藤式部(紫式部)が弟に、
「罰が当たる(ばちがあたる)」って、
先々週言っておりましたが、
この言葉は今も使われるのでしょうか。
私は祖母育ちでしたので、
「悪いことをすると罰が当たるよ」
という言葉を、
何度も言われて育ちました。
そして、
自分に何か悪いことが起きると、
罰が当たっちゃったなんて、
思ったりしてました。
今は、
「悪いことをすると罰が当たるよ」なんて、
子に言う祖父母は少ないのかな。
°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°第39回「光る君へ」°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
おめでたいこともありましたが、
何だか辛い回でした。
藤式部(紫式部)は、
道長から頂いた、
娘の裳着(もぎ)の絹織物を持ち帰ります。
すると、
弟の藤原惟規(ふじわらののぶのり)は、
やっぱり自分の子は可愛いんだな
そんなことを言って、
賢子の父親が実は道長であることを、
為時にバラしてしまうのです。
惟規の乳母のいとは、
為時には黙っていたのですね。
事実を知った父親の為時も、
左大臣である道長に娘の子はあなた様の・・・
なんて言えないでしょうし、
でも過去のことが思い出され、
心中は複雑であったと思います。
病んでしまった伊周。
不本意な人生だったことでしょう。
TVではかなり悪者に描かれておりましたが、
両親や妹さえ亡くならなければ、
また別の人生が開けたのではと、
見ていて気の毒でなりませんでした。
弟に諭されて良いお顔になられたと思ったのに。
俺がなにをした
父も母も妹もあっという間に死んだ
俺は奪われつくして死ぬのか
死の床の伊周の目から一筋の涙が流れ、
父上・・母上・・定子・・・・・・・・・
36年の生涯を終えました。
弟の隆家も、
兄上あの世で栄華をおきわめくださいませ
と言っておりましたが、
どうか来世は、
その才能を遺憾なく発揮されますように。
若かりし頃の藤原伊周。
伊周を演じた三浦翔平さんは、
上手い演技でしたね。
弟の隆家を演じている、
竜星涼(りゅうせいりょう)さんの話。
恨みを含めすべてをの思いを受け入れた先に、
新しい未来がまっているのだと、
隆家は感じているはず。
そんな隆家は様々なものを飲み込み、
左大臣道長に仕えていきます。
さて、
道長と倫子の次女の、
藤原妍子登場。
居貞親王(いやさだしんのう)の后になっていきますが、
18才もの年の差や、
既に愛后がおられることにも不満一杯。
そんな不平を言う妹に、
宿命にあらがわず、
その中で幸せになればよい。
という、
姉の彰子は成長しましたね。
最初の頃は、
仰せのままにしか言えない女性でしたのに。
以前紹介した『月ぞ流る』の本に、
この妍子が登場するのですが、
彼女もまた、
成長していく様子が描かれておりました。
そして、
藤式部(紫式部)の父親邸。
それぞれの衣装が質素であっても、
赤系・緑系・桃系・黄色に鼠色と、
何とも言えない色分けで、
いつも暖かさが感じられるのです。
でもでもですよ~
よりによって、
惟規が父親より早く亡くなるなんて。
弟を亡くした藤式部(紫式部)の気持ちもですが、
腕の中で息子を看取った父の為時の心を想うと。
弟が斎院の中将(さいいんのちゅうじょう)との、
逢引のとき、
そんなことをしたら罰が当たるわよ
と、
姉の藤式部が言ってましたが、
私にはそうは思えませんでした。
何だか、
今回は悲しすぎです。