田舎主婦の日日是好日

今日も生きてることに感謝かな。

アンデルセン『絵のない絵本』のお月様

2020年06月06日 | 趣味・本

ブロ友さんの紹介で買った、

この『絵のない絵本』でなくも、

アンデルセンの童話には、

どの人も出会ってるのではないかな。

『親指姫』『人魚姫』『みにくいアヒルの子』『裸の王様』

『マッチ売りの少女』など沢山あるんだもの。

 

この本は、

お月様が貧しい絵描きに話して聞かせる、

第一夜から第三十三夜までのストーリーで構成されているのだが、

アンデルセンは旅が好きで、

その体験などもちりばめられている感じだ。

 

ところで、

今日は十五夜ではないかな。

お月様が見られるといいね。

 

私は小さな頃から月や星を眺める子だったが、

この本を読んでいくうちに、

私が月を眺めていたのではなく、

月もまた私を見ていてくれたのではと思った。

 

第〇〇夜

 

私がずっと昔から見ていた日本という国の、

田舎の女の子がといっても、

随分年月が経って、

おばあさんと呼ばれる年齢になっているのだが、

昨夜、

彼女はまた私を眺めていた。

 

彼女は23歳でこの地へ来たのだが、

よく夜道を歩いていた。

 

私が照らす薄明かりの中で、

マツヨイグサを見つけてはボンヤリ佇んでいたり、

青褐色(あおかちいろ)に浮き上がる山を見ては、

涙を流していた。

 

だが、

今晩の彼女は明るい顔で私を眺めているではないか。

 

そうか、

私が、

ずっと子供のころから彼女を見ていたんだということに、

ようやく気が付いたのか。

 

桐花さん、

ご本の紹介ありがとうございました。

 

第〇〇夜は私自身の簡単な創作物語(笑)でもありますが、

感想文の代わりでもあります。

(;^_^A

 

『絵のない絵本』は、

あげられている国の範囲の広さに歴史も絡み、

一度読んだだけでは読みこなせませんね。

何度も読み返してみようと思います。

 

 

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