紫式部日記や、
道長・実資・行成などの日記を読んで、
ドラマを観ていると、
楽しいのですけれど、
ビギナーズで読んでいるのです。
初心者向けの日記ですから、
日記の全てを読んでいるわけではありません。
すると、
??ということが生じますので、
間違えて書いているのかも。
でも私。
恥を書いても、
書いてみようと思うだけ、
興味深い平安絵巻ドラマなので、
残り8回も突っ走ります(笑)
こんな記事にお付き合いいただき、
いつも感謝です。
°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°第40回「光る君へ」°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
またも色いろありすぎた回でした。
寛弘8年(1011)
『源氏の物語』朗読会
藤式部(紫式部)は、
女房頭の「宮の宣旨」の横ですよ。
藤式部(紫式部)は物語を書くだけでなく、
女房として、
様々な実力が認められてきたのですね。
有職故実に詳しい、
シッカリ者の実資(さねすけ)も、
中宮への取次には、
藤式部を通していたようなことが、
彼の日記に書かれてるのです。
どこか具合がお悪そうな一条天皇。
まだ32才でいらっしゃいますが、
お身体不調の模様です。
道長が陰陽師に占わせると、
崩御の卦(け)が出ていると言われるのですが、
その代替わりあたり、
公卿の駆け引きのようなことが、
起きるのですね。
行成だって最初は、
定子のお子の敦康(あつやす)親王が東宮になるべき、
と言っていたのに、
恐れながら天の定めは、
人知の及ばざるものにございます。
と、
手をひるがえし、
道長の孫である、
敦成(あつひら)が東宮になるのは必然と言い、
一条天皇を説得となりました。
左大臣道長に従わねばと思ったのでしょうか。
真面目で聡明な行成ですから、
ただ己のためにだけではないとは思うのですが、
ああ・・・です。
実資の日記にも、
一条院の陰口をいう人々のことが書かれてあり、
その先頭の人は、
源俊賢であったということだ。
本人は一条院の一族ではないか。
嗟乎、々々、(ああ、ああ、)
と、
あるのですよ。
政治のドロドロ・・・
出家され病床で詠まれた、
一条天皇の辞世の句。
露の身の 草の宿りに 君を置きて
塵を出でぬる ことをこそ思へ
訳
露のような儚い身の私は、
草で編んだ仮屋のような、
あやふやな世界にあなたを残して、
一人だけ塵の現世を去ってしまう。
それが私にも堪え難いことであるのを、
わかってください。
(歌と訳は『御堂関白記』より借用)
※ テレビでは確か風と言っておられましたね。
露の身の 風の宿りに 君を置きて
藤原行成の日記『権記』では、
露の身の 風の宿りに 君を置きて
塵を出でぬる ことぞ悲しき
行成の日記『権記』に記されている歌と、
道長の『御堂関白記』の歌とは少し違うのですが、
この歌は、
どうみても傍に居られた、
中宮彰子に向けての歌だと思いますのに、
行成の日記「権記」には、
亡き定子への返歌だと書かれてあるのです。
でも、
断然彰子に向けてだと私は思いたい。
少し前後しますが、
敦成の母でもありますが、
敦康さまを、
元服までお育てしたのは私でございます。
と、
毅然と父の道長に言う彰子は、
ご立派になられました。
そして!
一条天皇役の塩野瑛久さん。
最後の最後まで好演でした。
品格がおありで、
このドラマを格調高くされてたと思います。
なお今回、
すごく残念と言うか気になったこと。
双寿丸(そうじゅまる)に、
伊藤健太郎君が起用されたこと。
この大河ドラマの場合には、
別の方のほうが良かったのではと。
彼だけにかぎらず悪評を払拭するには、
長い時間がかかるのでしょうね。
一杯触れたいこともあるのですが、
長くなりますので、
また来週。
(写真はNHKよりお借りいたしました)