きのうの夜~深夜にかけて我が家のBlu-rayレコーダーは大活躍でした。
19:30~22:00がNHK総合、21:30~23:00がNHK BS2、22:50~29:05(今朝の5時)がNHK BShi、28:20~29:10(今朝の4:20~5:10)がTBSと、4つの番組を録画いたしました。
こうして並べて書いてみますと、昨夜の19:30から今朝の5:10までの10時間弱
、レコーダーは延々と録画を続けていて、しかも、ものの見事に4つの番組が重なりあっています。
図示するとこんな感じ。

いやぁ~、ダブルチューナーが威力を発揮していますなぁ。
Blu-rayレコーダーを買うときにはあまり意識していませんでしたが、結構ダブルチューナーにお世話になる機会があります。さすがに、昨夜~今朝にかけてのような状況は初めてですが…。

それにしても昨夜のTV放送はスペシャル
でした。
今朝早くのTBS「落語研究会」は通常の番組(それでも毎月第三土曜日の超深夜=翌日曜日の早朝の月イチ)でしたが、他の3つの番組は揃ってスペシャル
まず、19:30~22:00のNHK総合は「第42回 思い出のメロディー」。
演歌とアイドル系は聴かない私が「思い出のメロディー」を録画したのには深ぁ~い理由があります。
昔、私が大好きでアルバムを買い集めたり、何度もコンサートに行った八神純子さんが出演されるというのですから、こりゃ、もう、録画するしかないでしょ
。
今朝になってから録画を観ました。八神さんが歌ったのは「みずいろの雨」と「パープル・タウン」の2曲。
八神さんは昔とさほど変わっていませんでした。さすがに「おばさん
」になりましたが、雰囲気も、きれいな声も、歌のうまさも、ヤマハのエレピも…(サンバホイッスルはぶら下げていなかったような…
)
ただ、同じ2曲を聴くならば、「思い出は美しすぎて」と「夢見る頃を過ぎても」が聴きたかったな…。
ちなみに、昨日歌っていた「パープル・タウン」は、MISIAの「Shining Star
」で
紫色の都会の空も 見えない星を隠しているの
の部分を聴くたびに、この曲を連想してしまいます。

