°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°第20回「光る君へ」°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
官位とは官職と位階の二つをさすそうで、
位階(いかい)とは、
30階に分けられた身分の序列だそうです。
下のものを数えたら30ありました。
- 正一位、従一位
- 正二位、従二位
- 正三位、従三位 (三位以上からは上・下がないそうです)
- 正四位上、正四位下、従四位上、従四位下
- 正五位上、正五位下、従五位上、従五位下
- 正六位上、正六位下、従六位上、従六位下
- 正七位上、正七位下、従七位上、従七位下
- 正八位上、正八位下、従八位上、従八位下
- 大初位上、大初位下、少初位上、少初位下(初位はそいと読むそうです)
まひろの父親・藤原為時は、
正六位上(しょうろくいのじょう)でしたが、
ドラマでは道長の推挙により、
従五位下(じゅごいのげ)になりました。
位階が上がると、
その身分に見合った官職に就任できるとのことです。
(キチンと実行されてたかはわかりませんが)
道長は、
倫子と結婚する前は、
倫子の父親が婿としてどうかと渋る、
四位(しい)か五位(ごい)だったと思います。
ですが結婚後は三位(さんみ)になり、
二位(にい)になりと、
一気に上がりましたね。
地位が一つでも上がると当然俸禄も上がるので、
今の金額に換算すると、
道長はすごい金額を頂いてたようですよ。
でもドラマですね~
まひろが為時のふりをして、
父親の申文(もうしぶみ)を書くなんてことは、
ありえないと思いますが、
淡路と越前の任国の交換は史実のようです。
当時交易を求めて越前に来ていた、
中国・宋の商人との折衝に当たらせるため、
という説はあるようですから。
ドラマでは「一編の漢詩が天皇の心を動かし」と、
前回書いた説で、
為時は越前国へだったのですね。
けれど、
越前国に決まっていながら急に替えられた、
源国守(みなもとのくにもり)は、
お気の毒です。
為時より位は上の、
従四位上(じゅしいのじょう)でしたが、
ショックで寝込んでしまい、
その年に亡くなられたそうですから。
ところで、
まひろ(紫式部)は清少納言とも、
あのように親しく付き合ったとは到底思えませんし、
定子のお屋敷へ、
庶民姿で忍び込むなんてありえません。
あれでは「家政婦は見た」になっちゃう(笑)
(ケチをつけて申し訳ありません)
で、
いつのまにか藤原実資(ふじわらのさねすけ)は、
検非違使別当(けびいしのべっとう)になっておりましたが、
実資の日記『小右記』には、
ドラマで放映されたあたりのことを、
細かく書いてあって面白いです。
藤原行成も実資の役職だった、
蔵人頭(くろうどのとう)にでしたから、
従四位に上がって、
今後の出世の道が開けてきました。
道長さまのおまえへの想い
と話す父娘の会話。
2人の間から見える庭には、
夕日が当たっていて綺麗な映像でしたね。
話が早すぎますが、
父親は寝たふりをしていて、
まひろと宣孝の話を、
盗み聞きしてたのかもと思いましたけど、
今後の伏線(ふくせん)かな?
その道長は、
伊周と隆家の失脚を喜ぶわけでもないし、
お情けをもって事にあたらないと帝とは言えないと思います。
とか、
謹慎中の伊周の目通りを許したり、
伊周に、
私も過酷なことは望んでおらぬ
と言ったり、
里へ帰された定子を内裏に手引きしてあげたりと、
道長の優しさが、
随所に感じられた回でした。
そうそう、
嫡妻の倫子にも優しいですよね。
この回の場合は、
まひろからの文書のこともあり、
(道長はまひろの文字だ!ってよくわかりましたね)
道長は妻に後ろめたくもあったでしょうし、
倫子は母親に、
「大臣の妻の心得」を伝授(前回)されてますから、
強く出られたのかも(笑)
でも!呪詛の件。
何だか彼女が一番怪しいような。
追記
もしかしたら妻ではなく、
寝込んでいる本人??
(道長の姉・詮子)
あの大事にしている漢詩には、
道長の秘密の何かがある・・・と察しながらも、
にこやかに振舞う倫子は、
夫の道長とまひろとの関係を、
いずれ知ることになるのでしょうが、
どう描かれるのでしょうね。
史実では長生きした倫子。
葛藤しながらも、
世を変えていこうとしている夫のために、
愛する我が子(彰子)のために大らかに受け入れていくのかなぁ。
(わかりません・私の想像です)
なお、
道長が執務していた後方にあった、
現在の衝立(ついたて)のような障子には、
年中行事が書かれているそうですよ。
夜勤もあり、
結構忙しい貴族たちだったようです。
まだ書きたいことはいっぱいあるのですが、
長くなるのでこれにて。
追記
花山院の事件の時、
一条天皇17才・花山院33才?・道長31才・
詮子35才・定子21才・実資40才