「Misia Candle Night Reiwa 遠征記 河口湖-2」のつづきは、河口湖遠征2日目のお話です。
7月14日の朝、起きて、外を見ると、期待はしていませんでしたが、やはり雨…![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0209.gif)
この天候
では、風景を愛でる
たぐいの観光は期待できません。
それなら、例によって15:00頃
に河口湖ステラシアター
に到着するまでの間をいかに過ごしたら良いのだろうか…![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0197.gif)
とりあえず、チェックアウト
ギリギリまでホテルで過ごすことにして、まずはホテルの大浴場で朝風呂
に入り、ひげを剃りました。実は、シェーバーを忘れてきておりまして…![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
そして、部屋に戻って、途中、朝食
タイムを挟んで、ブログ記事「Misia Candle Night Reiwa 初日のこと」を書くことに精
を出しました。
そしてそして、予定どおり、チェックアウト
のギリギリ手前
でブログを書き終えて、河口湖遠征2日の行動を開始しました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0160.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0033.gif)
ところが、ホテルの駐車場
に駐めていたクルマ
に乗り込んでも、まだこの日の行動が決まりませんでした。
クルマの運転席から見える外の様子は、雨
が降りしきっていて、ますます観光とは縁遠い天候なのだなと思い知らされます![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0209.gif)
でも、いつまでもホテルの駐車場
で時間を過ごすのはアホ
なので、あてもなく、富士山の裾野を時計回りに回って、富士五湖(山中湖を除く)を巡ってみようか、ということで、R246を西へ走り出しました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0033.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0164.gif)
通勤ドライブ
でほぼ毎日走っているR246、東京の三宅坂(最高裁のある丁字路)が起点
なのは知っていましたが、終点
はどこなんだろ? と思いつつも調べることはなかった私
、この日、R246の終点
までやって来ました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0160.gif)
R246の終点は沼津で、R1にぶつかって
おしまい![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0158.gif)
そして私はR1を、あてもなく西に向かってクルマを走らせました。
と、道路沿いに、「原」と書かれた表示板を見かけました。
「原」って、あの東海道の宿場町の「原」じゃないか?
歌川広重の「東海道五拾三次」の「原」は、
![歌川広重「東海道五拾三次之内 原」 歌川広重「東海道五拾三次之内 原」](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/a4/be92aca442507ffcadc0bc6d1dea6694.jpg)
富士山がフレームを突き破る
構図が極めて印象的
です。
ちなみに、広重は、「掛川」で凧を、
![歌川広重「東海道五拾三次之内 掛川」](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/92/c41dd39e69aaf1e631832232ec342e52.jpg)
「関」で関札を、
![歌川広重「東海道五拾三次之内 関」](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/f4/7e86bc611ef73fc611904f5aee6bff3c.jpg)
それぞれフレームからはみ出して描いています。
ここでふと思い出した
のは、たしか静岡のどこかに広重の名を冠した美術館
があったはず…
ということ。
もし、河口湖まで行く経路を大きく逸れないのなら、その美術館に行ってみようか…
と思いついた私は、R1から左折して横道に逸れると、クルマを駐めて、スマホで検索…。
すると、その美術館、「静岡市東海道広重美術館」は、静岡市内とはいえ、清水よりもっと手前、由比にあります。
ナビで見る限り、往復で10kmほど余計に走れば「静岡市東海道広重美術館」に行けます![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0158.gif)
ほぼ毎日、片道65kmの通勤ドライブ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0033.gif)
をしている私にしてみれば、往復10kmなんて、ホンの寄り道です![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0153.gif)
といことで、「静岡市東海道広重美術館」を通過地点としてナビにセットして、R1に戻りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0033.gif)
そして、11:30ちょい前、由比川の河川敷にある無料駐車場
に到着しました。
![旧「由比宿」案内板](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/bc/c88c35fc2f55310149c8d42ac98892cb.jpg)
旧街道沿いの、もっと美術館に近いところにも無料駐車場
があることをあとになって知りましたが、日頃の運動不足の繕いも私の遠征では重要なテーマの一つでもありますから、まぁ、そこは良しとしましょう。
![旧由比宿](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/37/2dfa081b7d010dbea96b30050769c353.jpg)
いかにも旧街道っぽい
(でも、人通りが少なすぎる…
)
一方で、近代建築も楽しめるのが、私にとってはうれしい![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0203.gif)
左の写真は、清水銀行由比支店本町特別出張所で、説明板
によれば、
この建物は、明治35年(1902)創業の庚子銀行本店として、大正14年(1925)竣工したが、昭和3年(1928) 金融恐慌のおり駿州銀行に吸収合併された。昭和23年(1948)には清水銀行と改称され、同行由比本町支店となった。
だそうです。(西暦表記は私の加筆)
そういえば、先日、埼玉りそな銀行の川越支店が、
![埼玉りそな銀行川越支店(2011年2月)](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/20/460e0f8ba4470575b18e33ddeefba516.jpg)
来年夏を以て営業を終了(移転)するというニュースを耳
にしました。
この建物は、こちらで書きましたように、大正7年(1918)に旧・八十五銀行の本店として建てられたそうで、清水銀行由比支店本町特別出張所のちょっと先輩。
銀行の古い建物って、ホント、魅力的![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0203.gif)
埼玉りそな銀行川越支店の機能移転後も、この建物
は残されるんだそうで(国の登録有形文化財
)、一安心です。
清水銀行由比支店本町特別出張所も、営業終了したとしても、建物は残して欲しいぞ
(こちらも国の登録有形文化財
)
清水銀行由比支店本町特別出張所のすぐ近くに、古い学校のような建物がありました。
![昔の学校???](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/60/02d55682f77be19bd3ec2df580df5b00.jpg)
何の建物なんでしょ?
