ん!







前の年の残りもの~  中味はからっぽ  空だけまだついていました。







雨が降った翌日はキノコ類がよく出ています ちっちゃくて可愛かったきのこ♪





ここ何日間かは台風のせいで じとじと じめじめ が続いてゆううつでした。
今日あたりはキノコ類がいっぱい生えてくるのかな♪

コバギボウシ

2014年08月10日 | 小石川植物園
コバギボウシ  キジカクシ科 ギボウシ属
小さめの苞葉が優しくついてこのあたりに可愛らしさを感じます。



オオバギボウシと比べると葉の大きさは段違い 写真でその違いは分からなくて・・・





シベがうちそろって中側に向いて  蜜は花筒の奥のほうにありそう





キリギリスの仲間?  コバギボウシの色との相性がよかった♪  緑色と紫色

触角が長いです~

どんな目をしているのかな~

おとぼけまなこでした~



ミシマサイコ

2014年08月09日 | 小石川植物園
是が非でもこの目で見ておきたかったミシマサイコにやっとお目にかかれました。 セリ科
漢方薬ではなくてはならない重要な薬草だそうです。
S先生がまだ大学生のころ野生のミシマサイコを多摩丘陵で初めて見て標本にされたそうです。
今では野生種はまれで生薬原料用に栽培されているのだと聞きました。
漢字では「三島柴胡」静岡県の三島地方で質の良い柴胡が採れたのでこれが植物名になった。


花といったらなんとも頼りなげで細身の株はふわふわと風任せ状態・・・今にも倒れそうです。











花は小さくてとらえどころがなく手におえない~  アカスジカメムシの盛り場になっていました。

名前の中に「キン」の入る 「アカスジキンカメムシ」とはえらい違い





ミシマサイコの近くにいたオレンジ色の・・・??? タテハチョウの仲間かな~
似たような蝶がいっぱい出てきてどこが違うのか分からなくなりました。
一番似ているのは ウラギンヒョウモン らしいけど・・・表翅は全部がちらっと見える色をしていました。




これはナミアゲハでいいみたい  ヤブガラシにはたいていなにかの蝶がいます♪



スズカケソウ

2014年08月08日 | 小石川植物園
スズカケソウがあるの? そう気づいてからいつ咲くのか期待して・・・
花が咲いてる!!!と思ったときはほかの草がはびこって存在が危うくなっていました。
たくさん増えることできないのかな~   ゴマノハグサ科 クガイソウ属



葉や茎には細かな毛が多いです。




スズカケソウのことは去年初めて知り興味を抱いておおよその想像をしていたのですが
それとは違っていました。コウヤボウキに近いというか似ているような花だと思っていました。
名前の由来は 山伏の衣装である鈴懸に花の付き方が似ているから



小花が集まって咲くのでした。この小さな花の集まりというのもいいし 色合いも申し分なし

見れば見るほど感動で目がうるうる~








筒状の花冠 先は4つに裂ける 雄しべは2本で花の外に飛び出す



去年千葉で新種のスズカケソウが見つかり ♪イスミスズカケ♪ という素敵な名前がつけられました。
葉の形や葉脈のパターンから新種であることが分かったそうです。
世界で千葉県だけにしかないイスミスズカケは誇らしいです♪  いつかお目通りできますように!

スズカケソウは自生地もあまりないそうです。絶命危惧種に指定されるのもうなずけます。
夢や期待がふくらむスズカケソウ♪ 軽やかで心地よい響きのスズカケソウ♪ 
もっとたくさん増えて目いっぱい咲いてほしいと願わずにいられません。

ダイコンソウ 昆虫2種 

2014年08月07日 | 小石川植物園
ダイコンソウって好きな野草です! 結構たくさん生えて!!!   バラ科ダイコンソウ属

根元はこんな葉をしていました。



よく日の当たる場所のダイコンソウの葉 日焼けしているみたい













ハマボウフウはこれが最後の花道かな~  この後は茶色というより黒く枯れていきました。






初めて目にした昆虫 カメムシ?と思ったのですがそうではなくてコガネムシの仲間でマメコガネ
あちこちでこの虫がいたのです。害虫になっているそうです。
アメリカに侵入しトウモロコシに被害を与えジャパニーズビートルと呼ばれて恐れられているそうです。






ハチ? アブ? よく分からない・・・  ペアになって飛んでいました
運よく♪ かえで☆さんのところで ”シオヤアブ” を見ました~ これもシオヤアブでいいかもしれない
オスには白い毛の束がお腹の先につくそうです。




ヘツカニガキ タニワタリノキ

2014年08月06日 | 小石川植物園
丸いぽんぽん玉が鈴なりに!実が生っているのかと思ったら花でした。大木になっています!
ヘツカニガキ(辺塚苦木)  アカネ科 タニワタリノキ属 
九州大隅半島の辺塚で発見されこの名前がつき 自生地は四国、九州以南だそうです。





これで咲いたということ? よく分からない花でした。
盛りを過ぎたころにここを通ったらぽんぽん玉は茶色になって枯れていました。









もうひとつ 似たような木本  タニワタリノキ  アカネ科  タニワタリノキ属
谷間に群生するからと名前がついたそうです。分布は宮崎県~沖縄にかけて
ヘツカニガキと同じようにぽんぽん玉がいっぱい! こっちのほうが可愛らしい雰囲気



つぼみが開くと雌しべが長く飛び出してよく目立ちます

打ち上げ花火みたい♪


ヘツカニガキよりタニワタリノキのほうが花が咲いていると実感できる~





雄しべはそれほどでもないのに雌しべは長~~~い・・・


肝心な部分がボケていてはっきりしないけど・・・かえで☆さんからどうなのでしょうと聞いて見てみました。
開き始める前から柱頭には花粉がついているように見えます。すでにつぼみのときに送粉は行われていたのかも
花粉をつけたまま花柱が伸びてくるようです



その後の姿 茶色になっていました。花がらが落ちてからも花と似たようなものが残りました。





セイヨウニンジンボク

2014年08月05日 | 小石川植物園
セイヨウニンジンボク  クマツヅラ科  原産地はヨーロッパ南部、西アジア
花の咲いているあたりはなんとなくいいにおいが漂っていました。
葉を触ってみると独特のにおいがありました。







形のよく整った葉だな~と思いながら眺めて!




小花がごちゃごちゃ集まって咲いています。





2種類目は タイワンニンジンボク  原産地:中国、インド
セイヨウニンジンボクと花は同じよう 葉もよく似ていて見分けるのは難しそうです。
鋸歯が粗いように見えました。






3種類目は在来種の ニンジンボク
花の咲く時期が一番遅いようです。このときはまだほんのつぼみができ始めたところでした。
鋸歯がなく優しい葉の形をしていました。