春まだ遠い信濃路

桃の節句といえどもまだ春は浅い。
春は名のみの...季節である。
残雪のある山道を歩く。
沢沿いの流れの端から見える緑葉。
春を感じる一瞬である。



林道沿いの陽だまり。
咲くオオイヌノフグり。
こんな小さな花も季節が来ると花開く。



小さな春を探しに陽だまりを歩く。
芽吹いたばかりのスカンポ(イタドリ)の新芽。
その中に肩を寄せ合って咲くオオイヌノフグり。

春まだ遠い里山。
雪に囲まれた陽だまりの中から眠りを覚ました小さな花たち。
長かった冬から解放させられたような気持になる。



野鳥の囀りも以前より多い。
エナガやシジュウカラ。
ジョビ君もお出ましである。
待ち焦がれている春。
冬鳥たちは春を境に旅立ちの時を迎える。

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