通り(旧東海道)に面した側は、これまた趣き深い![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0144.gif)
![ますます判らない…](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/af/09441832bc4dff2ab63120d387ed829a.jpg)
でも、側面の学校然とした風情とはずいぶん違います。
と、看板が掲げられていました。
![由比缶詰所寄宿舎第三寮???](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/b2/a05baa9bf404102da5b5fdfb5e3f55a1.jpg)
「株式会社 由比缶詰所寄宿舎第三寮」と読めます。
でも、とても「現役の寮」とは思えない佇まいです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0209.gif)
しかも、「株式会社 由比缶詰所」なる会社は今も存在するのでしょうか?
調べると、「株式会社 由比缶詰所」は現役の会社でした![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
大変、失礼いたしました m(_ _)m
会社のサイト
を覗くと、
収穫の時期に大量に製造加工するため、 県外からも季節従業員をたくさん受け入れていました。その頃に使っていた趣のある社員寮が今でも残っています。
とありますので、その「社員寮」がこの建物なのでしょう![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0197.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0092.gif)
こちらの「粋な黒塀 見越しの松」も、目
を惹きますなぁ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/22/b2594634eb4feaa3fbd5bfb4bd7f6d55.jpg)
白いペンキ塗りの下見板張りの壁と寄棟の瓦葺き、、、これはただものではない![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0153.gif)
と思ったら、静岡市が設置した説明板
がありまして、それによると、
江戸時代、文書の送達は飛脚便によって行われ、由比宿では朝日麟一氏によってその業が行われ、飛脚屋と呼ばれています。
明治4年(1871)3月、郵便制度の創設により、飛脚屋は由比郵便取扱所となり、さらに明治8年(1875)1月、由比郵便局と改称されました。
明治39年(1906)5月、平野義命氏が局長となり自宅に洋風の局舎を新築し、明治41年(1908)1月より郵便局を移転しました。この局舎は昭和2年(1927)7月まで使用され、現在は平野氏私邸となっています。
だそうで、写真
バシャバシャ撮るのは気が引けます…![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0209.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0092.gif)
なかなか東海道広重美術館に行き着きませんが、最後にこの一棟![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0160.gif)
![正雪紺屋](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/64/164a4d6a9d50a5d720d66d677b6f7a23.jpg)
「正雪紺屋」と染められたのれんが見えます。
正雪??? もしかして由井正雪と関係がある??
この建物にも説明板
がありました。
曰く、
この紺屋(染物屋)は、江戸時代初期より続くといわれ、屋内には土間に埋められた藍瓶(あいがめ)等の染物用具や、天井に吊られた用心籠は火事等の時に貴重品を運び出すもので、昔の紺屋の様子を偲ぶことができます。
慶安事件で有名な由比正雪は、この紺屋の生まれといわれていることから、正雪紺屋の屋号がつけられています。
へぇ~~
です。
でも、Wikipediaによれば、
河竹黙阿弥の歌舞伎『樟紀流花見幕張』(慶安太平記)では、慶長10年(1605年)、駿河国由井(現在の静岡県静岡市清水区由比)において紺屋・吉岡治右衛門の子として生まれたという。
だそうで、裏付けとしては苦しいなぁ~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0209.gif)
でも、由井正雪と由比宿と繋げて考えることは無かったなぁ~、と思ったりして。
ということで、東海道広重美術館の見聞録は「河口湖-4」で。