田舎主婦の日日是好日

今日も生きてることに感謝かな。

大河ドラマ桶狭間の戦い「夢幻のごとくなり」

2020年06月15日 | 趣味・本・テレビ他

NHK大河のない日曜日を過ごした。

でもせっかく先週桶狭間の戦い(1560年5月19日)まで放映されたのだから、

少し書いてみようかな。

 

信長は出陣前に清須城で、

人間五十年下天の内をくらぶれば夢幻の如くなり

と、

幸若舞(こうわかまい)の「敦盛」を舞った。

このことは、

信長や秀吉に仕えた、

太田牛一なる人によって著された、

『信長公記』にも書かれているという。

 

幸若舞「敦盛」の全文は、

 

思えばこの世は常の住み家にあらず

草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし

金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に誘わるる

南楼の月を弄ぶ輩も、月に先立つて有為の雲にかくれり

人間五十年、化天(下天)のうちをくらぶれば、夢幻の如くなり

一度生をもうけ、滅せぬもののあるべきか

これを菩提の種と思い定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ

 

現代語訳だと、

思えばこの世は無常だ

草葉についた水滴や、水に映る月より儚い

栄華を極めた金谷園(きんこくえん)も風に散り

南楼の月に興じる者も変わりゆく雲に被われ姿を消した

人間界の50年など下天(化天)での時の流れと比べれば夢や幻も同然

ひとたび生まれて滅びぬものなどあるはずがない

これを悟りの境地と考えないのは情けないことだ

 

この謡は源平合戦(一ノ谷)で、

平清盛の甥の平敦盛(数え年16歳)を討たねばならなくなった、

源氏方の熊谷直美(くまがいなおざね)が、

悩んだ末に出家する場面だという。

 

だが、

人間(じんかん)五十年は、

寿命のことを言っているのではなく、

天界(下天/化天)に比べれば、

人の世は非常に短いものだという意味だそうだ。

 

子供のころ見た大河、

橋幸治さんの舞う「敦盛」は今でも印象に残っている。

 

今回、

染谷信長は出陣の前にどう思って舞ったんだろうか。

 

作戦は緻密に練った。

必ず勝機はある。

イケイケで行ってみよう!

なのかな。

(*^^*)

 

だってね、

お城の廊下を小走りに走る、

染谷さんはずいぶんヤンチャな信長に見えるんだもの。

(*^^*)

 

「敦盛」の舞台となった、

源平一ノ谷の合戦は1184年。

その376年後に信長が「敦盛」の謡を舞う。

 

そして今、

桶狭間の戦いから460年後に、

私どもはこうして染谷信長が舞うのをTVで見ている。

 

令和のコロナ出来事も、

何百年後かにも語りつづけられるのですね。

三蜜・濃厚接触・COVID-19・クラスター・オーバーシュート・・・

 

すべては夢幻のごとく。

ところで、

今回「桶狭間の戦い」の図解を自分で作ってみたんです(笑)

小6でそれを作られたという!

ブロ友さんに触発されて!

 

清須城~熱田神宮~丹下砦~善照寺砦~今川義元本陣まで、

時間や天候迄書き入れて作りました。

 

元康(家康)が陥落させた丸根砦や鷲津砦、

そして大高城なども。

(*^^*)

 

小6で描いた方から後れを取ること50年以上でしたが、

描いてみることで、

信長(26歳)、義元(41歳)、家康(18歳)

三者の動きがよくわかり、

楽しかったですよ。

 

すずさん、

有難うございました。

 

さて、

「麒麟がくる」

首を長くして待ちましょう。

 

 

 

コメント (14)
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