
五月晴れの中、新宿発のバスはかなりの客だ。近くの親父はカルビーの煎餅かじり、席隣の兄さんはカップ味噌汁ににぎり飯。まだ10時半なのに、車内温度上り、たまらん臭いの融合。揺れで味噌汁が飛ぶとヤバイからできるだけ離れた。都心は混雑なく、関越道は上下共に平日並状況みたいだ。去年越後湯沢へ行った時は紅葉が、今は新緑がきれいだ。宿は湯畑そばの大東館だから、高くても安くても飯は期待出来ない。楽しむは風呂だけに。少し体重が下がり始めたから、酒ビールは一本で後は焼酎かウ井スキーで。指宿と酒量変らないか。湯畑を下から見上げる写真だが、煙がないから風情がない。
もっともビールだろうが焼酎だろうが飲みすぎては万病に効く草津の湯の効能も霞んでしまう。
草津は他の温泉地と比較しても宿代が少し高めなのはどうしてだろう。いくつか素人考えで憶測してみると…。
なんと言っても温泉が良いので主に老人男女がコンスタントに来るのだろう。その老人はお湯の効能の恩恵を受けるには一泊ではなく2・3日は滞在する。飯の味よりも宿泊費の安さが必要だ。
草津の旅館は改築はされているが新しい企業の進出が無いように見える。競争力が働きにくい構造になっているようだ。競争してるのは西の河原への散歩道の饅頭や位だろうか。日本蕎麦屋も一時よりも増えて手打ちは数件あるが旨いといえるの店はまだ無いようだ。
草津の温泉は強酸性なのでこの維持にはかなりの費用がかかる。貴金属はあっという間にさびて&溶かしてしまうしコンクリートでも痛むので補修にたいへんだ。食事代に回す経費も少なくなろうというもの。
でも一昔前までは酷かった接客サービスはかなり改善されてきているのは良い傾向だ。しかしずいぶん丁寧な従業員だなあ何て感心してると外人の方だったりすることもある。
しかしまあ、草津はお湯を大事にしてきたので、他に類の無い効能を誇っており、今後もそこそこの繁盛はしてゆくだろう。
1万円台半ばで旨い食事がでれば滞在する機会も日数も増やしたいのだが…今は伊香保の方が魅力がある。