次の、21:30~23:00のNHK BS2は言わずと知れた「MISIA 星空のライヴ~音楽と生物多様性~」。
放映された曲数が少ないとか、自然の風景だけのシーンが多すぎる、といったご不満をお持ちの方もいらっしゃるでしょうけれど、ライヴの完全版は10月末に発売されるライヴDVD
(Blu-rayディスクの発売は11月3日)を待てば良いわけですし、私としては大満足
といっても良いデキだったと思います。
どの画面もきれいで、特に自然の中のMISIAの表情が生き生きとしていて大変によござんした
ドキっ
としたのは、番組のおしまい近くのC.W.ニコルさんとの会話の中で、MISIAが「日本には八百万(やおよろず)の神々がいて、自然の中に神様がいるという…」と語っていたこと。
というのも、つい先日、私は偶然にも「八百万の神」を信じている日本人のものの考え方に思いをはせていたのですよ。
一神教を信じる人たちから見れば、日本人の宗教観は何とも無節操と思えるでしょうけれど、そんな無節操さは寛容につながるだろうし、あらゆるものに神の存在を感じること(使い古した道具を供養したり、漁師さんが獲物の供養塔を建てたりすることはその表れでしょう)はエコにつながっていくのではないかと思っています。
ところで、番組を見終えて、サブタイトル「音楽と生物多様性」を考えてみますと、どちらも「Harmony」に行き着くように思えてきました。
そういえば、コミック「のだめカンタービレ」(#16)で、ル・マルレ・オーケストラのコンマス、シモンさんが、
音楽の本質は「調和」にあるのだ
それを表現するのが真の「音楽家」なんだ
と言っていて、このことをのだめから聞いた千秋が例によって理屈っぽく、
本来 音楽(ムジカ)とは調和の根本原理そのものを指していて
理論的に調和の真理を研究することが「音楽」だった
中世では その音楽理論を熟知して「理性の力によって作品全体に対し入念に音楽を判断できる人」を「音楽家(ムジクス)」といって
ただ音を歌ったり演奏したりする人を「歌い手(カントル)」といった
「カンタービレ」の語源だよ
と語り、さりげなくこの傑作コミックスの核心
にふれていましたっけ。
このシーンは映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」にも登場して、かなぁ~り良い場面でした。
一方、生物多様性とHarmonyの関係について考える時、思い出すのは、昔読んだコンラート・ローレンツの「ソロモンの指環」に出てくる「アクアリウム」です。
この「アクアリウム」は、水槽に適度の量の底砂を敷き、適度の量の水草を植え、適度の量の生物を入れれば、水を濾過したり入れ換えたりしなくても、常に水はきれいに保たれるという魔法の水槽です。
砂に生息する微生物、水草、生物が微妙なバランス(=Harmony)の上で環境を保ち続けるのだそうな。この微妙なバランスが崩れれば、環境が破壊され、最後には水槽の水は「肉汁と化す
」のだとか。
ここでまたまた話が発展して思い出すのが、大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」(TV番組「金曜ロードショー」で「20世紀少年<第2章>最後の希望」を観ました)。
1970年当時には「人類の進歩と調和」に対して違和感はなかったでしょうが(悲しいことながら「人類の調和」は永遠のテーマかもしれません…
)、今にして思えば、「人類と自然との調和」がなければ「人類の進歩」はありえない気がします。
なんとも話が長く、拡散してきました。
で、「MISIA 星空のライヴ~音楽と生物多様性~」用につくったレーベルです。
つくったはよいのですが、Blu-rayディスクに落とそうとしてみますと、普通の片面1層 25GBの容量ですと、この1時間半の番組だけだと、容量の40%にも足りません。
何とも悲しきSD画質のNHK BS2…。
そこで、思いつきました。
未だにBlu-rayレコーダーのHDDに入れたままになっている「MISIA Live for Africa ~アフリカのためにできること」(2008年7月放映)も一緒にBlu-rayディスクに入れてしまったらどうかと…。
これを一緒にダビングしても、ディスク容量の80%未満です。
そんなわけで、もう1種類、レーベルをつくりました。

ちなみに、うちのBlu-rayレコーダーは「取り急ぎ『MISIA Live for Africa ~アフリカのためにできること』を録画するため」に買ったようなものです、ハイ。

最後の22:50~29:05(今朝の5時)のNHK BShiは、NHKが「世界初のTV生中継
」と力が入っていたバイロイト音楽祭の楽劇「ワルキューレ」。
こちらは、録画したものを幕ごとに分割した上で、Blu-rayディスクにダビングしようとしたところ、長すぎて片面2層 50GBのディスクにも入りません。
そりゃそうです。
本編が3幕合計で約4時間、そして、幕間が1時間×2回と、全部で6時間ですから。
幕間の長さにも驚きますが、夕方5時から始まって、終演は夜の11時ですぞ。
演奏者や出演者も大変でしょうけれど、観客も大変です。
しかも、「ワルキューレ(ヴァルキューレだと私は思う)」は「序夜と3日間のための舞台祝典劇:ニーベルングの指環」の「第1夜」でしかありません。
「ニーベルングの指環」を構成する「序夜:ラインの黄金」「第1夜:ワルキューレ」「第2夜:ジークフリート」「第3夜:神々の黄昏」を通せば、本編だけで15時間
もかかるRichard Wager畢生のハイパー・ウルトラ超大作です。
Wager嫌いの人やクラシック音楽嫌いの人には絶好の「拷問具」や「刑」になるかもしれません。
居眠りなんかできないでしょうしネ、音量がでかすぎて…
「被告に『ニーベルングの指環』全編の鑑賞を命ずる
」
「御奉行様ぁ~、それだけはご勘弁を
」 とか…
冗談はさておき、Blu-rayディスク
用のレーベルをつくりました。
3月18日の記事「ワーグナーは大音響に限る・・・・か?」に載せた「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のレーベルとうり二つですなぁ。
仕方がありません。どちらもバイロイト音楽祭での収録番組ですから…
でも、一応、差別化を図るべく、「ワルキューレに扮したのだめ」を入れてみました
ディスクにダビングしたはよいけれど、いつ観ることになるのでしょうか?